試験を受けに行かなかった生徒
実はエルマは毎年9月中旬位(観光通訳案内士の1次試験が終わった次の週。毎年変わる)~11月初めまで、観光通訳案内士の2次試験の面接授業の日本語クラスを江南のとある学院で講師を担当させていただいている。思えば、2016年に合格し、日本人のガイドの先輩を夫の知り合いから紹介していただいて、そのつてですぐ12月末に面接を受けに行き、すぐ仕事が始められて。ものすごい早いスピードでスタートを切れた、ラッキーなガイドだったと思う。合格通知が12月の初めだった。その後、後輩などを見ても、英語ですら4カ月位は入社自体が難しい。日本語の場合、色々探してみても募集をしない旅行会社ばかりなので、数年経っても仕事ができない人が多い。合格していて、その仕事をしていない、できない状態のことを韓国語の表現で「箪笥免許」という。これは運転免許の場合もそうだ。免許は取ったけど、運転をずっとしない人、できない人のことを「タンス免許」という。さて。ともあれ、私は学院に学びに来た人はとりあえず合格できるように一生懸命教える。ただ、本人が一生懸命勉強しないといけないんですけどね。今まで、2018年に新しくその塾で観光通訳案内士の授業を始めるからと、日本語の先生を探しているのでと、後輩にまず話が来て、「自分はまだガイドにもなっていないので、先輩いかがですか?」と話を回してくれたのが始まり。私はぜひやってみたかったので、すぐ連絡して、面談を受け、テスト授業を職員と院長の前で行った。2019年は授業が人数不足で開催できず、個人で3人依頼があってカフェや電話で教えた。この時も全員合格。それから2020年からは、コロナが始まったけど、ずっと受講者はいて、毎年4人とか、3人とか受講者がいて、合格した。「いつしか合格100%の講師」を更新しつづけて、エルマの授業を受けた人は当然受かるんですよという雰囲気になった。(人数は少ないけど。。笑)あまり塾が広報に力を入れていないし、もともとはスチュワーデスや、パイロットの養成の塾なので、あまり観光通訳案内士の塾としては有名では無いのだ。そして、今年も2人来られたけど、1次試験で数人落ちたらしい。そうなんですよね。少ない理由はそういうのもあるんです。さて、今年は2人しかいないという、びっくりの人数でしたが。新しく来られた院長先生がすぐにGoを出してくれた。そして、とてもよく思ってくれている雰囲気だった。2人だけど、今年は男性がいないので明るく和やかな雰囲気で進められた。男性の場合、結構年齢が高い人が多かったり、すでに公務員などスペックも高いので、文句が多かったりする。要求事項が多かったり。それで、今年はやりやすいなと思ったものの。初めての授業で、前に出て資料を見ながらでもいいからと答える練習をしましたが、終わって「先生お話があるんですけど」と泣き出した。あらあら。隣のカフェに行きましょう」(塾は6時ちょうどに門を閉めないといけない)と話をしてみたが、日本語の発音に自信がないんだとか。1次試験はとても高得点で合格した、すごくまじめな人だ。だから思いつめやすいんだろう。私から見たら、発音はちょっとあれだけど、日本語のレベルも高くて、私と意思疎通をずっとできるし、絶対合格できる人だった。「発音はそんなに気にしなくてもいいですよ。大阪にいたから大阪弁が出てしまうけど、標準語に直せるように指導しますので」と伝えて、自信をつけさせて分かれた。そして2カ月経つ中で、最後の方は勉強に集中したいから授業に来ない日が1日あったり、発表して怒り出したりということもあった。(帰りに電話が来て、怒っていた)うーーん、女性だけど、今回はかなりやりにくい年だったな。とてもいい人ではあったんだけど。毎回間食を全員分用意してくれたり。和やかな雰囲気で進めれたんだけど。試験前のストレスに押しつぶされそうになってたのかも。そういう意味では、男性はポジティブで礼儀正しい人も結構多いので、いい雰囲気でみんなで頑張る雰囲気ができるのかも。今年初めて女性だけという授業だったのだ。そして、前日にカカオトークで、試験会場のことを聞いたり、早く寝てくださいね~などと励まして、あまりの学校の遠さに励ましに行くのをやめたんだけど。。。10時から試験で、そろそろ終わったかな?とカカオトークを送ったら・・・。な、なんと!!「先生、実は行かなかったんです」と。え????行かなかったの?どうして~?そういうケースは初めてだったのでびっくりした。1年に1度の試験、しかも1次試験合格の猶予は2年間のみ。