インド系IT企業で働くSEの日記

[メケレ（任地）にて] カテゴリの記事

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• 無事に

  妻とともにメケレに着き、学校や家の人達に挨拶周りをしてきた。妻は長旅で、僕は風邪をひいて、かなりお疲れ。以上、とりあえずのご一報。

  2007年07月05日

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• ダハナデフン？ （みなさん元気ですか？）

  ツォボック イエ （僕はイイ感じです）ロマンティ イラフティ イユ （今日はお休みです）毎週土曜日に１時間のティグレ語のレッスンも、今日でおしまい。土曜は用事が入ることが多く、結局４ヶ月でレッスンは９回だけ。会話は上に書いたレベルが限界、読み書きに至ってはほとんどムリ。先週のレッスンでは確認テストがあったのだが、生まれて初めて０点を取った。アムハラ語もティグレ語で使われる文字はアフリカで唯一の独自文字という偉大さには敬服するが、なじみのない文字をゼロから勉強するというのはつらい。読み書きの習得はもうあきらめた。会話については、ティグレ語で話すとみんな喜んでくれるし、それに最近我が家にやってきたマンバル（ヨルガの奥さんとなる人）がアムハラ語もあまり話せないようなので、ある程度話せるようにはなりたいが・・・アムハラ語でさえ四苦八苦なのに、その上ティグレ語まで覚えるのは至難の業だと思う・・・

  2007年07月01日

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  夏休み

  今日で２学期が修了。来週に卒業式が控えてはいるものの、明日から待ちに待った３ヶ月間もの夏休み。まもなくＶＳＯのマイケル＆アマンダ夫妻がアメリカに帰国するということで、今晩は彼らの家でお別れパーティが開かれた。ＭＩＴの講師やスタッフがこれほど勢揃いしたのは初めて。マイケルとアマンダがいなくなるのは寂しい。けど、今夜のパーティは最高だった。エチオピア万歳！ティグライ万歳！メケレ万歳！ＭＩＴ万歳！

  2007年06月30日

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• １年

  昨晩はあまりに疲れていたので、メシも食わずに７時頃に寝て、今朝は４時に起きてしまった。今日は１日休みを取っているので、のんびりしたい。昨年の今日、成田空港を発ってから１年が経った。こんなときは「１年って早いね～」なんて言うのが常套句だと思うが、ひねくれ者の僕は「１年は早くも遅くもなく、１年は常に１年だ」としか思わない。この１年を簡単に振り返って、良かったことは、公私ともども様々な経験ができたこと、つまりインプットが多かったこと。反省することは、活動一つ一つの質や成果がイマイチだったこと、つまりアウトプットが少なかったこと。そこで２年目の目標は「アウトプットの質を高めること」。具体的には・・・もちろん考えていて隊員報告書には書いたけど、どうせエチオピアでは物事が予定通りに進むことなんかなくて、１年単位の行動計画なんてあまり意味がないから、ここでは書かない。それにしても、英語は結構使っているのに、英語力がなかなか思うように伸びない。オーストラリアで「単語を並べるだけのレベル」から「日常会話ができるレベル」までに伸ばすのは比較的簡単だったのに、エチオピアに来てみて「日常会話ができるレベル」から「仕事で支障がないレベル」までの道のりがやけに長く感じる。ネイティブでない国にいるからなのか、僕の能力の限界なのか、そもそもハードルが高いところなのか。エチオピア人の英語は、ノンネイティブの英語としては聞き取りやすい方だと思う。僕が単に慣れただけなのかもしれないが、少なくとも日本人の英語よりはマシなはず。英語にある子音や母音がアムハラ語やティグレ語にも一通りあって、ネイティブに近い発音をしやすいからかもしれない。彼らはアカデミックな場で英語を覚えてきているので、日常会話で使わないような難しい単語を日常会話で使ったりする。逆に"Fuck off!"や"Bullshit!"などの俗語はほとんど使われなくて、くだけた会話の中でもこれらの俗語は失礼な印象を与えてしまう気がして、こちらも使いにくい。とにかく、英語がうまくなりたい。将来のこともあるけど、今の活動の質に関わってくるので、切実。

