湊かなえ 著「豆の上で眠る」を読んで・・・
嘱託社員となって収入が大幅に減ってからは、新刊本を買うことを諦めて、もっぱらブックオフで購入しています。 勤務先近くのブックオフに立ち寄って、面白そうな本があれば購入しますが、だいたい100円+税、若しくは200円+税といった廉価本のほうです。ということで、今回の本は湊かなえさんの「豆の上で眠る」という題名の本です。小説は、時代劇というか江戸時代のことを書いたものや戦国武将ものが多いですが、ミステリー本も好みです。湊かなえさんの本は、ミステリーの分野に属するものと思われ、時々購入しています。さて、ストーリーですが、大学生の結衣子には2歳違いの姉である万佑子がいます。二人は仲の良い姉妹ですが、その性格が違っているため、結衣子は自分が本当はどこからか貰われてきたのではないかという疑念を持っています。そんななか、姉の万佑子が失踪するという事件が起こってしまいます。ほうぼう手を尽くしたのですが、万佑子は見つからず、2年が過ぎてしまいます。2年たったところで、突然万佑子が見つかって、自宅に戻ってくることになります。ところが、戻ってきた万佑子は、失踪する前の万佑子とはどこか違っていて、結衣子は常に違和感を持っていて、失踪する前の万佑子とは別人ではないかと疑っていました。DNA鑑定の結果、万佑子本人であることが明らかとなりましたが、それでも結衣子の疑念は晴れません。結局、失踪する前と後の万佑子は、結衣子が感じていたとおり別人だったのです。なぜ、そんなことが起きたのかということは、ここでは伏せておきますが、血の繋がりが大切なのか、それとも他人であっても一緒に暮らしたほうが大切なのか・・・を問いかけるような内容でした。