サヨナライツカ
ご無沙汰してます。超久々の更新です。なんだかバタバタバタバタ・・・な毎日です。忙しい毎日ですが、活字中毒は相変わらず。この本は私のベスト5に入る名作です。1年に1回くらい読み返してます。つい最近、また読み返しました。辻 仁成『サヨナライツカ』サヨナライツカ極上の恋愛小説だと思います。もう苦しい恋なんていうものには、程遠い生活をしている私ですが(遠い目)、この本を読むと、恋する気持ちを思い出します。海外赴任中に、まさに燃えるような恋をする好青年と沓子。情熱的な沓子。そして日本には沓子とは正反対の大和撫子の婚約者。結婚式が近づくにつれて、二人にはひずみが生まれ、そのひずみがさらに二人を燃え上がらせ、追い詰める。そして二人は別離を選択する。それから長い月日が・・・後半は涙無しでは読めません。情熱的な沓子。結局はただのダメ男なんだけど魅力的な好青年。そして静かに彼を愛する奥様。色々な愛の形があふれています。毎回読む度に「参りました。辻仁成!!」です。奥様の中山美穂さんで映画化が決定したようですね。サヨナライツカ・・・この題名がどういう意味かは読んでからのお楽しみです。沓子は作中で、「人間は死ぬとき、愛されたことを思いだすヒトと愛したことを思い出すヒトとにわかれる。私はきっと愛したことを思い出す」と言っていますが、私は読む度に自分の答えが違うんだよな~。