  2007年06月28日

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  民芸品とか

  昨日、今日とコーヒーの飲みすぎで胃が重い・・・コーヒーセレモニー１回で３，４杯飲むから、それを１日に２回も３回もやるとなると、コーヒー好きな僕にもちょっときつい。昨日の玉ねぎで思い出した、玉ねぎ型のバスケット。ブログで紹介しようと思っていて忘れていたもの。パンを入れるヤツで、３０ブル（約４２０円）。エチオピアの民芸品と言えば、このバスケット。インジェラを入れる巨大なバスケットとか、用途によって形と大きさは様々。こういう原色系の派手なのが、民芸品っぽくていい。革製品も有名。エチオピアは元々原材料としての皮の輸出が多いんだけど、革を加工して製品として売ればより付加価値が高いということで、政府は商品開発に力を入れている。ついでに宝くじ。エイプリルフールに「宝くじで１等が当たった」というウソ記事を書こうとして写真を撮ったもの。結局バカバカしくてやめたんだけど。路上の物売りから買えるもので、１口１ブル（約１４円）。これはコインで削ればその場で結果が分かるインスタントくじで、１等賞金は２５，０００ブル（約３５万円）。インスタントじゃない普通の宝くじは、１等賞金５０，０００ブル（約７０万円）。庶民のささやかな夢なのに、ボランティアで来た外国人が高額賞金を当てたらヒンシュク買うかもな。

  2007年06月24日

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  聖キダナムラットの日

  今日はエチオピア暦でサネ（１０月）１６日で、聖キダナムラットの日。ということで、ウチの近所にあるキダナムラット教会に家の人達行ってきた。礼拝の人も露天商もたくさん集まって、日本の初詣のような雰囲気。聖人は全部で１３人いて、毎月それぞれの聖人の日がある。１日 リデタ５日 アバガブル７日 セラシエ１２日 ミカエル１４日 アブラ・アラガウィ１６日 キダナムラット１９日 ガブリエル２１日 マリアム２２日 ウラエル２３日 ギョルギス２４日 タクラ・ハイマノット２７日 マダハリ・アレム２９日 イグザビエル聖キダナムラットの日にはキダナムラット教会に行くように、聖人の日にはその聖人の教会に行くことになっている。ただ、実際にマメに教会に通っているのは余程信仰心が篤くて、なおかつ暇な人に限られるようだ。ちなみにこれら聖人の名は、人名としてもよく使われている。これは比較的新しい習慣で、欧米の影響だそうだ。例えばエチオピアのミカエルも、アメリカのマイケルも、ドイツのミハエルも、元は同じ。以前は（今でも珍しくないが）アベバ（花）とかツァハイ（太陽）とか、そういう名前が多かったそうだ。おまけ。ソフトボール大のジャンボ玉ねぎ。農業を専門とする外国人ボランティア曰く、エチオピア北部は機械化が進んでおらず灌漑設備も整っていないから農業の生産性は低いんだけど、土地は肥えていて農業に向いているらしい。だからこんなに大きな玉ねぎが育つのかな。今日と明日は２日間の計画停電で、夜間しか電気が来ない。不便。

  2007年06月23日

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  結婚前祝

  昼過ぎにメケレに帰ってきた。で、帰宅してすぐ、ヨルガ（大家さん）がこれから奥さんとなる人をアクスムから連れて帰ってきた。これから３人で、同じ敷地に住むことになる。結婚式はエチオピア暦新年（９月１１日）の後で、今日はとりあえず前祝。例によって、昼からずっと食べ続け、飲み続け。その奥さんとなる人は、７ヶ月前にアクスムで友人の結婚式に出席したときに見初めて、さっそく彼女の両親に結婚を申し込んだらしい。数ヶ月前に僕が紹介されて、映画も一緒に観に行った彼女とは違う。以前の彼女（また別の女性）との間には子供までいる。こんなようなことはエチオピアでもよろしくないことのはずだが、よく分からん。

  2007年06月19日

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  「６０億台のホームビデオ」

  テレビ番組制作会社の方から、任国での日常を撮った動画の提供を依頼されている。ＪＩＣＡを通してでなく隊員個人に直接依頼が来るのが不思議ではあったが、調整員に確認してもらったところ、間違いはないらしい。僕はこれまでほとんど動画を撮ってこなかったため、代わりにエチオピアの全隊員に依頼を転送したものの、あまり反応はなし。でもまあせっかくの機会なので、この週末を使って僕が色々と動画を撮ってみた。コーヒーセレモニーや食事の風景、朝の礼拝の様子などを撮ってみたものの、どれもイマイチ。数十メガもある動画を送るのも、結構な問題だったりする。写真は朝の礼拝の様子。まあ、僕の動画はともかくとして、少なくともどこかの国の隊員の動画が使われるはず。番組は、日本テレビ系列で７月７日の１３時半から１５時まで放送予定の「６０億台のホームビデオ（仮題）」。関心がある人は観てちょうだい。コーヒーセレモニーと食事の準備についてはサネイト（大家さんの妹）がやってくれたのだが、動画を撮り終わった後、彼女が未婚だからか、全身が映っているのは止めてと言われた。そういうことは最初に言ってよ。昼食だったはずが、なんだかんだで遅れてしまって、食事にありつけたのはなんと夜８時過ぎ。みんなは待ちきれず帰ってしまって、残ったのはヨルガ（大家さん）と僕だけ。僕のためにやってくれた食事会だから必死に我慢したものの、空腹も手伝ってイライラを抑えるのがつらかった。

