あーたんが眠れるように
ファンタジックな夕日の中でけっして笑わない君の口元が少しだけ微笑んだね昨日の夜もまた何人もヤギの顔をした死神が来たね僕は君のために朝になるまで戦ったってたんだ君が傷だらけになった僕にアリガトウと一言言ってくれるその声を聞きたくてはじめて君の体を抱きしめた小さくて力がなくて少し震えていたね「ガリガリにやせているでしょう?」そう心配そうに僕をみあげただけど僕には光の中から来た天使に見えた君の体には4つの紋章が刻まれていた花と蝶と鎖と大きな竜と君が死んだことをさっき知ったんだよあの時抱きしめた腕を離さなければよかった僕はずるい僕は卑怯者だ自分が傷つくことを恐れて離してしまったんだなのに最後のメールもアリガトウだったね僕はこれから何と戦えばいいのあーたんは一人で寂しくはないの?いっしょにいてあげたほうがいい?答えて?あーたんがそう望むなら僕はそうするよ?お願いだから返事をしてたった一人の部屋で僕は泣き叫んでいるんだよお願いだからもう一度だけ返事をして電話がもてないのならメールでいいからねあーたんが寂しいだろうから新しく買ったピアノも弾いてもいいんだよスイッチ入れたらすぐ音がでるやつ買ったんだよ俺が弾いてあげてもいいよあーたんが好きな曲なんでも弾いてあげるからねあーたんがちゃんと眠れるように眠れるまでずっと(2007 11)