田舎のタクシー(その2)
以前、タクシーに落としたホテルの領収書を届けてくれた青森の運転手の話を書いたが、 今日もまた、その青森に出張した。 お昼頃、駅前からタクシーに乗って、行き先を告げる。 タクシーには 「カードで支払いができます」 と書いてある。 「クレジットカードが使えるですか?」 と僕が聞くと、 「えっ?使うんですか?」 と運転手。 「実は、試しに乗せてみてくれてと言われて、3台だけ機械を乗せたんですよ。」 「で、その機械はこの車に乗っていて、使えるでしょ?」 「ええ、乗っているんですが、今日から乗せたばかりで、まだ使ったことがないんですよ。 時間がかかるかもしれないですよ。」 と、はなはだ、自信がなさそう。 まあ、そこまでして、カードで払う必要もないので、 じゃあいいですよと普通に現金で支払った。 お金を払うと、運転手、 「帰りもタクシーですよね。ここで、待っていてもいいですか?」 と聞く、「えっ、いいですけど、仕事が終わるのは夕方5時か6時ですよ。」「じゃあ、5時頃、来て、待ってます。」 タクシー代は3,000円弱で、そんな遠距離でおいしい客とは思えないのだけれど・・・ 青森はよほど、お客さんが少ないのかな? 会社で打ち合わせ。夕方5時頃になると、会社の前にタクシーが待っているという。 あ~、ちゃんと来てくれたんだ。でも、打ち合わせはまだ終わりそうにないから、 もうすこし待っていてくれと伝えてもらう。 結局、終わったのは夕方6時。タクシーは1時間待っていたことになる。 「迎車待ち時間のメーター倒していて、乗る前から、 料金が2,000円とかになっていたりして!」 と恐ろしいことを、一緒に打ち合わせた人に言われる。 勝手に待っていますというんだから、それはないだろうと思って乗り込む。 帰りにも、「電車の時間には余裕があるから、クレジットカード使ってみませんか?」 と振ってみたが、「料金をキーで打たないといけないんですよ。 間違えると大変なことになるから・・・・ バーコードで読むタイプだと、間違いはないですけどね。。。。」 と、やはり、はなはだ自信がない様子。 で、帰りも現金にて支払い。 結局、料金には「迎車」代は含まれておらず、むしろ来たときよりも安かった。一安心。 「カードで支払いができます」は看板に偽りあり! でも、田舎らしい、ほのぼのさ、アクセクしてなくて、心がなごんだ。 やっぱ、田舎はいいね。 あの運転手、機械の使い方をおさらいして、そのうち使うようになるのだろうか? それとも、ずっと、使ったことがないと断り続けるのだろうか? はたまた、僕みたいにカードで支払いたいという変わった客はめったに現れないかな? 想像してみると、何だか面白い。 →人気blogランキングへ