  2007年06月10日

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  Downfall of the Derg

  今日は"Downfall of the Derg"、デルグと呼ばれる共産主義軍事政権が崩壊して民主化が達成されたことを記念する祝日。エチオピアでは今日だけが祝日だが、北の隣国エリトリアでは１ヶ月間にも渡って祝うそうだ。町の広場にはたくさんの人が集まっていて、昨晩から今日の夜中まで歌や踊りが続く。僕もヨルガ（大家さん）やタドル（お手伝いさん）と一緒に見に行った。人が集まるところスリも集まるということで、カメラは持っていくことは止められた。下の写真は別の祭のときのものだが、今日の祭も似たような感じだ。ティグライはもちろん、各民族の歌や踊りが披露された。これは民族融和のためのエチオピア政府の方針。メレス首相を称える歌もあったようで、将軍様を称えるどこかの国みたいだ。その後、ヨルガの兄弟や友人らと合流して、飲む。ヨルガは結婚が決まっていて、彼らはみんな新婦の実家があるアクスムで結婚の前祝いをした後、今日メケレに帰って来たばかり。めでたい席の後で会話も弾み、本当に楽しかった。７月１２日の「ハウェリア」に向けて、今日から４５日間のツォム（断食）。このツォムはそれほど縛りの強いものでないらしく守らない人も多いようで、今日もみんなでティブス（焼肉）を食いまくった。

  2007年05月28日

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• アトセ・ヨハネス高校

  夜はイギリス人のＶＳＯボランティア宅で、ホームパーティがあった。同僚のマイケル＆アマンダ夫妻のおかげでこのようにＶＳＯの集まりに呼んでもらえるが、彼らは任期を短縮して卒業式終了後の７月中旬に帰国予定。彼らが帰国したらこのような集いに参加することも少なくなるかもしれない。パーティではメケレ市内のアトセ・ヨハネス高校の校長に会った。実はアトセ・ヨハネス高校からはＰＣインストラクター隊員の要請が出ていて、「ボランティアはいつ来てくれるのか」と聞かれた。新しいＰＣが何台か入って設備は整ったのに講師が足りず、隊員が来るのを待っているそうだ。要請が公開されたのはつい最近で、隊員が来るのは早くても１年後だろう。最近は受験者の希望が優先されるなってきていて、希望者の少ないアフリカの要請は隊員が決まりづらくなっているかもしれない。だが、このブログは協力隊への参加を考えている人達がちょくちょく見てくれているようなので書くが、このような要請はお勧めだと思う。隊員派遣の案件は「要請」と呼ばれているものの、実際にはＪＩＣＡが相手国に対して「要請を出してくれるよう要請」したケースがほとんど。だから「ＪＩＣＡに頼まれたし、どうせタダなんだから要請を出しとくか」みたいな考えしかなく、隊員が行ってみたら仕事がないとか、受入体制に問題があることが少なくない。その点、アトセ・ヨハネス高校のように隊員が待ち望まれている配属先は、隊員が活動しやすい環境である可能性が高い。もちろん校長と話しただけですべてが分かる訳でもなく、実際に行ってみたら違ったと言われても責任は負えないのだが・・・

  2007年05月26日

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  洗礼

  お手伝いさんの従兄弟宅で「クリスティーナ」と呼ばれる宴が開かれた。男の子の赤ちゃんが生後４０日（女の子の場合は生後８０日）を迎えたお祝いだそうだ。例によって、激しい「食え食え飲め飲め」攻撃をくらった。気になってネットで調べてみたところ、「クリスティーナ」とは「洗礼」のことのようだ。キリスト教の宗派によって洗礼のやり方は随分と違うが、エチオピア正教の洗礼は東方正教に近い。他の宗教行事や教義などを見てみても、エチオピア正教は東方正教に近い。どちらも日本語で「正教」、英語で「オーソドックス」というくらいだから近いのは当然かもしれないが、それでもエチオピア正教は東方正教には含まれないと考えるのが一般的なようだ。元々ユダヤ教が広まっていたエチオピアへ東方正教系のキリスト教が入ってきて両者がミックスされ、後に周辺国がムスリム化する中でエチオピアがキリスト教国として地理的に孤立し、エチオピアのキリスト教はさらに独自の発展を遂げた、という経緯じゃないかなと思う。【おまけ】昨晩は副学長スーリ（インド人）の一人娘の誕生日パーティだった。彼女はカメラを向けると必ずポーズを取るマセた子供だ。スーリはベジタリアンなので、スーリ宅で出される食事に肉はない。インドは地方によって料理もかなり違うが、スーリはＩＴセンターとして有名な南部のバンガロール出身。味がしっかりしていて、これなら僕もベジタリアンとしていけるかもと思う。インドではカーストが上の人ほどベジタリアンが多いそうで、スーリは上位カーストなのかもしれない。ちなみにインド人も、エチオピア人同様、「食え食え飲め飲め」攻撃がすさまじい。

