珍道中の東京出張
久し振りに上京しました。目的は、文化財の虫や菌の駆除を行うための、資格の更新試験の為です。学生時代や、サラリーマン時代を、12年間も東京ですごし、岡山に戻って以降も、激しい時は、毎週2往復もしていたりしたのですが、会社を興して岡山がなかなか離れられず、久し振りの上京になりました。久し振りに行くと、色々見えるものです。まず新幹線ですが、一昔前と言っても、2年ほど前は、やはり指定席というと、窓側の座席が人気でした。ところが、今回乗車してみると、なにやら通路側ばかり埋まっているではありませんか。そして大勢の方が、パソコンを開いて、仕事をしています。私は、今までどおり、窓側をリザーブしていたのですが、正直申し上げて恥ずかしい思いをしたので、今度から通路側にします!!理由は携帯電話へのコールが多くて、大変だったのです。窓側の僕は、携帯電話にお客様からコールがある都度、通路側のビジネスマンに、「すみません・スミマセン・済みません」と頭を下げ通路へ出て、デッキに行き、電話に応答し、また席に戻る時、「すみません・スミマセン・済みません」と頭を下げるのです。座ってしばらく経つと、また電話。「すみません・スミマセン・済みません」と頭を下げて席を出て、「すみません・スミマセン・済みません」と頭を下げて席に戻る。その内、トンネルが多くなると、デッキに出ても、電話が通じず、かといって、「すみません・スミマセン・済みません」と頭を下げ席に戻るのもためらわれ、しばらくデッキで立っている状態です。結局、東京までの3時間の内、1時間はデッキと座席を行ったり来たりで、終いには、隣の席の人から、「お座席変りましょうか?」まで言われる始末。他のビジネスマンも、電話の回数が多そうな方は、皆、通路側の席をリザーブしているようで、今度から肝に銘じて、通路側に致します。御茶ノ水~飯田橋~東京~銀座と、一日でめぐり、試験も受け、旧知の御世話になっている方々にも面会いただき、充実した出張でした。やはり東京は、情報が早いなあと痛感させられました。大変に良いお話も頂き、また私の知人の為にもなりそうな情報も沢山あり、その場で電話をしたりして、カップリングできるように取り計らったりで、楽しい時間でした。最後に銀座で面談が済んだあと、衛生消毒や異物混入対策のアドバイザーをしている当社として、眺めておきたい会社が銀座にあるので、尋ねて見ました。冒頭の写真はその会社です。安全宣言したそうですが、新聞にお詫びの告知が出るでもなく、ペコちゃんが社長と一緒に詫びている広告をするでもなく、しっかりして頂戴と言いたくもなります。マスコミの会見報道で済んだと勘違いしているのかもしれませんが、やはり大手企業として、活字で残る形で、全国紙全てに、あるいは、庶民の菓子メーカーである事を考えれば、主な地方新聞も全て網羅して、お詫びの活字広告を打つぐらいの、心意気が必要ではないでしょうか。ただ今回の事で思うのは、この会社を担当していた我社のような会社は、これまでどうしていたのだろうかということです。我社はとても小さな会社ですが、担当している食品会社をはじめ、全ての契約しているお客様に対して、ときには口を酸っぱくしてアドバイスさせていただいています。小さなほころびが大きな事件に繋がることは、過去の事例でも明らかですから。そういう意味を込めて、自分の肝に銘じる意味で、そして「人の振り見てわが身を正せ」の気持ちでこの象徴的なビルを見てきました。私の担当している会社において、こんな事を起こさせない為にも、常に細心の注意をして、お客様のために任務を遂行します。