限定解除までの厳しい道のり
やっとオートマ限定解除の試験に受かった。受かるまでは本当に辛かった。どうして、わざわざ限定解除をしたかというと、フランスでは学生ビザ保持者は国際免許では車の運転が出来ないのだ。国際免許の代わりに、日本の運転免許の翻訳を携帯しなくてはいけないのだ。私の彼の車はフランスでは当然の如くマニュアル車なので、「AT車に限る」と書いてある私の免許では運転が出来ないのだ。そのことに気が付いたのが12月の中旬。慌てて教習所の限定解除コースに申し込んだのだ。私は免許はオートマ限定で取ったのだけど、オートマ限定でさえ、免許を取るのは結構大変だった。何時間オーバーしたか覚えていないくらい。そういうわけで、教習所は思い出したくもないくらい、私にとってはトラウマなのだ。学科はいつも楽勝だったのだけど。そんな私なので、簡単に限定解除が出来るとは思っていなかったけど・・・。限定解除の教習は4回あって、最後に試験があって終わり。順調に行けば。これで、42,000円くらい。オーバーしたら、当然もっとお金がかかる。でも、私の場合は教習で一回オーバーして、試験に2回も落ちてしまった。最初に払った料金だけでも、痛い出費なのに、教習を一回オーバーしたら、4,200円、試験に落ちたら補習代と試験料で10,500円。なので、私は25,700円のオーバー。教習でオーバーした時はそんなに落ち込まなかったけど、最後の試験に落ちた時は、本気でフランスに行くのをやめようかと思うくらい激しく落ち込んでしまった。今は私は貯金で暮らす日々。それなりの貯金はあるけど、今後のことを考えて出来るだけ倹約するようにしている。そんな中で、自分が出来ないのがしょうがないのだけど、試験に落ちて毎回1万円を払うのは精神的にかなり苦痛だった。それが食事をしたり、買い物をしたりと自分が楽しんで使った1万円ならあまり気にしないけど、試験に落ちたために1万円払うという行為は、私にとってはストレスだった。それに出発まで1週間ちょっとタイムリミットも迫ってきていた。試験に落ちる→お金を失う→ストレス→だいたいフランスに行かなければこんなに嫌な教習所に通う必要もないし、お金を無駄にする必要もない→フランスに行くのが嫌になる、と短絡的なのだけど、こんな風に考えてしまったのだ。本当に限定解除の試験のせいで私は本当に気分が滅入ってしまって、なにもいいことが考えられなくなってしまった。どんなに、日本でトップの私大に現役で入っても、行政書士の試験に一発でパスしても、落ちる人が多い試験で受かっても、一回でほとんどの人が受かる限定解除に何度も落ちてたら私ってどうしようもないな。って。他人が聞いたらそんな大袈裟なと思うかもしれないけど、それくらいその時の私は激しく落ち込んでいたのだ。試験に落ちて家に帰れば、母親の不注意のせいで私が手に火傷をしてしまったのだけど、母親は謝らないし、私のことをいたわってもくれないしで、もう全てが嫌になってしまった。こんな時に彼がいれば絶対に優しくしてくれるのに。その後は、自分の部屋で号泣して、そのために過呼吸になってしまった。その後、たまたま元カレ仏人から電話がかかってきて、話しているうちにまた泣いて。彼にも、今はフランスに行く気になれない、今後の生活が不安だ、私は日本で働きたいなどなど色々とぶちまけてしまった。彼は辛抱強く話を聞いてくれて、励ましてくれて、本当に私がフランスに行くのが嫌なら自分が日本に行ってもいいと言ってくれたり。そんなことがあったので、3回目に試験に受かった時は、本当に心からほっとした。仏検2級の一次試験に受かった時より嬉しかった。だいたい、私が運転が下手なせいもあるけど、教える教官も職務怠慢だと思う。このことを語りだしたら長くなるので、その話はまた次回に。