  2007年05月26日

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  聖ミカエルの日

  今日は聖ミカエルの日。聖人の日のうちの一つだが、一体いつがどの聖人の日で何をする日なのか、未だによく分からない。学生の姉夫婦の家に人が集まるということで、僕も呼ばれてお邪魔した。床は土間で、今にも崩れそうな石垣。メケレでは平均的な庶民の家だ。金をせびってきた近所のおばさんには閉口したが、家の人はかなりフレンドリーな人達で、気持ち良く過ごすことができた。エチオピア人の家庭にお邪魔すると、必ずといっていいほど「食え食え飲め飲め」攻撃がすさまじい。今日はここ１軒だけだったから問題はなかったのだが、続けて２軒訪問するときなどは、かなり頑張って食べることになる。それでもやはり限界があって残してしまうのだが、そうすると本当に残念そうな顔をするので、こちらも申し訳なく思ってしまう。学生に写真をお願いしたのだが、後で見てみたらロクな写真がなくて、これが唯一のまともな写真。本当はもっともっとたくさんの人がいたのだが。エチオピア人は、もちろん全員ではなく一部だが、信じられないくらい写真を撮るのが下手だ。

  2007年05月20日

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  今日の出来事

  土曜日は丸一日、Javaプログラミングの授業をすることになっている。今日のテーマはSwing。Webで色々なことができるようになってきた今、Swingが果たして使える技術なのかなという疑問はある。ただ、学生は知りたいようだし知っておく分には悪くないだろうから、他のリッチクライアントの技術と対比させながら、Swingの長所・短所が分かってもらえればと思う。午前４時までかけて授業の準備をして、３時間半だけ寝た。９時前に学校に着いてみると、卒業を控えた最上級生達がスーツや写真のような服（何て言うの？）を着て写真撮影をしていた。（写真はＭＩＴの学生じゃないが。）エチオピアの大学では一般的な儀式だそうだ。Javaプログラミングに出席する学生のほとんどが最上級生のため、今日の授業は中止。僕も学生も、土曜日には何かと用事が入ることが多いため、今学期は４回しか授業ができていない。しかたなくＭＩＴの近くのカフェで朝食を食べて、家に帰った。家に帰ってみると、大家さんのヨルガが暇そうにしていた。彼の経営する店はＡＶ機器の修理が主な仕事で、計画停電中の今は仕事にならないので店を閉めているそうだ。ヨルガと一緒に犬を洗った。犬の名前はエチオピア名が「ブッチャ」、日本名が「孝介」。メケレの犬はみんな「ブッチャ」という名前がついていると聞いたが本当だろうか。「孝介」という名前にふさわしく、走攻守、三拍子揃った犬に成長して欲しい。ヨルガと昼飯を食べた後、再びＭＩＴのあるアイナレムに向かった。目的は、ＭＩＴの運転手ツァガイが、ＭＩＴの近くで始めたカフェの開店記念パーティー。会場にはＭＩＴのスタッフは意外に少なくて、学生や彼の家族・親戚や近所の人が４０～５０人は来ていた。停電中だがわざわざ発電機まで用意して、ミュージシャンまで呼んで、食べて飲んで歌って踊って。カメラの電池が切れていて残念ながら写真はなし。僕は夕方で引き上げてきたが、夜はすごいことになりそうだ。アイナレムのような小さな集落ではこういうイベントはめったにないらしく、近所の子供がウヨウヨ集まってきていてスキがあれば敷地に入ろうとする。屋根にまで登って中の様子を伺っている子供もいた。カフェの切り盛りは、実際にはツァガイの奥さんがやっている。彼女は僕が知っているエチオピア女性の中で一番の美人。写真で紹介できないのが本当に残念。夕方にはマイケルとミラノホテルに行って、ＦＡカップ決勝の「チェルシーＶＳマンＵ」をテレビ観戦。「ミラノホテル」はイタリア帰りのエチオピア人が経営する、メケレじゃ高級の部類に入るホテル。ミラノホテルには発電機があるので、停電中のため他でテレビが見られない今、たくさんのサッカー好きが集まってきていてすごいことになっていた。エチオピア人の贔屓のチームはなぜかプレミアリーグのアーセナル・マンＵ・チェルシーにほぼ限られるので、今日の試合は彼らにとって黄金カードなのだろう。試合は、延長後半にドログバがゴールを決めて、チェルシーが１－０で勝利。ＦＡカップにほとんど関心がない僕にとって、試合そのものよりエチオピア人達の興奮ぶりの方が面白かった。

