[日仏文化比較]の記事一覧 | Inter Planet

彼のペットの悲しい話

昨日のキキの話で思い出しました。昔私の彼が小さい頃、おばあさんの家でキキと言う名のウサギを飼っていたそうです。彼はそのウサギをとっても可愛がっていたそうです。キキを飼い始めて何年かたったある日、キキがいなくなってしまったそうです。おばあさんは「キキは知らない間に逃げちゃったんだよ」と彼に説明しました。彼は淋しいけど、逃げてしまったのなら仕方がないと諦めたそうです。それから数年後、実はキキは逃げたのではなく、彼の家で食べてしまったという衝撃の事実を知ったそうです。言われてみれば、彼はキキがいなくなった前後にウサギを食べたようです。日本ではウサギを食べる習慣というのはないですが、フランスではスーパーとかで普通に売られてます。かなり可愛そうな姿で売られてます（涙）。私は最初はウサギを食べるなんてかわいそうと思っていたのですが、知らないうちに彼の実家で食べてました（笑）。これが本当に美味しいんです。彼のお母さんお手製のパテはウサギの肉で作られているのですが、本当に美味なんです。毎回これを楽しみに彼の実家に行っていると言っても過言ではないくらい（笑）。でもさすがに、自分でウサギを使って料理をする気にはまだ慣れないです・・・。しれにしても、自分のペットを知らないうちに食べていたなんて、子供にはショックですよね・・・。

フランスのマクドナルド

フランスに住み始めてから、マクドナルドによく行くようになりました。日本にいる時は、月に1回行くか行かないかという感じでしたが、フランスに着てからは週に1回か2回は行っています。授業の空き時間や出かけたときにちょっと一休みするためにちょくちょく利用するのです。今は学生の身分の私としては、毎回カフェに行くわけにも行きませんし・・・。それに、フランスのマックのエスプレッソは1ユーロなのに、結構美味しいんです！それをこのエスプレッソを知ってから、マックに行く頻度が多くなりました。ところで、フランスのマクドナルドの日本のマックで大きく違うなと思うのはデザートメニュー。日本のデザートはプチパンケーキ、ホットアップルパイ、アイスクリーム、シェ－クといった感じですが、フランスは、ブラウニー、マフィン、サンデー、マックフリー（ソフトクリームの上にM&Mチョコやクランチをトッピングするもの）、ミルクシェ－ク、ヨーグルト、フルーツサラダという感じ。日本よりバリエーションが多いかなと感じます。そして、フランスのマックにはビールがあります。確か、イギリスのマックにもビ－ルはあったような気がします。ドリンクメニューはフランスでは、コーラ・スプライト・オレンジ－ナ（オレンジジュースの炭酸）・ファンタ・オレンジジュース・ミネラルウォータ。当然ですが、お茶の類はないです。ちなみに、マレーシアのマックにはお粥やメロンフロート（メロンソーダの代わりにコーラやファンタも選べる）がありました。値段に関しては、フランスのマックの方が日本より割高かなという感じがします。最近はユーロ高なので、余計そう感じるかもしれませんが。セットで5ユーロ以上しますから、1ユーロ140円で換算しても700円ですね。日本のセットメニューは今500円～560円のようですから、確かに高いですね。それに、フランスのマックは場所によって値段が微妙に違うんです。私が今まで要ったマックでは、パリのサン・ラザールのマックが一番高かったです。ドリンクのSサイズが1.35ユーロでした。一番安いマックでは確か1.15ユーロくらいだったような気がします。サンデーは安いところだと90サンチームなのですが、サン・ラザールやシャトレーのマックは定価の1.6ユーロでした。観光地だからサン・ラザールやシャトレーが高いのかなとも思ったのですが、リュクサンブール公園の前やルーブルの脇、北駅前のマックは安いので、どういう基準で値段が違うのかは今いち分かりません。ちなみに、私が住んでいる特別なにもないパリの隣の街のマックはシャトレーと同じ値段です。この前パリ13区に行ったときにもマックに入ったのですが、ここのマックは中華街のマックらしく、看板も中国語で書かれていて、メニューも中国語とフランス語の両方がありました。お客さんはほとんどが中国系の人たちでした。なんだか別の国に来たような気がしたものです。そういえば最近、ギャルリーラファイエットの中にマックを見つけたんです。ここの値段は普通の値段でした。場所が場所だけに、お客さんのほとんどは外国人でした（私もそうですけど）。お店では必要最低限の英語は通じるようでした。一休みするには、ここはちょうどいいかなと思いました。フランスにはマックのほかにクイックというファーストフードレストランがあるのですが、私はマックの方が好きです。私の好きなウェンディーズがフランスにないのは残念です。＊トリビアでも以前に紹介していましたが、フランスではマックのことを「マクド」と略します。

