「続^3・白ごはん」
さて、東京へ来て半月。すでに2回、炊飯をしました。5年前の単身赴任のときは、さんざん文句を言いながらIH調理器でごはんを炊いていましたが、今回はガスがあるので快適です。鍋全体に火が回ります。ただし、以前の詳細を忘れていたため、最初は「水は米の倍量」にして失敗しました。いや、失敗というより、炊飯に時間がかかってしまい、しかもコシのないごはんになりました。やはり、鍋とふたの相性などをよく考えて、水の量を決めるべきですね。そして、この鍋とふたを使う場合は、「水は米の1.5倍だったなあ」ということを思い出しました。米3合(540cc)に対して水は810ccです。洗米して鍋に移した米に水を加え、ふたをして中火で炊いていきます。泡が出て、次第に鍋の内側全体を覆いますから、吹いてきたら、沸騰がやまない程度の弱火に落とします。あとは泡がだんだん少なくなり、表面に小さな泡が残るだけになって、鍋底からチリチリと音がし始めたら、火を切って、15分ほど蒸らします。美味しいごはんが炊けました。わたしたちの炊飯はふつう、炊き上がりに水分が残らない「炊き干し法」ですが、もちろん、麺料理のように、米を大量のお湯で茹で上げて、水分を切って食べてもかまわないですし、強飯(こわめし=おこわ)のように、蒸して食べることもできます。ただ、炊飯器の無い時代でも、人々は炊き干し法で食べていたわけですから、現代のわれわれができないはずはありません。水加減と火加減で、美味しいごはんを炊きたいものです。