  2007年05月19日

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• 計画停電

  今日から月曜日まで、メケレ全域で３日間の計画停電。発電機を入れ替えるらしい。３日間丸々電気が来ないかと思っていたら、夜は来るみたい。不便ではあるけど、あらかじめ分かっていることだから諦めがつく。今はメケレの電気は、アディスやゴンダール辺りから調達しているらしい。今建設中のテケゼのダムが完成すれば、ティグレ州全般の電力がまかなえる上に、スーダンやジプチへの輸出も可能になるそうだ。テケゼのダムはアフリカ大陸全体をカバーできるくらいの発電量があると聞いたこともあるが、さすがにそれは大げさな気がする。

  2007年05月19日

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• 盗難事件その５

  大家さんと、町の広場で行われていた祭を見に行った後、レストランで食事をし、バーへ飲みに行った。バーで写真を撮ろうとカメラをバッグから取り出そうとしたところ、カメラがない。レストランまで戻ったり、あちこちを探している間、バーの店員から大家さんの携帯に電話があった。カメラを盗んだ連中から店員に電話があったと言う。最初は明日交渉しようということになって、そのときに警察と一緒に現場に向かおうと大家さんと話していたが、犯人らも危険を察知したのか、僕らが家に戻った頃にまた電話がかかってきて、今すぐ来いと言う。そこで大家さんが一人で交渉に出掛けていき、僕は家で待つことになった。現場から大家さんから電話があり、犯人らは「５００ブル（約７，０００円）を払えばカメラを返す」と言う。それは受け入れられないので僕も現場に向かう途中、大家さんからまた電話があり、３００ブル（約４，２００円）を支払うことでまとまったと聞かされた。信頼している大家さんが交渉した結果だから受け入れたが、僕も最初から交渉に出向いていれば良かったと、すごく後悔している。自分のものを返してもらうのに金を払わなきゃいけないなんて、気分が悪い。犯人は三人組で、僕がバーでバッグからペットボトルを取り出して水を飲んでいたときに盗んだようだ。思い返してみると、僕が水を飲んでいる間、バッグは開けっ放しだったし、大家さんと話をしていてバッグは僕の視界から外れていた気がする。それほど長い時間でなかったのに、そんなスキに盗まれたとは思ってもみなかった。そこのバーは以前別の人と行ったとき、彼のカバンから金が抜かれるトラブルもあったので、店員もグルなのかもしれない。盗難騒ぎはこれで５回目。大家さんからは「外国人は狙われやすいのは確かだが、それにしても多過ぎる」と笑われながらも、もっと気をつけるよう注意された。僕にスキがあるのは確かだろうが、それにしても腹が立って仕方がない。

  2007年05月13日

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  グンボット

  今日は「グンボット」という祝日。（休日ではないが。）グンボットの月（エチオピア暦で９番目の月）の１日で、僕が理解する限りでは、マリア様に過去１年の無病息災を感謝し、これからの１年の無病息災を願う日。（違うかも。）エチオピアの祝日には、町に出て祝う祝日と家庭で祝う祝日があって、グンボットは後者にあたる。クリスマスやイースターのときはメケレにいなかったので、家庭で祝う祝日をメケレで迎えるのは今日が初めてだ。我が家ではタラを飲んで、カイワットとアリチャを食べて、コーヒーセレモニーをした。この泥水のようなものは、エチオピアの地酒タラ。飲まされる機会は祝日に限らずよくあるが、うまいと思ったことは一度もない。カイワットとアリチャ。これはうまかった。コーヒーはいつどこで飲んでもうまい。今まで２０以上の国を訪れたが、はっきり言って、エチオピア料理ほどまずいと思ったものはない。ただ、長く住んでいるとおいしいものも発見するし、まずいと思っていたものにも慣れてくる。それに、古くから独立を保ってきた国なだけに食文化は独特で、舌は満たされなくとも好奇心は満たされる。我が家でお祝いした後は、大家さんの実家を訪問。２０～３０人の人が集まっていて、にぎやか。２回目の夕食を食わされて（そんなに食えんて）、しこたま飲まされた。エチオピア人は飲み物をミックスするのが好きだ。ワインをコーラで割ったり、コーラを水で割ったり、紅茶とコーヒーをミックスしたり。うまくないし、意味が分からん。とまあ色々ツッコミを入れてみたものの、なんだかんだで楽しい夜だった。

