No pay for lecturer who raised alarm on plagiarism
5/23日付のオーストラリアの新聞から。海外プログラム(offshore program)の質の悪さを巡って事態を憂える講師と、利益重視の大学が対立。取り上げられていたのは、ある大学の香港校での出来事。ある講師が、彼女の科目を受講している学生8人中3人がズルをした(と思った)ため、大学に調査を求めた。そして「大学が盗作(plagiarism)問題に対処するまでは、学生の成績を出さない」と宣言。大学側は契約条件をもとに「成績を出さない限りは、給料を払わない」と主張。対立の末、結局、大学側は盗作問題を調査することに同意したものの、それでも「給料を払うのは、成績を出してから」なんだそうだ。この講師は他にも不満があるらしい。The lecturer has also officially complained that the course was taught incorrectly by the Hong Kong-based tutors. She said the tutors ignored her feedback material and instead let students know how they were doing in their assignments by ticking appropriate boxes on printed assessment sheets. She said this was inappropriate for law units.Moreover, the university had breached its own assessment policy, she said, by failing to give students feedback during the course and allowing them to submit assignments almost two weeks after sitting the final exam.…この新聞の調査でも多数の大学の海外プログラムに、深刻な経営不備が見つかったそうな。おまけに大勢の学生が、入学条件の英語能力テストで不正をしているらしい。中国で、オーストラリアの大学が提供する英語コースの講師をしている男性は、不正や盗作、無断欠席、成績不良などを取り締まろうとしたところ、契約を突然キャンセルされた。彼によると"The Chinese side took the view that the students had paid a lot by local standards and should be allowed to remain in the program no matter what," で、そのような現状をオーストラリア側に伝えてもとりあってくれなかったらしい。利益のためならバカ学生でも確保しておきたい…ってことか。最近、オーストラリアの大学(と留学生)に対する批判ばかり目にするのでいったい現状がどれだけヒドイのか、不安を感じる。とはいえ、自分もその「利益重視」の方針のおかげで留学できる一人だというのも、事実。その辺をしっかり自覚しつつ、きっちり勉学に励みませう。