来年落ちちゃったら、またその次の年に1次試験から受けて合格しないといけない。その前に語学テストもある。え~!!!まあ、頭がいいから、1次はまた受かるだろうけど。来年は受かるかな。一睡もできなくて、「自分のばかみたいな話し方や大阪弁ではうからないんじゃないか、もう少し日本語を頑張ってから来年受けます」って。え~!!!!びっくりでした。授業の途中でも、「この調子なら大丈夫ですよ」って言ってあげてたのに。内容の構成などがしっかりしてたし、一つ一つの問題をちゃんと理解して答えられていたのに。私の見解では行ったら絶対受かってたと思う。とても残念だ。授業で泣き出しちゃう人ってのは、やはりそれだけメンタルが弱いんですね。確かに、試験でのプレッシャーもそうだし、ガイドの仕事は、どんな難しい問題が起きたり、色んなお客様の要望に応えながらも、日程をずれなく遂行していかないといけないので、相当なメンタルと引率力、リーダーシップが必要。いわば性格もちょっと強かったり、きつかったりしないといけない。最近は若くて、勉強をしっかりして、解説は上手だが物腰の柔らかい謙虚なガイドさんも多いけど。根底は結構性格がきついというよりも、芯がしっかりした人が多いと思う。たとえダメだとしても、来年の合格のために今年行って練習してみるのが良かったのに。落ちて1年じっくり勉強するってのは、それもすごくいいことだとは思っている。付け焼刃的に上っ面で合格してしまう人が多いんだけど、じっかり1次試験の内容+2次試験の勉強を復習してこそ、いいガイドになれるだろうとは思っている。もう一人の人は途中で日本旅行に行ってくるは、平日仕事してるから、あまり勉強ができない人でしたが。。なんとか行ってきて、前半でやったことばかりだったので、たぶんちゃんと答えれたんじゃないかと思う。2日目の配置で(19日)、その生徒さんの前後のタイムは今まで出たこともない、聞いたことがない単語の問題だったので、3問題しかないのに、それでびっくりして後の2問題もメンタルがやられて答えが、おぼつかない人が多かったそうだ。韓国式の結婚式、ペベクについての質問、その食べ物についての質問。練習したことがないので、どもったり、しどろもどろだったりと失敗しちゃった人が多かったらしい。Technical Tourについてというのもあったけど。頭が回れば答えられるんだけど。工場見学や、企業見学などのツアーのことだ。最近多いらしい。ぺべクの食べ物については、その名称が聞いたことも無いものだったので、それが出て人は大体答えられなかっただろう。また、「これで合ってる?」と思って、しどろもどろになった人も多かっただろうな。受講生の試験場に行かなかった人は、非常に残念でした。すぐに私は日程が忙しくなり、一度電話でちゃんと話してからはもうタッチしていませんが。今はそっとしておくのがいいかも。もう一人は、最後の大詰めの授業2回を欠席し、資料だけオンラインで送ってほしいという図々しい人だったので。。誠意も感じられず、ずっと資料を送らなかった。でも、やはり送ってあげようかなと私も忙しかったので、元データを探す時間が無く。誤字チェックもままならないまま、1週間前に送ったら、それで勉強がぐちゃぐちゃになったらしく。。終わってちょっと怒っていた。一応、遅くなったので、もう送らず参考書のみで勉強した方が?どうしましょうか?送りましょうか?とはカカオで聞いて確認し、送ったのだ。ぐちゃぐちゃになりそうなら、それはもう観ず自分なりの勉強でやればいいのに。なんやかんやと人のせいにする。ちゃんと勉強せず、せっかくの連休に詰めて本来なら朝から晩まで図書館やスタディカフェでガンガン勉強しないといけない時に、日本になんか行ってるからだろ!!なんともわがままな人がいるもんだ。今までの経験上。。他の講師の生徒も試験期間に日本に遊びに行くような人は絶対落ちてた。行く前後も勉強モードになっていないだろう。行くなら日本のホテルでも勉強しないとダメだろう。試験を舐めてるよねえ。(韓国国内の試験に出る箇所ならまだしも・・・)しかも、外国語で5分間も説明しないといけないのに。最後の授業を2回も休んで、自分で集中して勉強したいと。もう私には責任持てません。資料を送ったって、説明を聞いてなければ理解は無理だろうし。今年はそういう感じの誠意のない生徒さん達だったなあ。ちなみに、去年の二人の女性はとても性格がよくて、その後もずっと交流し、就職を見届けた。今でもたまーーに電話やカカオトークを送っている。たぶん、今年の生徒さんはもう交流しないかもなあ。