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2006年01月14日
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カテゴリ:ことばのスナップ
すっかり忘れていたけれど、子供のころ、ピアノを習っていた。

教室で一番練習しない、怠け者の生徒だった。どのくらい怠け者
かというと、1週間で1小節だけしか覚えていかなかったりした。
(今思うと、1小節で止めるということの方が難しい気がするが)

それでも先生は、私を見捨てるようなことは無かった。

「じな♪ちゃんはバッハを弾けるだけの表現力があるからね」

そう言ってくれた。

これは、母親の解釈によれば、

「ちっとも練習しないから、テンポの速い難しい曲は弾けない。
バッハの小品しか弾けなかったから、慰めてくださったのよ」

ということらしい。

でも、今と違って素直だったリトルじな♪は、先生の言葉を
信じた。

私は表現力があるんだ♪

ある日先生は、小学校4年生のリトルじな♪に、発表会に弾く曲の
楽譜を渡しながらこう言った。

「この曲はね、小品だけれど、世界的な演奏家の〇〇〇が
リサイタルのアンコールに好んで弾く曲なんだよ。
短い曲だけれど名曲だからね。発表会のときには、じな♪ちゃんも

世界的な演奏家になったつもりで弾いてね

世界的な演奏家・・・

わたしが、世界的な演奏家・・・

ライトを浴びる、プロのピアニスト・・・

単純なリトルじな♪は、そのイメージをふくらませて、
いつもよりはちょっとだけマジメに練習したような気がする。

そして発表会の当日。

リトルじな♪は、先生や母親をびっくりさせるような、
堂々たる舞台度胸で、その小品を演奏した。

母が褒めてくれたのは「お辞儀がとっても立派だった」という
ことだけだったけれど、とにもかくにも、「いつもみたいに
ハラハラしなかった」と言っていたから、まあ上出来だったの
だと思う。

結局ピアノは上手にならなかった。

でも、あの先生の一言のおかげで、わたしは舞台度胸という
素晴らしい宝を手に入れた。

先生、ありがとうございました。






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最終更新日  2006年01月21日 03時46分44秒
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