「ファッションが教えてくれること」
私も「ファッションが教えてくれること」を観たよ! >いきなり私信世界のファッションを牽引するといっても過言ではないアメリカ版ヴォーグ編集長のアナ・ウインター。髪の多さを逆手に取ったばっつんボブに、ムダと妥協を許さない強い意志があらわれているような。にしても、あのお年ですごいボリュームだわ(どこ見てる?)サングラスをかけてキャットウォークを見つめる姿は大内順子のようだ。…ちゃんと色とかわかるのかな。「ファッション界のお正月」9月号が完成するまでのドキュメンタリー。おびただしい数の洋服とバッグとアクセサリーと靴と、そしてスタッフの汗と涙の結晶。あれだけ手間がかかっていながら、いわゆる本と違って再版はない。だからなかなか雑誌が処分できないのよね~。相棒のグレイスの人生のほうが個人的には面白かった。アナは編集者というよりは、ビジネスウーマンって感じ。仕事中にはありえない、とろけるような笑顔を向ける娘には「ファッションにうつつを抜かす人の気持ちがわからない」と言われ、兄弟たちも自分の仕事を「面白がっている」と率直に語るアナ。ファッション業界で成功しても、いろいろ大変なのね。ドキュメンタリーとしては見ごたえあったけど、観終わったあとの余韻はあまりなかったかな。映像も、もっと凝ってくれてもよかった。とにかく、なんでも利益をあげることが最優先になってしまった21世紀は、ファッションも音楽も味気なくなったような気がする。「プラダを着た悪魔」を観たときは目が回ったっけメリル・ストリープ演じる編集長はアナがモデルになっているらしいけど、彼女が映画のようにスタッフをこき使っているシーンは…カットされてたのかしら?月刊誌も大変だけど、週刊はもっとめまぐるしいぞなにしろ、とにかく、アンドレ最高!その昔、スーパーモデルの日々を追った「SUPER MODEL'S CATWALK」というドキュメンタリー映画があって、ただの動くマネキンではなく、しかも「スーパー」と冠がつくだけあるトップモデルたちの内面にも迫っていてとても面白かったんだけど…調べてみたらDVDにはなっていないみたい。アンドレも出て吠えてるし、グレイスの回顧展のシーンもある。サルコジ大統領夫人になってしまったカーラ・ブルーニもスーパーモデルとして出演していて、シニカルでなかなかいいコメントしてたのよねえ。いま持ってるVHSが見られなくなったらどうしよう…。