丘菜摘のその日暮らし

[ドクターたち] カテゴリの記事

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• やせがまん

  梅雨の中休みは今日も続く。そして今日も暑い。人手不足の一日を何とか乗り切って、アフター５はクリニックの日。周りには「疲れてない？」と言われることが多いが、健康は回復しているようだ。もう少し通院の間隔を明けてよいと言われる。「その分の時間を有意義に使ってください」とのドクターの言葉に、その場はあっさりうなづいたものの、真剣に考えてしまうと、「有意義って…」と絶句する思いになる。まあ、そんなに真に受ける必要もないのだけれど。朝のうちは止まらなかったくしゃみも午後には治まってきたようだ。「疲れてない？」の問いかけに「いえ、サッカーは見ていないんだけど…」と答え、嗄れた声を「別にカラオケに行ったわけではありませんよ」と笑いで誤魔化して、元気なふりはちょっとやせ我慢かもしれない。まあね。いろいろあるんですよ。みんなもそうでしょう？

  2006年06月28日

• アブラチェック

  アフター５、ようやくさっと切り上げて、ドクターマロに滑り込む。花粉症の症状はまだ出ていないんですけど、と言っても、「いやあ、これだけアレルギーが強いんだから、もう時間の問題ね。」、と言われてしまう。「それから今日はアブラチェックね」と採血をする。この結果次第でさらに食生活などを見直さなければならない。食事時間の不規則と運動不足の問題の解消は難しい。

  2006年02月27日

• 予防接種はね

  今年の仕事もいよいよ秒読みになる。今日も意外に仕事は増えず、何とか今年は乗り切れそうだ。定時で仕事を切り上げて、年末年始の休みを控えて、ドクターマロの所へ薬をもらいに行く。こちらもそれほど混雑はなく、健康診断でひっかかった心電図も取ってもらう。で、マロの助言は「まあ、お正月にこれ以上太らなければ大丈夫」ということ、もう失礼な、と思いながらも、気をつけなければと思う気持ちもある。リンボウ先生の「＜超＞低脂肪食」を参考にしなければ。もっとも今年はあまりのんびり出来そうもないけれど。今日、マロの所には、インフルエンザの予防接種を受けに来ている人が多かった。接種の前に熱などのチェックをしていたマロの発言は、「熱はないね。風邪引いてないね。予防接種はね、元気ハツラツの人じゃないとできないからね」う～ん、確かに正しいけれど、「元気ハツラツ」の人が果たしてクリニックに来るものかどうか…。

  2005年12月26日

• 不調の原因は…

  今週は水曜日が祝日なので、繰り上げて今日がクリニックの日。最初から、「ちょっとお疲れのようですね。」と言われてしまう。疲れが顔に出てしまい、なかなか隠せなくなってきている。「高脂血症の薬を飲むようになってから、何だかエネルギー不足という感じで、パワーが出ないような気がするんですけど…」と気になっていたことを口にすると、ドクターに爆笑されてしまった。「アハハ、まれに眠くなるという人はいますけどねえ…。」どうもずいぶんと見当違いのことを言ってしまったらしい。でも、実感なんだけどなあ。９時半ころ最寄り駅に着くと、半分より少し丸い月がまだ東の空の低いところで赤みを帯びて少し不気味なくらいに大きく見えていた。今夜も寒くなっている。

  2005年11月21日

• アブラオトシ

  風邪が完治しないまま、今日は寒さが厳しくなってくるようだし、健康診断の血液検査でもひっかかっていたので、アフター５はドクターマロの所へ行く。職場のドクターには散々脅かされたが、マロは「別にびっくりするようなものじゃないからね。まあ少し長めに治療しましょうかね。１月になったらまた血液検査をしてね。それまでは経過観察ね。夜だけ「脂落とし」出しとくからね。」などという。生活の不規則、運動不足の解消が難しい。食事の内容の改善には…リンボウ先生の低脂肪食のレシピ（先生の表記に従えばレセピ）本が待ち遠しい。