  2007年05月09日

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• 寝坊

  寝坊した。朝８時から授業があるのに、８時に起きた。急いでアシスタントに電話をかけて、休講にしてもらった。実は以前にも一度寝坊したときがあるが、その時は送迎バスの運転手が呼びにきてくれた。が、今日は呼びにきてくれなかった。午後学校に行ってアシスタントと話をしたところ、今日の午前中はうまい具合に（？）集中授業が入っていて、そもそも授業は休講にせざるを得ない状態だったらしい。今日できなかった授業をなんとか明日の午前中にアレンジして、形の上では「寝坊して授業をドタキャンした」ことにならずにすんだ。。。金曜の夜は４時くらいまで「ごっつええ感じ」の動画を観て、土曜の夜も４時くらいまで「翔ぶが如く」を読んでいた。昨晩も２時過ぎまで東野圭吾の「白夜行」を読んでいた。読み始めるとなかなか止まらない。アディスの隊員用ドミには、歴代の隊員が残していった本や映画などが大量にあって、僕はアディスに行く度、それらを借りてきている。ちょっとした暇つぶし程度ならいいと思うけど、こんなんで夜更かしはさすがにまずいと思う。ここ数日間、断水中。断水中は毎日シャワーが浴びれずスッキリしないからか、なんだか生活が荒れる気がする。とにかく、反省。

  2007年05月07日

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  マシンコ

  マシンコという民族楽器を買った。１７０ブル（約２，４００円）。メケレ赴任前にアディスで１，４００ブル（２０，０００円弱）で買ったヤマハのギターがホコリをかぶりつつあるので、まずはこっちを練習しなきゃ。。。いずれマシンコも習ってみたいと思っているが、当面おもちゃとして置いておこうと思う。今晩あった電気電子系学部長ワズ氏の息子さんの誕生日会で、さっそく演奏（？）してみた。単純な作りで簡単そうだけど、ギターと違って弦の押さえどころが分かりにくいから、逆に難しいかも。

  2007年05月07日

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  収穫の季節

  年間の気温差は小さいエチオピアだが、一応４月～５月が一番暑い時期らしい。僕は朝方を除き、ほとんどＴシャツ１枚で過ごしている。我が家の庭にはブドウ、パパイヤ、グアバが植えられていて、収穫の季節を迎えている。ブドウはもう少し待たなければいけないが、パパイヤとグアバは今が旬で、熟したものから順に食べている。↑食べごろのグアバメケレは、エチオピアの地方としては野菜や果物が豊富な方だと思う。いつでもどこでも確実に手に入るのは、玉ねぎ、じゃがいも、トマト、にんじん、豆類、バナナ、アボガド。時期によっては、グアバ、パパイヤ、マンゴー、パイナップル。店によっては、キャベツ、白菜、レタス、かぼちゃ、ネギ、カリフラワー、きゅうり、ホウレンソウなども。リンゴも時々見かけるけど、高い。エチオピア人は、野菜をあまり好んでは食べない。野菜は、ツォム（断食）のときに仕方なく食べるもの、貧乏人が食べるもの、と考えられているようだ。食べるとしても玉ねぎ、ジャガイモ、トマト、豆類ばかり。ビタミンが不足するって。家族の一員が増えた。大家さんが連れてきたオス犬。名前はまだない。しかし、不細工だな。

  2007年05月03日

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• 恋愛相談

  今日５月１日はメーデーで祝日、５月５日は愛国者の日で祝日。ちょっとしたゴールデンウィークみたい。以前、学生に「彼女を紹介してよ」とその場のノリで言ったところ、今日、３人で食事をすることになってしまった。正直「めんどくせーな」と思いながら行ったところ、彼女の方は来ず、仕方なく２人で食事をした。どうやら彼女との間で問題があったようで、恋愛相談のようになった。「どうやら他に男ができたんじゃないかと思うんだけど、どうすればいい？」と聞かれても困るけど、「まずはちゃんと話をした方がいいんじゃない？」と答えておいた。彼も嘆いていたけど、日本とは比べ物にならないくらい、エチオピアじゃ男の経済力が重要視される。１０代の頃であれば学生同士のかわいらしい恋愛が成り立つが、２０代になってくると女性はお金のある年上の男性に目が向き始める。一方で男性は、若いうちは職があったとしても十分な額の収入はないし、蓄えもない。今の彼女をつなぎ止めたり、新しく彼女を作ったりは大変なようだ。逆に年を取ってからは女性の方が大変だと思う。１０歳くらい年上の男性と結婚するケースは普通だから、たいてい夫に先立たれる。十分な蓄えがなければ、女性は食べていけなくなる。町で見る大人の物乞いは、女性の方が圧倒的に多いように見える。今日の彼は別として、ＭＩＴは全寮制で外部から隔離された環境のためか、学生同士のかわいらしいカップルが多い。「デートはどこでするの？」などと聞くと、「学校」という答えが返ってきたりする。ただし女子学生は１割程度しかおらず、裏では女性をめぐる争奪戦はかなり激しいようだ。

