最後の引き出し
夜明けが丁度すぎた頃に全ての皮膚が痙攣をはじめた我慢につぐ我慢がもたらしたストレスが体中の毛穴から漏れ出す育ちきった僕の魔王が僕の心と体に最後の攻撃をはじめた新品のタバコを次々とあけだす崩壊しそうな左半身を右半身が必死に押さえ込む僕の弱さが残した最後の引き出しをあける引き出しの奥には13年前に闇から抜き出しきれなかった自分がいる誰にも言えなかった血だらけのナイフと僕の唯一の味方だった緑の薬また もどらなきゃならないのかなホントはもう 終わりにしたかったのだけど気がつくと 目の前にかつて僕だった肉体が横たわっている