日本人男×西洋人女の夫婦が少ない理由
ロドリゴ・ガルシア監督の「彼女の恋からわかること」(前作の邦題「彼女を見ればわかること」を意識し過ぎ?原題は「Ten Tiny Love Stories」)を観ていたら「恋愛の鉄則は、異文化の男を選ぶこと。ただし日本人以外。西洋人女性が日本人男性と結婚したら悲惨よ」みたいなことを言っていた。えー。そうなの?知り合いの西洋人女性+日本人男性の夫婦は、とっても仲良くやってるけどなぁ。でもどういう事情があるにせよ、「西洋人女性と日本人男性の夫婦が少ない」というのはホントだと思う。少なくともアメリカ人女性と日本人男性に限ってみると、これは統計的に証明される。2004年の厚生労働省の統計では、アメリカ人を配偶者にもつ日本人のうち女性が1416人、男性はたったの175人だもん。国際結婚する日本人の数自体は男性の方が圧倒的に多い(女性の約4倍)んだけど、9割以上がアジア人女性(上位4か国は中国/フィリピン/韓国/タイ)との結婚なのね。これに対して日本人女性の結婚相手は、韓国32%/アメリカ18%/中国10%/U.K,3%…と続き、アジアにかたよってない感じ。Georgeに意見を求めてみると、「日本人男性は hermaphroditeな感じの人が多いから、西洋人女性にはものたりないんじゃないかな…」とのたまう。フ「hermaphroditeってなに?」G「男性なのにフェミニンなこと」(あとで辞書をひいたら、hermaphrodite=両性具有 と書いてあった。日本人男性は中性的って言いたかったんだろう)G「日本人の若い男性って、アクセサリーつけてたり女のコっぽいシャツ着てたりするでしょ」フ「うん、ここ10年くらいで、男のコにもフェミニンなファッションが定着したからね」G「ベッカムぐらい筋肉があればフェミニンなファッションも映えるけど、日本の男のコはあまり筋肉がなくて、体の線が華奢だから…。僕、よく日本人の男のコを女のコとまちがえるよ」まぁ確かに、私より眉毛メイクが上手な男性とか、私より華奢な男性とか、イッパイいるけど……でも、西洋人女性×日本人男性の夫婦が少ないのって、そういう理由なのかなぁ?日本に米軍基地があるとか物理的なことはおいとくとして、私は、日本人の男尊女卑っぽい傾向が(そうじゃない男性も最近は多いけど)西洋人女性と合わないのかと思ったよ。「女は男に従うもの」と思ってる日本人女性と「レディファーストが当然」と思ってる西洋人男性の組み合わせであればスムーズにいくのかもしれないけど、逆はちょっとツライだろうから…そういえば私の友達で、幼い頃に母親から徹底的に「女性は身体的に男性より弱いのだから、男性が何でもしてあげなければならない」と仕込まれた男性がいた。大人になって、彼は「レディファーストが身についた優しい男」として女性から大人気を博していたけれど、同じ教育方針のもとで育てられた彼の妹は「男性は女性に尽くされて当然」という考えが身についてしまったために「傲慢な女」として煙たがられるようになったらしい。かわいそうに…。私は逆に、男尊女卑で育てられたほうだ。仕事帰りの父を、専業主婦の母と一緒に三つ指ついてお出迎えしてたぐらいだから。反動で10代のころはフェミニズムの本ばかり読んでたけど、今は足して2で割ったぐらいなので、ちょうどいい。とはいえ私も女なので「極端に男尊女卑の男性と、極端にレディファーストの男性」で選択を迫られたら、迷わず後者をとりますけどね。