ケーキはスプーンで食べる!?

私はフランスに住むまで、ケーキはフォークで食べるものだと思ってました。しかし、ここではフランスは違うんです。彼らはスプーンでケーキを食べるんです。ある日、ケーキを食べるために私はお皿とフォークを用意しました。すると彼が、「なんでフォーク持ってくるの？ありえない！」と言うではないですか。「じゃ、何で食べるの？」と聞くと、「当然スプーンでしょ」と答える彼。納得いかないです。でも、あなた日本の私の家に来た時は普通にフォークでケーキ食べてたじゃない・・・。「でも、スプーンよりフォークの方がはるかに食べやすいよ」と私が言うと、「そうかもしれないけど、ケーキはスプーンで食べるんだよ」と言う彼。考えてみれば、私は今までフランスであの日本でケーキを頼むと一緒についてくる小さいフォークを見たことがありません。当然ですが、フランスにもティースプーンは存在します。そうか、彼らはデザートはティースプーンで食べるから、小さいフォークはないんだ・・・。こんな一件があった後、彼の友人のフランス人に「日本ではケーキはフォークで食べるんだよ。」と言うと、みんな「ありえない、信じられない」と言うばかり。唯一、彼ママだけが、「それは便利かもしれないわね」と同意してくれました。食べにくいのに、スプーンでケーキを食べるフランス人。だからフランス社会って不便なことが多いんだなと妙に納得してしまいました。

