「うつ病＝『こころの風邪』」という言葉
いきなりまじめな話をいたします。最近、うつ病ということばがテレビや新聞や雑誌など、どこでもよく聞かれるようになりました。私が思うにここ７、８年の間に うつ病は普通の病気として社会に認識されるようになってきています。いいことですね。ほんの30年前ならこころの病気のある人は、結婚さえできなかったらしいのですごい進歩ですね（ということは、もぐらが30年早く生まれていたら、結婚できなかったわけだ、納得！！(^_^;)）さて、このうつ病に関して、今日はひとこと意見を述べたいと思います。「うつ病は『こころの風邪』」という言葉。どこかでお聞きになったことはありませんか？この言葉を聞いて、どういううつ病に関してイメージを持たれたでしょうか？うつ病は「こころの風邪」について意味をみていきたいと思います。これがどういった意味で用いられているか、わかりますか？・・・・・ってそのまんまやろが！！バカにしやがって！！！（怒）という怒号が飛んできそうですが（笑）、どうかご勘弁を！！私の話にもうちっとお付き合いくださいませ～～～。では、私の知っている範囲内で、この言葉について考えてみたいと思います。「うつ病が『こころの風邪』」というのは・・・・１）うつ病はありふれた病気２）ストレスなど一定の条件下で誰でも発症する３）こじらせると大変という特徴があるので「こころの風邪」とよばれているのです。最近ではうつ病と聞いても驚かない人が増えましたね。特に若い世代には「私はうつ病でした」と堂々と宣言しても「へえ！大変だったね。そういえば○△さんもうつだったみたいよ」てな反応が多く、「えー（奇妙な動物を見る目で）。・・・・・・・ちょっと具合が悪かっただけじゃないの？（←かばってくれている）」というような、つまりは「うつ病＝ヘンな病気」といいたげな人は少なくなりました。上の世代になると、後者のような反応が若干多くなるのかも知れませんが。一般の人ならともかく、じいさん医者ですら、うさん臭そうな目でこっちを見てごちゃごちゃ言ってくるのがいるのですから（ちなみに、そういう医者は勉強してないの丸わかりだし、時代の流れについていってないので「こりゃやばい」と判断し、二度とお目にかかりません(^^)）ちょっと話がずれてしまいましたが, 「うつ病は『心の風邪』」と言う表現のおかげで、人々はうつ病を非常に身近な病気と考えるようになったのです。ところが、ところが・・・・です。この「こころの風邪」という表現、ひとつ間違うととんでもない方向に走ってしまう危険性があるのです。これが、今日の論点です。例をあげれば、私の高校時代の友人は、自称（勉強したこともなく資格もないくせに） 「みんなの心の悩みを癒すカウンセラー」とのたまうナルシスト・バカなのですが、やつがこの「うつ病＝『こころの病』」という言葉についてこう言ったのです。「うつ病ってこころの風邪やねんて。だから心配しなくていい、ほっといても治る」・・・・・・・・・・・・・・・ バカ！！！！！やつにとって「風邪＝適当にしてたらなんとかなる病気でもなんでもない状態」なのでしょうね。もっとも、やつは冬でも薄着で風邪もひかない「○○は風邪引かぬ」という偉大なことわざを地でいく人間なのでそういう認識なのかもしれませんが、しかしながら、「うつ＝風邪」と言ってしまったら、そういう認識が生まれてもおかしくないと思いませんか？というのも、日本の会社では、いくら風邪引いても熱がない限り出社するのが当たり前じゃありませんか。会社勤めしていたとき「風邪ひいたので休みます」といったら「熱、何度あんの？」と逆に聞き返されたこともあります（ちなみに「３８．５℃あります」って言いました。そらね、「３６．８℃です」とか正直に言うわけないでしょ）。冬になったら、みんなゴホゴホ咳しながら、のど飴なめながらぼんやり仕事して、みんなに順繰りにうつして、最後にうつった人が治ったころに春がやってくるっていうのが別におかしな風景ではありませんよね？中には熱があっても、点滴打ったり「熱さまシート」貼り付けて仕事に行く人だっているかもしれません。それほど、日本の社会では風邪が軽視されているのです。そんな中で「うつは『こころの風邪』」と言っても、 「おお、そーかい。そんなら適当に坑うつ剤でも飲みながら仕事に出てこいや」ってなことになりかねないのではないでしょうか？これでは症状が軽い間に治すことができず、問題です。しかも、うつの苦痛は風邪ときの苦痛とは比べ物にはなりません。考えてもみてください。日本では、年間3万人ぐらいの人が自殺で亡くなっています。そのうちの約8割は一時的あるいは慢性的にうつ状態であったと言われています。そして未遂者を合わせるとその数は膨大です。ここで質問です。風邪でしんどいときに、人は死にますかね・・・？死にませんね。そら「おなかが痛くて死にそうだ」とか「死ぬほど吐いた」とかは言うかもしれません。それもつらい状況ですが、それでも、「じゃあ、死のう」と思って自殺を考えたりはしません。たいがいは家族になんとかしてもらったり、病院に行ったり、救急車を呼んだりするでしょう。ということで、私が思うに「うつ病は『こころの風邪』」という言葉は少し軽いと思います。この言葉は上に枠で囲った１）と２）に関しては非常によく表していると思いますが、今後３）に関して理解を広めるにはいささか頼りなげです。そこで、提案です。風邪の中でも、高熱が出て、医者の薬を飲んでも苦しく、治るのにある程度の時間がかかり、仕事なんてできない「インフルエンザ」を代用したらいかがでしょう？これからは「うつ病は『こころのインフルエンザ』」！！！！！！（やっぱりマズい気がします。もしそうなら「ウツって感染するの？」とか「流行るの」とか「鳥もなるの？」とか言われそう・・・誰かいい案ないですか？？？？！！・・・・・・教えて、PLEASE！！！）クリックお願いします>^_^<
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