もし神風が吹かなかったら・・・
今年のNHKの大河ドラマは「鎌倉殿の13人」というテーマで、鎌倉時代が舞台になっています。大河ドラマの主人公は2代執権の北条義時ですので、鎌倉時代の初期のほうのお話ということになります。その鎌倉時代で、8代執権の北条時宗の時代に、当時の中国を支配していた「元」という国が攻めてきたことがありました。元は2度攻めてきたのですが、1度目はなぜかすぐに引き上げてしまいました。そして2度目は1度目よりも多くの軍勢をもって九州の博多に押し寄せました。日本の鎌倉武士たちも奮戦したのですが、あまりにも元の軍勢が多すぎて苦戦を強いられます。そんななか、九州北部を台風が襲って、元の軍船の多くが沈没してしまい、日本はなんとか難を逃れることができたということです。もし、当時に台風が来なかったら、つまり神風が吹かなかったらどうなっていたのでしょうか・・・元の軍勢は博多から上陸しましたが、その一方で別動隊が有明海のほうに回って、日本軍を大宰府で挟み撃ちにして、日本を撃破したであろうとされています。おそらく、元は九州全土を掌握して、元の軍隊は九州に移り住んだであると思われ、九州は元の領土となったと思われます。そうなると、その後の日本の歴史は大きく変わっていくことになったであろうと思われ、ひょっとすると日本全土が元の領土になったかもしれません。まさに神風が吹いたおかげで、当時の日本が守られたわけですね。