「冷や麦」
8月下旬にオーストラリアから帰国した長女を関西空港に迎えに行った日は、遅くなったので夕食を梅田で食べることにし、滞在中は麺をまったく食べていないと言うので、そばにしました。次の日の昼ですが、わが家はだいたい昼は麺類にすることが多いのに加え、今年はもう夏も終わりの雰囲気になっていたのと、長女が麺が恋しいだろうと思ったことから、売り場でそば以外のどんな麺にしようかと物色していて、結局あっさりと食べようと冷や麦にしました。冷や麦と冷やそうめんの違いは、熟成させるときにそうめんには油を多く使うといった点があるのかもしれませんが、基本的には麺の太さで区別されます。もっとも、地方によっては太めのそうめんもあり、あくまで関西では、糸のように細いのがそうめんで、日本そばぐらいの太さの小麦粉麺が冷や麦、という感覚です。冷や麦には色つき麺が混ぜてあることがありますが、残念ながらこれが決め手ということではないようです…わたしは色つき麺は大好きですが。冷やそうめんは麺が細くて、一口分を箸で上げても麺と麺の間に水を多く含んでしまい、つけつゆが薄まってしまうので、わたしは子どもの頃は冷や麦のほうが好きでした。今回もめいめいの分を、氷水を張った鉢に入れて出しましたが、麺を少しずつ上げてつゆに浸せば、あまりつゆが薄まらないように思いました。赤と緑と、物によっては黄色などの麺が混ぜてある場合もありますが、こういった細かな点での楽しみも、お上品な冷やそうめんとは違う所ですね。