蓬の団子を食べてしまった…。
蓬は花粉の症状を引き起こす一つの因子であるにも拘らず。
しかしそんなこと気にせず食べてしまった。
だが思い出して良かった。
来年の花粉症対策を早目に取り掛かれるか?
そうは言ってもまた忘れてしまうのだろうけど。
何が効くんだ?
確か何も効かない筈じゃなかったか?
また来年も同じ苦しみを味わうのか…。
さて、消費者庁が今日で発足。
消費者の言い分を聞いてあげる公のクレーマー対策室である。
そこで、ガス湯沸かし器の不具合で命を落としてしまったと言う事故が嘗てあった。
事故に遭われてしまった彼等の切実な願いが消費者庁と言う設立を実現させたのだ。
命を落とした人の部屋だろうか、仏壇があるが、もう一つ確認出来る物があった。
亡くなった息子の母親と一緒にテレビに映っていたのは大きめの人形である。
ぬいぐるみではあるが人、いや子供位の大きさだろうか、隅の方で椅子に座らされていた。
あの人の形代は息子なのだろう。
服を上下召しており、髪も生やしており、帽子も被っていたのである。
忘れない。
息子は傍にいる。
そう感じ取れてしまう。
ショックだった。
形見だろう。
事故で亡くなった息子が持っていたと言うお金を使わずにずっと取って置いている母親もいる。
形見はフィクションの中では決してない。
その人達にとっていつまでもリアルに有り続ける物である。
秋葉の大通りを歩くと事件のあった四辻に近付く。
その四辻に近い所には常に花束が置かれている。
献花台が撤去されてもずっと供えられているのだ。
代わる代わる常に新しい物に。
紛れもなく遺族が供えているのだが、親はずっと忘れないのでいる。
自分も人形買おうかな?
人形じゃアレだからぬいぐるみでも。