  2005年11月14日

• 元気！？

  想定外の仕事は相変わらず続く。そして、連休を当てにしていろいろなものを後回しにしていて、日常の生活がとっ散らかってしまっている。あまり連休に期待してもいけないのだけれど…。丁度仕事が切れたところで、クリニックへ向かう。ドクターから、「お疲れはたまっているんでしょうけど、最近はそう見えませんね」と言われる。元気そうに見えるのは悪いことではないけれど、実際には肩や背中がバリバリに凝っていて、かなり疲れているのだから、ちょっと損をしているような気もする。でも、そう見えないのなら、疲れてなんかいないぞ、と思い定めることにするのも悪くないのかも知れない。

  2005年09月14日

• そんなつもりでないことはわかっているけれど…

  久しぶりに時間に追われ、仕事に追われる１日だった。ついに昼食を食べる暇もなかった。クリニックにも１５分遅れになってしまった。次回の予約を入れる際に、「いつもの時間で大丈夫ですか？」とドクターに聞かれる。「大丈夫です。すみません。今日は遅れてしまって…」と恐縮していると、ドクターはにこやかに、「いや、遅れてもいいですから、転ばないように来てください」と言う。転ぶというより、転がっちゃいそうな体型にふと思い至って、赤面する思いである。朝のうちは強い雨が降ったものの、いつの間にか上がっていて、蒸し暑さを除けば、梅雨であるというには少し物足りないくらいに感じられる。水不足などという心配さえなければ別に構わないのだけれど…。梅雨らしい鬱陶しさがあってこそ、それが明ける解放感を楽しむことができる。四季の変化に富んだはずのこの国に生まれたのだから、やっぱり季節は、それらしく巡ってほしいものである。

  2005年06月22日

• 汗グジュの季節

  じんましんが治らないので、時間休を取ってドクターマロに診てもらう。マロは一目みると、予想どおりに「やあ、これは大変だ」と声を上げ、「いや、これから汗グジュの季節だからね。大変だ」と何やらうれしそうに言う。「まあ、２、３日で消えると思うけどね。今日と明日は毒消しの注射ね。あとクリームね」と指示をする。アレルギー症状がひどくなるとこの注射をしてもらう。今回もそれが効いたのか、ようやく痒みが収まってきた。何も着ずに済むのならもう少し早く治りそうな気もするが、そういう訳にも行かず、衣服などで締め付けるウエスト辺りと、何故か土踏まずの位置にじんましんが残る。やはり明日もう一度マロの所に行かなければならないようだ。月曜日恒例という感じになってきたが、今日も帰りの電車が人身事故で大幅に遅れる。１９時４３分発の車両がホームに止まっているのに、先に出るのは２０時３３分発が定刻で…、その電車が出た後には２０時２３分発の車両が入線の予定…などと訳のわからないことをいう。多くの通勤客である一般の乗客が欲している情報はは、次の発車はどれか、いつ発車するのか、その後の電車なら何分待たなくてはいけないか…というような単純なことだと思うのだけれど、違うのかしら。

  2005年06月13日

• 読まれている…

  定時に仕事を終えて、恒例のクリニックへ。健康診断のことなど話す。修行僧のようなドクターに気を許して、つい禁断の体重の話題を口にしてしまう。ここ２週間くらいで急に体重が増えているのが気になっていたのだ。もともと減らした方がよい、いや実は既にそんな生ぬるい状況ではないかもしれない体重が、急に増えたのだ。ウエストがきつくなるというようなことではなく、例えば下腹といったところが妙に柔らかく、タルンとしてきたことに気づいてもいた。食事を含めて生活状況に特別な変化はないと思うのに…。と、そんなことをすっと話してしまう。ドクターは笑いながら、「まあしばらく状況をみましょう」と言う。「１か月くらいして、恐る恐る体重計に乗ってみて、それでも増えていたら食事なんか考えましょう」と言う。ああ、やっぱり「恐る恐る」なのねえ。クックックッ。と、帰りの電車内でここまで書いたところで、向かい側に座った若い男性がノートパソコンを耳に押し当てているのに気づく。リズムのいい音楽を聴いているらしいが、好きな曲なのだろうか、何故かニンマリしている。その手のノートパソコンは驚いたことに私の物と同じ機種、全く別個に買った衝撃吸収ソフトケースもその色に至るまで同じである。彼もひょっとしてビッ○カメラで買ったのかしらと妙に気になる。

