残酷な結末
娘は最近、おばあちゃんとよく「7匹の子ヤギ」ごっこをしている。戸の隙間から足を見せて「お母さんの足はもっと白い。」などと言ったりして、最後は家に狼が入って来て、子ヤギを飲み込んで、時計の中にかくれた子ヤギだけが助かって、最後は飲み込まれた子ヤギたちも助け出されるっていう話。それを狼役がおばあちゃんで、娘が子ヤギ役。 ところが今日は娘が狼役をやった。次々子ヤギを食べていって、最後になると「よく噛んで食べたので、もうぐちゃぐちゃになってしまいました。」とひとこと。 どうしたらそんな残酷な結末になるのか(苦笑)。 それで思い出したのだが、ずっと前にフランス語の先生から伺った話では、「『赤ずきん』の話は、原作では赤ずきんちゃんが狼に食べられて終わる」と言う事だった。そこで助かってしまっては、結局子どもが道草をしても平気と思ってしまい、教訓にならないからだとか。 それから童話の原作に興味を持って、岩波文庫から出ている童話の原作を片っ端から読んでみた。残酷と言うより、小さな子どもに話して聞かせられないような話もあった。よく当時それで出版されたなぁと感心したりして。