小松康宏 著「腎臓病にならない、負けない生き方」を読んで
大学に入学した時の健康診断でタンパク尿が見つかり、腎臓の機能は普通の人より悪いので注意するように言われました。とはいえ、そのころは血圧をコントロールするだけで、特に他には治療などはしませんでした。大学時代、それから社会人となってからも20歳代までは腎臓病のことを意識することなく、降圧剤を服用するだけで普通の人と同じ食生活をしていました。でも、次第に腎臓の機能が悪くなり、2010年からは食事療法として、タンパク質の摂取制限を始めました。ということで、毎年腎臓病に関する書籍を1冊は読もうと思っていて、年末年始のお休みを利用して、この本を読んでみました。著者の小松康宏さんですが、聖路加病院の副院長だそうで、腎臓病の分野では名医という評判なのだそうです。その本ですが「腎臓病にならない、負けない生き方」とありますが、残念ながらヒロくんはすでに腎臓病になってしまっているので「負けない」ほうのことを参考にしたいと思って購入しました。ちなみに、腎臓病で腎臓が悪くなっても痛くも痒くもありません、ですから気が付いたときには手遅れになっていて、いきなり人工透析という人もいるようです。そう言う意味では、大学入学時に健康診断でタンパク尿が見つかったヒロくんは幸運だったのかもしれません。知らずにそのまま過ごしていたら、今頃はとっくに人工透析をしていたかもしれないからです。さて、腎臓病に負けない生き方ということですが、腎臓がまったく機能しなくなっても、世の中には人工透析というものがあります。すなわち、腎臓病で命を落とすことは無く、腎臓病に負けないでほしいということです。たしかに、心臓病で心臓が機能しなくなったら、その時点で命が尽きることになりますが、腎臓の場合は人工透析があるので、腎臓病だけで亡くなることはありません。ですから、腎臓病になったからといって悲観することなく、前向きに生きて行って欲しいというメッセージでした。