  2005年06月08日

• 休暇をとって

  今年になって初めての休暇をとって、溜まっていた所用を片付ける。ドクター「マロ」の所へ行き、マッサージも受けてリフレッシュ。「マロ」の迷言は他の人の診察の際に今日も聞こえて来た。「他の人より長引いちゃったね。まあ残業みたいなモンでね、ちょっと損した気分ね」「あったかくしてね、ポカ○スウェットガバガバ、それから加湿ね、蒸気、蒸気。あ、洗濯物いっぱい（部屋の中に）干してね」といった調子。帰宅したら出版社からエッセイ集の出版確認のカードが届いていた。ちょっと思いがけないフォローで何だかうれしかった。しかし、まだサイトに登録されていないのだから困ったもので…。一方、出身大学である中央大学の生協が本を扱ってみてくれることになった。反応があるといいな。

  2005年03月28日

• 今日のドクター

  仕事を定時で終えてクリニックへ。クリニックでも薬局でも待ち時間が多かったのはこの気候のせいだろうか。今日はさすがに何回かくしゃみが出るし、目も痒い。アブナイ、アブナイ。ドクターとの会話の最後に、かねてから希望していた部署への異動の内示があったこと、エッセイ集が完成したことなどを話すと、ドクターは「良かったですねー」を繰り返し、「花束でもプレゼントしたいような出来事ですねえ。」とまた迷言を聞かせてくれて、今回もしっかり笑ってしまう。会う人、誰にでも「今度本を出すんですよ」と広報活動に余念がない私、ちょっと自分でその大胆さに驚いている。ただし、帯に誤字があることに今になって気づく。本文が引用されたのだが、それを見たのは色校のときだけ。ああ、しまった。

  2005年03月09日

• 花粉症はこれから本番

  昨日の帰りは横須賀線、今朝は東海道線が止まっていて、混雑が激しくてグッタリする。今日はまた、窓口当番だったのだけど、こちらも大変な混み方だった。予定よりも十日ほど遅れて、昨夜ようやくアレルギーのドクター「マロ」の所を訪ねる。花粉症と風邪で患者は多かった。診察室に呼ばれてからしばらく待たされる。所在無く壁に貼ってあるカレンダーを見ていた。連日予定がいっぱい書き込まれている。ほとんどが平日の予定で、「保」、「ふくし」などとドクターらしい予定と見える中で、月末の日曜日に「Ｇ」のマークが目立つ。これはきっとゴルフの予定に違いないと勝手に想像してしまう。ようやく「マロ」が現れたので、ここのところ気温が低いせいか花粉症の症状はまだあまり出ていないと告げると「マロ」は「いやあ、今週はまだね。来週からいよいよピークでしょう。来週はグシュグシュでしょ」という。喉が痛くて風邪の方が気になると相談すると、「ここで風邪を引いたら大変だ。花粉症が一気に悪化するから」などと言いながら喉を覗いて、「まさか熱はないよね」といきなり掌で額に触れた。不意をつかれて、ちょっとドキリとしてしまった。

  2005年03月02日

• つまらないことを考えそうになったら

  日中がずいぶん寒かった。天気が回復しても気温が上がらない。一度春を感じてしまうと寒さが急に耐えがたくなる。実はここ二週間余り、六年も前の仕事のことで非常に不快な思いをしていた。一昨日それが一段落して、何らケリがついたわけではないが、とりあえず煩わしさから解放された。ドクターとその話をして、「いろいろと考えてしまうこともあって…」と言ったら、ドクターは「何かつまらないことが頭に浮かんで来たら、こうやって頭を振って、振り落としちゃうようにしましょうよ。」と言って、頭をプルプルと左右に振ってみせた。その仕草に思わず大笑いをしてしまった。ドクターのあの姿を思い出せば、当分の間は不快な思いを追い払うことができそうだ。一週間の仕事を終えて、疲れを引きずった通勤電車でマナーの悪い人がやたら気になる。隣に座った３０代半ばくらいのサラリーマンがすぐに携帯電話を開いたのが目に入り、嫌だなと思いながらその手元を見ると、彼の携帯電話の画面には六，七か月くらいの赤ちゃんの満面の笑顔が現れて、腹立たしさが紛れてしまった。

