裸になれば、流れだす生命
即興、の話を書いて寝たからだろう、こんな夢を見た。学校の何かイベントで、体育館の舞台で一人芝居をしなくてはいけないんだけど、台本をほとんど覚えてないことに当日気づく。ものすごく焦る。導入部分だけざっくり覚えて、そこから即興でどんどん違う話に持っていっちゃおうか、と考えている。即興どころか台本のある一人芝居すらやったことないんだけど、むしろ即興なら得意だよなーと何となく思い描いている。踊る時みたいに、ハートの真ん中にすぱんと入って、何百人の見てる前で自分を丸裸にすればいい。そしたら時間が止まって、私の生命が流れだすだろう。いろんなことを、叫んだり呟いたりするかもしれない。寝転んだり、ただじっと立っていたりするかもしれない。演技、したことないし、台本、覚えてないけど、たぶん大丈夫だ。観客を巻き込める。そう思ってるとこで目が覚めた。ちなみに昨日書いた料理の即興の話もさ、昔から行き先の決まってない料理をするタイプではあったんだけど、近年そのクオリティが全然ちがうんだよ。一人で店をやる、人に出せるクオリティの料理を出す、という責任感というか緊張感みたいなものが、私を育ててくれてると思う。前は、家で出す料理は「おいしければいい」だったの。おとこめし、みたいな。見栄えなんか気にせずドカンと盛るだけだったし、あんまり冒険もしなかった。今は見栄えも含めて、作品を創る感覚だし、真剣勝負感が全然違う。そして真剣に即興している時の自分の生命のキラキラしている感が全然違う。