悪あがきでもいいから
気温の変化が激しくて、体調の管理が難しい。それでも木曜日から続いていたくしゃみは何とか止められたみたいだ。自己管理の難しさと大切さは年々増してくる。この間までは何気なくできていたことが、今日はできないことに呆然としたりする。頭も身体も使わなければどんどん衰える。日常に浸っていると、それでもさほどの不便は感じずに過ごしてしまう。「まあいいか」とか、「歳をとったから仕方がない」と諦めてしまえば最早それまでである。そういう怠惰な気持ちに襲われることも実は少なくない。でも、世の中のアンチエイジング流行を待つまでもなく、「老い」は人間にとって「四苦」の一つであって、誰しも避けたい思いは強い。そのためには地道な努力がかかせない。否、若いころはそんなことなど意識することさえなかったけれど…。今は余程律していかなければ、急速に衰える自分を感じている。昨日から、人間の脳の仕組みや働きについてのテレビ番組をいくつか見たせいか、やたらに刺激を求めているような気がする。子供たちの記憶力の素晴らしさを妬ましいくらいに思う。中学生くらいまでに覚えたことは、今でもかなり鮮明に思い出すことができる。当時の各国の首都とか歴史年表とか詩や古典の一節など…。あのころは理屈などなくても苦もなくすいすいと暗記ができた。しかし、大人には大人の記憶法があるという。きちんと理論的に、系統立てて理解するとそれはそれでしっかり頭に刻まれる。その過程を、ふと「面倒だな」と思う気持ちが最近起こってきている。この怠け心を退治しなければいけない。悪あがきかも知れないけれど、老け込まないように、もう少し抵抗するぞ。