  2005年02月25日

• 寒さに負けず！

  アレルギーが騒ぎ始める季節になって、薬も切れるのでかかりつけのドクター「マロ」の所へ行く。暮れの血液検査の結果も聞くが、コレステロールは大幅に改善していた。「マロ」によれば、「今月下旬ごろには花粉症でグジャグジャになるだろう」からとりあえず「３月まではアレルギー対策に集中する」ことになった。帰りに銀座で、年末から持ち越していた課題の靴をようやく買った。軽くて歩きやすいウォーキングシューズだ。ラッキーなことに一割引になっていた。待った甲斐があったというべきだろうか。これで再び足取り軽く、動き回るぞ。

  2005年01月13日

• 毒蛇になった気分

  年末年始に溜まってしまっていた仕事を片付けて、心置きなく定時退庁で、今年の初クリニックへ。今のところそれほど残業していたわけでもないし、風邪も何とか撃退してきたので、「まだあまりお疲れではないようですね」とドクターに言われる。そう肩凝りもまだ大したことはないし、見た目は、かなり元気に見えるだろうと思う。まあ特別具合が悪いわけでもない。「コエンザイムの効果ですかね」と聞かれて、そうかも知れないとは思いつつ、「ただこのごろ唾液腺まで活発になってしまって…」と気になる症状をつい口走ってしまう。「ええっ、本当ですか。また新しい症状が出ますね。」と半ば呆れられたかもしれない。しかし、事実なのである。耳の下から顎にかけて水が溜まるのを感じる。少し冷たくなるし、重みのようなものもあって違和感がある。そのせいで耳鳴りも頻発する。けれでも、気になる部分を手で軽く押さえると舌下腺あたりから唾液がピューッと勢いよく飛び出す。それだけのことだ。唾液だということもわかっているし、耳鳴りになれてしまうと、どうということもない。出してしまうと一時的にはすっきりするが、すぐにまた溜まってしまう。だから出したほうがいいのかどうかもよくわからない。ただ気になってくると無意識に手で首の辺りを押さえていて、唾液を押し出してしまうだけだ。口を開けていると、唾液は外へ飛び出して一瞬だが見事な放物線を描く。毒蛇の口を無理矢理に開かせ、毒牙をビーカーの縁にかけて顎の辺りを押さえつけて毒を吐かせる、いつかテレビでみたあの光景にそっくりだ。

  2005年01月12日

• これからは爆発だ～

  仕事は終わらないが、年内最後のクリニックへ急ぐ。休日も控えているので混雑を覚悟していたが、予想外に空いていた。ドクターと世間話をしていて、「このごろイライラすることが多いんですよね」と言ったら、「こういう時代ですから、それは当然じゃあないですか」と言う。ドクターは、「理由があってイライラするのは問題ないんです。後はね、引きずらなければいいんですよ。カッとして爆発させて、あとはすっきりすればいいんです」と続けた。なるほどそういうことか。しかし、うまく爆発させることが実は案外難しい。中途半端に爆発させて、あとでそれをウジウジと悔いている…、そんなことが多いのが現実だ。これからは小さいうちに少しずつ爆発させようかな。

