ちょいワル
「ちょいワルおやじ」、という言葉をよく耳にするようになって久しいですが、「ちょいワル」ってのは「ちょっと不良」という意味で、かつてはやんちゃしていました風の面影が残る中年男性をそう呼ぶそうですね。具体的イメージとしてはフランス人の俳優ジャン・レノや、イタリア人タレントのパンツェッタ・ジローラモさんのような方々。首飾り、サングラスは、必須アイテムの、オシャレで、ちょっと隙あらばナンパでもしそうなまだまだイケてる中年男性。しかしながら、先日テレビのクイズ番組(だったかな?)で、「ちょいワル」として登場していた一般人&芸能人は、いかにも正真正銘どこから見ても堅気ではなさそうな風貌の中年男数名。これで行くなら亀田のお父さんも「ちょいワル」の域ということになってしまいます。ちょっと違うんじゃないですかぁ))))そうぼやきながら数分間でチャンネルを変えたのですが、この「ちょいワル」の「ちょい」とはどのくらいか?という疑問が、私の中に残ってしまいました。丁度今朝、車の中でラジオを聞いていると「ちょっと・・」という数量はどのくらいか??という話になり、思わず耳を傾けました。ちょい=ちょっと。統計によると、仕事が終わって「ちょっと一杯」の「ちょっと」が平均1時間20分。「ちょっと遅くなる」コールで、待たされる時間は約1時間なのだそうです。ちょっと罪悪感を感じる時間が1時間~1時間半なのですね。活動時間の10分の1程の時間程度ということでしょうか。まあ「ワル」ぶりを、時間で割り出すことは「ちょっと」無理がありそうですが、とにかくオシャレでカッコよくないといけないのが、「ちょいワル」のハードルの高いところ。あんまりセンスが悪いと「ちょいワル」どころか、単にガラが悪いだけになってしまいます。そう、イカしてなければいけないのです。そういえば、マイケル・ジャクソンの歌に「BAD」ってのがあるけど、” I am a bad, I'm bad, ・・・・”の、歌詞の訳が「おれはイカしてる、イカした男さ・・」とありました。「イカす」って、「bad」=ワルでなきゃいけないのね。一応ひとり納得はしたものの、今日の話題、すっかり落としどころを失ってしまいました。