  2007年05月01日

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• ビリヤード

  気分転換に大家さんとビリヤードをやりに行った。娯楽の少ないエチオピアだけれど、ビリヤードは比較的盛んで、バーやホテルなどでプール台を見かける。今日はエイトボールとストレートプールをやった。エイトボールなどは、国によって、地方によって、人によって、色んなローカルルールがあって面白い。コールショット（ショットする前に的球をどのポケットに落とすか宣言する）をしなきゃいけないのって、正式なルールかもしれないけど、今までエチオピア以外ではあまりなかった気がする。１ゲーム４～６ブル（約６４～８４円）くらい。エチオピアの物価水準からすると高い。プレーしている人達を見ると、特別下手な人も特別上手い人も少なく、僕がいい勝負できるくらいの人が多い。「カランブラ」とか言う、キューを使わず手で球を投げるゲームもある。まだルールを十分には理解してないけれど、プール台でやるカーリングと言った感じ。イタリアから持ち込まれたものだそうだ。最近ボウリングがしたくてたまらないんだけど、ボウリング場はアディスに一つ（？）あるだけ。スコアが手書きなのはもちろん、ピンを立てるのも手作業。ピンを立てる人にチップを渡しておくと、倒れやすいようにピンを置いてくれるとか。

  2007年04月21日

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• 無題

  先週見舞いに行った子供が、早朝、亡くなった。大家さんの話ではエイズだったらしい。結核というのはウソじゃなかったかもしれないけど、ともかくエイズだということは伏せたかったのだろう。あの異様な衰弱振りは、エイズだと聞くと合点がいく。両親もエイズで亡くなっていて、１年前の検査でその子もエイズだということは分かっていたそうだ。このような話はエチオピアでは時々聞くけど、身近で起きると衝撃的だし、不憫に思う。

  2007年04月21日

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• お見舞い

  昼は学生の家で食事を頂き、家族の人に良くしてもらって気分良く過ごせたんだけど、夕方にお手伝いさんの甥っ子が入院している病院に見舞いに行って、気分が重くなった。病院は、おそらくメケレで一番大きな病院だった。外国からの援助のため、医療機器はそれなりに揃っている印象だった。多くの外国人ボランティアが働いているそうだ。その子はほとんど骨と皮だけのようだった。点滴だけが命をつないでいて、もう助かる見込みはないそうだ。そのような状況だったとは知らず、正視に耐えなかった。考えてみれば、それだけ重い症状でなければ、このような貧しい国で入院することはないのかもしれない。病名はみんなが"ＴＢ"と言うから、なんのことかと帰ってから辞書で調べてみたら「結核」だそうだ。結核は空気感染するので、少し心配になって健康管理員に聞いてみたところ、一度見舞いに行ったくらいで感染する心配はあまりないそうだ。ただ、抵抗力が落ちているときは感染しやすくなるので、体調管理には気をつけるように言われた。その子は、僕が越してくる前、今の我が家に住んでいたことがある。だからか僕が帰ろうとしたとき、「僕も一緒に帰りたい！」と言って泣き出した。あまりにかわいそうでなんともやりきれず、重い気持ちで帰ってきた。

