「続^2・ばらずし」
ひなまつりと言えば、はまぐりのうしお汁とともに、ばらずし(ちらしずし)ですね。握りずしのネタを酢めしの上に豪華に乗せたものを「ばらちらし」と呼ぶこともあるようですが、わが家のは昔ながらの混ぜずしです。先日、ひなまつりの前にばらずしを作った際は、酢めしに混ぜ込むために作った穴子としいたけのうま煮を、細かく刻みすぎて、味は良かったものの、見栄えとしては今ひとつの出来になりました。そこで今回は、やや大きめに具を切りました。適当に切った穴子としいたけを、150cc程度の水と、しょうゆ、酒で煮付けます。だしは要りません。穴子、しいたけ自体がだしの素材です。しばらく煮て煮詰まると、火を切って自然に冷ましておきます。酢めしを作ります。わたしは、炊きたてのごはんにすし酢を混ぜるだけですが、すし酢をなじませると、穴子としいたけも加えて、よく混ぜ込んでおきます。卵1個に小麦粉小さじ1杯と水大さじ1杯、塩少々を加えて薄焼きにし、細く切って錦糸卵にします。皿に酢めしを盛り、今回は冷蔵庫にあったスモークサーモンを彩りに飾りました。さらに彩りを考えて、茹でたきぬさや、錦糸卵、切りのりをトッピングして、できあがり。貝の滋味にあふれたはまぐりのうしお汁とともに、目にも鮮やかな春らしいばらずしになりました。ばらずしは行楽弁当にしても美味しいですが、家で食べても食卓が華やかになりますね。穴子としいたけを大きめに切ってしょうゆ味で煮含めたことで、ごはんに味のアクセントが付きました。