フランス人の個人主義と武士道

フランスで剣道を始めて、これだけは本当に理解しがたく、許せないことがある。私が通っている道場は９割近くが男性で女性はほんのわずか。なので、稽古の相手は必然的に男性になる。ここで困るのが、フランス人男性はほとんどの人が、私が一本決めると、すぐにムキになり、力任せに思いっきり体当たりしてきたり、打ってきたり、突き（面ののど当てに竹刀を突くこと。危険な技なので高校生以上でないとすることができない）を入れてきたりすること。彼らは平均身長１８０センチくらいとかなり体格がいい。一方私は１６０センチ弱。どんなに私の方が剣道暦が長くても、基礎体力が違うので、そんな大きな体で体当たりをされたら当然私は倒されてしまう。実際、もう既に何度か床に倒れている。それに、小手の部分である右手首の上は腫上がって、２週間経った今でもあざが残っている。さすがに腫れは引いたけど。そして、自分より弱い相手に対しても彼らは力任せに相手を打ち負かす。はっきり言って、私は彼らのこのような剣道の仕方は許せない。彼らの剣道は武士道に反している。今まで私が日本で剣道をしていたときは、自分より弱い相手、基礎体力が違う人に対しては、その相手に合わせた稽古をしてきた。私が先生や自分よりも強い相手と稽古をさせてもらうときは、当然向こうも私のレベルを見極めて、それに見合う稽古をしてくれていた。相手が年下であっても、年上であっても、格下であっても、自分より強い相手であっても、相手を尊重すること、私はそれが武道だと思っている。でも、フランスのこの道場ではほとんどの人にとって剣道は武道ではなく、スポーツのようだ。勝つことばかりに固執する彼ら。だから相手構わずがむしゃらに剣道をするのだ。剣道を武道だと分かっている人はそんなことはしない。私は見ればだいたいその人が剣道をスポーツとして捉えてるか、武道として理解しているか分かる。先日、たまたまものすごく体格のいいフランス人と稽古することになってしまって、その人がものすごく乱暴な人で私は過呼吸になって倒れてしまった。その人は防具で保護されていない脇の下の横の胸の部分を突いて、私を壁に押し付けたのだ。それも一度や二度ではない。私も頭にきたので、同じことを相手にやり返した。本来ならばそれはスマートではないのだけど、あまりにも頭にきたので私もこのときばかりは今までしたことがない野蛮な剣道をしてしまった。このときのことはあまりにも夢中になりすぎていて、今ではよく思い出せない。そしてその後、相手は私に思いっきり体当たり。当然私は床に倒れた。もうその時点で私は過呼吸になっていて、自分の力で起き上がることもできたけど、起き上がるのも面倒だし、そんな剣道をしているとどういうことになるのか相手に思い知らせたかったので、そのまま床に倒れたままで起き上がらなかった。そのうち、気も遠くなってきてしまって、少しの間だけ本当に気を失ってきてしまった。そうしたら、ものすごい人が集まってきて、両脇を抱えられ、防具もはずされ、介抱してくれた。基本的には、みんな優しくて、いい人ではあるのだ。それは最初から十分分かっていたのだけど。稽古の後、その人は私に謝ってきた。聞けばその人は七段だという。今までいろんな七段の人に出会ってきたけど、こんな乱暴で品のない七段は見たことがなかった。詳しい話は剣道の専門的なことになるので省略するが、彼は私のやり方が気に入らず、このような乱暴なことをしたらしい。それでも、普通七段の人がこんな荒っぽい剣道すること自体が信じられない。それに、相手は力も段も体格も全く違う女性だというのに。私はここぞとばかりに言い返した。「私は今まで１０年以上日本で剣道をしてきて、いろんな先生に出会ってきましたが、あなたのような乱暴で品がない先生にはあったことがありません。大体、力も体格も違う相手にはその人の力を見極めて稽古をするのが先生でしょう。あなたのしたことは剣道ではありません。信じられません。私はあなたが乱暴な剣道をしたので、同じことをしたまでです。」とりあえず、その場はその人は何も私には言い返さなかった。このことを一通り彼に話したら、そこまで怪我したり、気を失ったり、危険なことをしないで剣道をしなくてもいいんじゃないと言われた。まぁ、もっともな意見だと思う（笑い）。私も正直、これだけ剣道に対する考え方が違う人たちと一緒に剣道をするのは少しストレスに感じたりもしている。そして、ここでは試合での戦い方の教えも、私の師匠である日本の先生とは全く正反対なのだ。まぁ、これはその先生の剣道のスタイルがあるので仕方がないのだけど。このまま剣道を辞めてしまおうかなとも思ったけど、武道を知らない人たちを野放しにしたままで退散するのは私の気が治まらない。このままでは日本の先生に言われた、「フランスで本物の剣道を普及させてください」ということもできなくなってしまう。そこで決心した。少しずつでもいいから武道としての剣道を広めていく努力をしようと。今は私は三段なので、今のままだと道場での地位も低いので、がんばって５段までは取って長期計画でがんばろうと。本当にまず第一に、「相手を尊重すること」。これは本当に大事なこと。剣道はスポーツではないので、勝つことだけに固執して、自己満足な剣道をするのは以ての外。それに、勝つことばかりに固執すると、結果的に自分を苦しめることになるのだ。それは某武道で有名な大学の剣道の先生もおしゃっていた。フランスで仕事を探すことよりも、武道としての剣道を浸透されることのほうが大変かもしれない。

Inter Planet

[日仏文化比較] カテゴリの記事

彼のペットの悲しい話

フランスのマクドナルド

ケーキはスプーンで食べる!?

フランス人の個人主義と武士道