唐船どーい
あるアンケートでこんなのがあった。Q:これぞ沖縄!という曲はなんですか?それに対する答にはザ・ブーム「島唄」やBEGINの「島人ぬ宝」、ネーネーズ「黄金の花」やスタンダードの「てぃんさぐぬ花」などが挙がっていた。 なるほどこれらの曲を聴けば沖縄の風景がすぐに思い出されるだろう。しかし実際に沖縄に住んでみて感じたのだが、これらの歌って内地の人のイメージの上で成り立っているヒット曲だなぁって思うようになった。 あ、もちろん否定しているわけではないですよ(^^;....今年の夏はとにかく音楽に触れる機会が多かった。特に旧盆あたりのエイサーはその音楽も演舞も地域の住民に根ざした一番身近なものであった。 夜中まで一生懸命に練習している青年会に文句も言わず(一部移住者からクレームがあがるという理不尽なこともあるようだが…)、旧盆の3日間は地域をあげてのお祭騒ぎである。 お祭騒ぎなんて書くと語弊があるかもしれないがご先祖様に畏敬の念を持ち昔からの風習を守っている素晴らしい文化である。今では創作エイサーなどという本来のエイサーの意味をどこかに置き忘れてしまっている団体も見受けられるが、地域に根ざした青年会のエイサー演舞は基本的に地道な“道じゅねー”をしてご先祖様の供養をしている。 内地にこれほど地域密着型の音楽があるだろうか?先ほどのアンケートであるひとりの方が「唐船(とうしん)どーい」と書かれていた。 ボクも正にこの曲こそ沖縄の文化と風習に根付いた音楽の代表曲であると思う。 一般的にこの曲はエイサー演舞の終盤に持ってこられる場合が多い。 一番の盛り上がりを演出するには最適な曲であるのだ。 ボクなんかはまだ沖縄新参者ではあるが、もうこの曲を聴くと勝手にカチャーシーを踊ってしまう。 どうやら嬉しいことに身体に沁み付いてきたようだ。 この感覚はやはりこの土地に住んでみないとわからないだろう。 沖縄の方の優しいうちなーぐち(方言)に指笛、そして三線の素朴な音。 伝統を重んじる文化。 またその逆によその文化を簡単に取り入れるちゃんぷるー精神。 うん。 いくらJ-POPで100万枚売れようが「唐船どーい」には敵うまい。 『よなは徹/三味連りてぃ(チャミチリティ)』価格 2,700円 (税込) 送料別 洋楽の和音を取り入れたロック調の「唐船どーい」は興味深い『よなは徹プレゼンツ エイサーDEスリサーサー』本体価格 2,800円 (税込 2,940 円) 送料無料栄口・謝苅という北谷を代表する2つの青年会の「唐船どーい」の聴き比べ!