  2004年12月22日

• ちょっとエスケープ

  しつこい咳が続いていたので、今日中に手を打とうと（明日は窓口当番だし人手は足りないし）、仕事をカットして、久々にアレルギーのドクター“まろ”に助けを求める。例によって医者らしからぬあしらいで、「ハハハ、この時期はもう風邪もアレルギーも一緒になってて、グシャグシャでしょう。うんうんえっ咳、それは駄目だな。後コレステロールはどうだっけ？やっぱり駄目でしょ、脂落としも必要でしょ。」と丸め込まれてしまうもので、それでもここの注射が一番効くのだから不思議だ。“まろ”の趣味に相応しく、同じ銀座で行われている王朝継ぎ紙の展示会の広告があったので、そちらにも足を伸ばす。今回の主な作品は粘葉本（でっちょうぼん；糸を使わず、糊で綴じたもの、紙を輪にせず両面使う）、三十六人家集のイメージそのままで優雅な気分に浸れた。しかし、これは基本的に有閑マダムの趣味の世界らしく、主催者側もお客さんの側も私などよりもっともっと年季の入ったお姉さま方ばかりで、その独特の雰囲気にいささか圧倒された。その途中では布施明がジャズをカバーしたＣＤを買ったりして…、私の趣味も滅茶苦茶かしら？自宅の最寄り駅側のコンビニの入り口に既にクリスマスツリーが登場した。少々気が早すぎるのでは…、と思うのだが、ニュースによると六本木でもイルミネーションが始まったのだとか、確かにもうイベントがないかも…。我が家は今年、姪っ子の七五三が控えているのだけど。

  2004年11月04日

• 照れてしまった

  近所のクリーニング店によれば、今日は「クリーニングの日」であるそうだが、個人的にはクリニックの日である。職場では次々に入院する人が出ていて、次は誰が倒れるか、こうなったら早い者勝ちだ、などと些か不謹慎な冗談も出て来る。ドクターにも、「薬を出せばやって行けるのだけど、そうしてやって行くのが良いことなのかどうなのか、悩ましいことも多いのですよ。」などと言われてしまう。しかし、コエンザイムが効いていて、本当に疲れを感じない。そのエネルギーと時間を仕事に奪われていては仕方がないのだけれど…。昨夜、久しぶりに編集者と連絡を取る。出版社に電話をすると、応対に出た女性に「著者の方ですね。」と問われて、早くも照れながら「はい。」と応じると、「恐れ入りますが、作品名をお教えください。」と尋ねられて、すっかり照れてしまう。『聞こえるようにひとりごと』などというタイトルをつけたことをちょっとばかり後悔した

  2004年09月29日

• ここで深呼吸

  午後から急に仕事が増えて、結局大忙し。クリニックにも遅刻してしまった。ドクターからは、せっかくの休暇を、事故に遭ったり、発熱で寝て過ごしたりということのないように気をつけること、と釘を刺されてしまった。疲れてくると呼吸が浅くなるのが、最近では自分でもよくわかる。口で、はあはあと吸って、胸で止めてしまう感じだ。それに気がつくと、お茶でも飲んで、背伸びをして、強く意識して胸に溜まっている空気を徹底的に吐き出して、音がするくらい鼻から吸い込むようにする。身体の深いところに空気だけでないエネルギーが入って来る感じで、それだけで結構気分が変わり、元気が出て来るから不思議だ。予定どおりなら、私の夏季休暇まであと２日の勤務だ。心置きなく休暇に入れるようにしたいなあ。

  2004年08月04日

• 丑の日に

  酷暑が続く。昼休みに外へ昼食に出ようとした同僚が、玄関に立った瞬間熱気に押し戻されたと、地下の売店でカップ麺など買って戻って来た。定時で仕事を切り上げてクリニックへ。体調を崩す人が多いのかクリニックも薬局も遅い時間にもかかわらず混雑していた。ようやく帰途についた今は、都心へ向かう地下鉄の中にいる。クリニックの最寄駅のバスロータリーの一隅で、アングロサクソンかどうかちょっと迷うようなブロンドの若い男性がバイオリンを演奏していた。その先では、終戦直後の闇市の香りの残る焼き鳥屋でビールなど飲んでいる。かつて九年余りを暮らしたこの街の猥雑さを何となく愛している。そのころに出会った修行僧のような風情のドクターとの相性がまた好ましく、アフターファイブに通えることもあって、未だにこのクリニックに通っている。

  2004年07月21日

• 落ち着かない日

  昨日から、仕事上でやっかいな電話に掴まり続けている。応対に時間がかかったり、後処理がいろいろと発生したり…。２人に１本くらいで内線電話はあり、他の電話にもワンタッチで代理応答ができるので、手が空いている者がとるのだから、「アタリ、ハズレ」のようなものがあるのだけれど、それにしても…。メインの仕事が今日は少なかったので、慌ただしく片づけてクリニックの予約に５分の遅刻。２週間に１度の通院、ドクターから、「次の予約は…、ああ七夕ですね。また雨でしょうね。」と言われて、ふと時の流れに気づく。蒸し暑さもあって、妙にベタ付く汗をかいてしまった。さあ、お風呂、お風呂。

