製品モニター(I・O DATA のポータブルDVDドライブ)
I・O DATA のDVRP-UN8LX バスパワー対応 ポータブルDVDドライブのモニターをしてみました。少し長くなります。この機種の特徴は、1)バスパワー(つないだUSBから電力を供給)で駆動することができるのでACアダプターが要らない2)138(W)×143(D)×21(H)mmとサイズもコンパクト。縦置き横置き両方可能。3)これ一台でDVDを見るのも、書き込むものもできる(DVD±R、DVD-RAMをはじめとする全てのDVD/CDメディア)4)バスパワーでもACアダプター接続時と同等の書き込み速度5)レーベル面にDVDドライブのレーザーを使って高精細な描画ができるため(Labelflash対応メディアが必要)、インクジェット・プリンターがなくてもレーベル面に書き込める。またレーザーによるレーベル描画なので傷に強い。6)添付のソフトが充実していて、DVD編集がきれいにできる7)USBの簡単接続ですぐに使える。といったところにあります。さっそく、Labelflashを使って、レーベルをプリントしてみました。まずはLabelflashと書かれた専用のDVD-Rを用意します。中に入っているのはこんなDVDになります。これはデータ書き込み面ではなく表(おもて)面です。普通のCD、DVDはレーベル面が白くコーティングされていますが、Labelflashのレーベル面は写真にあるように青いです。レーベルにしたのは、イタリアのアマルフィというところの写真です。『トスカーナの休日』というダイアン・レイン主演の映画をご覧になった方は、そこに出てくる美しい海、切り立った断崖に張り付くように町並みをよく憶えておいでだと思います。アマルフィは、『トスカーナの休日』で使われたポジターノというところのすぐ近くにあります。どちらも世界遺産に登録されているアマルフィ海岸にあり、とてもきれいなところです。場所は、ナポリから車で、オリーブが自然に生えた丘陵地をぬけて、1時間半ほど行ったところになります(ただし、バスや電車を使うと便が悪いので、その2倍から3倍はかかることになります。)毎日とにかく海に行って、のんびりと海を眺めたり、泳いだり、本を読んで、喉が渇けば町に何件もあるジェラート屋さんに繰り出し、夜はもちろんレストランでイタリアン三昧です(笑)。ヴィーノ・ロッソ・デラ・カーサ(ハウスワイン)をたくさん飲みました。思い出深いアマルフィ、いつか住みたい、などと大それたことを考えていますが、とりあえず思い出の写真等をこのDVDにまとめておこうと思い、レーベルも作って、専用DVDを作りました。もとにしたのはこの写真。これをレーベル面に焼きました。できあがりはこんな具合です。添付ソフトの使い勝手がよいので、作り方は基本的に非常に簡単です。Labelflash対応のディスクを入れ、タイトルと使う写真を選び、編集をして、書き込むボタンを押すだけです。せっかくなので少し懲りたくなるのですが、それをするにはこのソフトだと機能が足りないと感じる人もいるかもしれません。さすがにレーザーで絵を刻むので、キメの細かい絵になりました。とてもきれいな仕上がりで満足しているのですが、ちょっと残念に思ったのは、1)多色刷りがどうやらできないこと、2)青地に同じような色調での描画になるため、変化に乏しい絵になるところです。DVDやCDにファイルをいれるとき、どのCD,DVDになにを入れたかわからなくなります。その点Labelflashの場合にはLabelflash公式サイト内にIndex Makerという無料ソフトも用意されていて、これを使うとDVDに記録されているファイルを読み取り、ディスク面に示してくれるのでとても便利です。この製品に関して望みたいことがあるとすると、上で書いたことと重複しますが、1)やはり一色の濃淡だけでは物足りないないところがあり、せっかく微細なところまで描くことができるので、多色刷りができるようにして欲しい。2)画像を組み合わせたり、重ねたりする機能のついたソフトもあるとなおよいかな、といったところです。あとはLabelflashが定着するには、対応メディアのコストダウンも必要になるかなと思います。