  2004年06月23日

• 彼の心を奪ったのは

  連休明けてから初のクリニック。休診期間から１週間過ぎているのに、とんでもない混雑だった。薬局へたどりついたのは８時を回っていた。待合室のテレビではプロ野球中継。ようやく呼ばれて薬の確認をしているところで阿部の２０号ホームランが出た。その瞬間、３０歳代と思しき男性薬剤師の手が止まった。薬を持っていた彼の手元から視線を移すと彼は完全にテレビ画面に釘付けになっていた。すぐに気づいて彼は仕事に戻ったが、説明が急に何だか覚束なくなった。心はテレビに奪われたままだったのだ。今までと変わりのないものだったので、こちらもあっさり確認して彼を解放したが、すでに阿部はホームを踏んでしまっていた。

  2004年05月12日

• フライング桜

  土曜の夜からBB環境がダウンしたままだ。今頃ダイヤルアップではストレスがたまるが仕方がない。暖かさが本格的になって来た。開花宣言はまだだけど、すでに薄いピンク色の桜が今日は開いている木もあった。「サクラサク」の気分はやはり特別に思える。もっとも花粉症の人間にとってはまだまだこれからが正念場というところ。かかりつけの“ドクターまろ”も、「今からが本番！まずは、しっかりガード！」と使い捨てマスク１枚とポケットティッシュ２つをくれた。明日、明後日と一層暖かくなるらしい。マスクをしながらでも、お昼休みはまた公園を散歩したいな。あっ明日は窓口当番の日だから無理かな。

  2004年03月15日

• 花粉吸っちゃった。

  通勤にはちゃんとマスクを使っていたし、漢方薬なども利用し、ヨーグルトも食べて気をつけていたのに、今日は花粉症でクシャミと鼻水に悩まされる一日となった。電話でも窓口対応でもメロメロだけど仕方がない。同僚からはすっかり同情を買ってしまった。どうにもならないので、アフター５にかかりつけの医師（私は「マロ」と呼んでいる）に助けを求めた。「ああ～、この前の日曜日は風が強かったからね。もう月曜日からみんなグシュグシュで泣きが入って続々とやって来てるよ～。」言い、処方ももうパターン化されていた。帰りにときどき利用するハーブのお店に寄ると、花粉症の症状を和らげるコロンまで売られていたので試してみることにする。そこの店員さんも見かねたようで、「帰りの電車のなかでちょっと匂いを嗅ぐと楽になりますよ。本当に少しで申し訳ないのですけれど。」と言ってペパーミントのエキスの結晶をくれた。明日は何とか立ち直らなくてはと思う。

  2004年02月19日

• ドリンク剤蔓延の国　日本

  メインページ模様替えを始めました。喉の状態が悪いので、かかりつけのアレルギー科の医者を訪れた。その風貌や物腰が時代劇の中の狂言回し役である貴族の雰囲気を感じさせるので私は密かに「マロ」と呼んでいる。彼は、いつも何か面白い話をしてくれる。何をしに医者に行っているのかと言われるかも知れないが、そういう話のファンは決して少なくないと思う。今回はドリンク剤の話を聞いた。処方された薬が合わないと言っている患者とのやりとりの中から出た話だ。それによると、ドリンク剤には全て興奮剤が入っているから、それを飲んでお風呂に入れば急激に血圧は上がるし、眠れなくなったりもするという。まあ、そこまでは良く聞く話かと思う。で、このようなドリンク剤が極めて簡単に売られているのは日本だけなのだという。欧米では決してありえない話だという。そして、日本でドラッグがそれほど蔓延しないのは、手軽にドリンク剤が手に入るからだというのだ。そしてドリンク剤も常習化するというのだ。ドリンク剤には糖分も多く、１０年間毎日飲み続けて糖尿病になった人もいるという。さて、どこまで信じてよいものだろうか。

  2003年12月20日

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