  2007年04月15日

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  トゥクトゥク

  今日のグッドフライデー（キリストの受難日）から日曜のイースター（キリストの復活日）まで３連休。僕は月曜も休みをもらって４連休で、遠方の実家に帰省する人はもっと長いイースター休暇をもらっている。今日は学生と郊外の"ELALA RESORT"へ行った。屋外で飲み食いができて、気持ちの良いところ。ここにはメケレ唯一のプールがある。週に一度水を入れ替えるらしいけど、いつも見事な緑色をしている。水は入れ替えても、プール自体の掃除はしていないんだろう。ELALA RESORTまではトゥクトゥクで行った。僕は乗り物が好きで、車種や型が分かるほどのマニアじゃないけど、とりあえず一度は乗ってみたくなる。エチオピアの市内の交通手段としてあるのは、トゥクトゥク・ミニバス・タクシー・ガリ（馬車）・市バスなど。トゥクトゥクは、タイのトゥクトゥクに似ているから僕が勝手にそう呼んでいるだけで、地元の人は普通に「タクシー」と呼んでいる。乗り合いタクシーのようなもので、今のところエチオピアじゃメケレでしか見たことない。料金は交渉次第だけど、ミニバスの倍程度。ミニバスは、メケレの郊外に行くときによく使う。ハイエースを青塗りした車で、料金は距離によって決まっていて１～２ブル程度（約１４～２８円）。エチオピアの中規模以上の都市ならどこでも走っている。広いアディスの場合は、ミニバスでの移動が多い。タクシーはアディスでは時々使うけど、メケレではほとんど使わない。料金は交渉次第だけど初乗り１０ブル程度（約１４０円）、かな。ガリは田舎ではタクシー代わりに使われていて、馬が興奮してスピードを上げるとなかなかスリリング。メケレじゃ主に荷物を運ぶ用途で使われていて、交渉すれば人も乗せてくれるけど、通れる道が限られているので使いにくい。大型の市バスはアディスにしかない。初乗りは３５サンチーム（約５円）程度と格安だけど、車内は殺人的に混んでいて、スリも多いらしい。一度だけ乗ったときは比較的空いていて、他の乗客は僕に席を譲ろうとしたりと親切だった。鉄道はアディス・ジプチ間の一路線があるだけ。世界一遅い鉄道と言われていて、途中、線路が浸水している箇所があるそうだ。すげー乗ってみたい。

  2007年04月06日

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  映画

  大家さんカップルと一緒に、市役所まで「ドラマ」を観に行った。ドラマ、ドラマと言うのでてっきり演劇かと思ったが、映画だった。まあ、間違ってないか。大家さんカップル。エチオピアの長編ドラマをちゃんと観たのは初めて。メケレには常設の映画館もあって、プレミアリーグの衛星中継は観に行ったことがある。サッカーの試合がないときは、おそらく古～いハリウッド映画が上映されているだろうと思う。今日観たのは"PHOENIX"というタイトルの映画。鳥類学者の主人公と、幼い頃に目の前で母親を殺されたショックで聴力を失った女性とが、出会ってからめでたく結ばれるまでの話。会話はアムハラ語だけど、ご丁寧にも英語の字幕がついていた。コメディ、ラブロマンス、サスペンス、何でもあり。「行方不明だったはずの人がなぜここで出てくるの？」とか「明らかにしゃべっているのに字幕がないじゃん！」とか、突っ込みどころは満載だったけど、意外に楽しめた。おそらく僕の感覚がエチオピア人に近づいてきてるんだと思う。映画の途中で写真を撮ろうとしたら、「Copyrightがあるから写真は止めた方がいい」と大家さんに咎められた。映画も音楽も海賊版だらけ、コンピュータのソフトウェアに至っては海賊版しかないんじゃないかと思えるこの国でも、一応著作権はあるんだ。とある人の話では、エチオピアは３年以内にＷＴＯに加盟する予定で、そうなると著作権の管理をしっかりしなきゃいけなくなるらしい。コンピュータの場合、海賊版のソフトウェアを正規版かフリーソフトに置き換えなきゃいけなくなりそうだけど・・・無理じゃないかな。

  2007年04月01日

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  週末の出来事

  たまには日記らしく、今週末の出来事を網羅的に書いてみる。昨日は朝から夕方までJavaの授業で、File I/Oについて。学生の大半は卒業プロジェクトでJavaを使って何かやろうとしている５年生。自分達でも色々勉強してるみたいだし、僕としてもやりたいことをできるだけやらせてあげたいけど、卒業まであと３ヶ月ちょっとしかなく、状況は厳しい。帰宅してすぐ、家庭教師が来てティグレ語の勉強。・・・のはずが、近所のダグラスも来ておしゃべり。それは別に構わないし、彼はいいヤツなんだけど、正直なところ彼との宗教の話は疲れる。宣教師の彼の話は難しくてよく分からないし、聖書に忠実で妥協の余地がなく、下手なことが言えない。晩飯を食った後は、大家さんが彼女と一緒に来ておしゃべり。先々週一緒に飲みに行ったとき、彼女を紹介してくれと僕が言ったのを覚えてくれてたみたい。彼からはバナナをもらったが、最近僕が消費するより早いペースで果物を持ってきてくれる。今日の朝、早起きして近所の神聖な山に登るつもりだったけど、結局起きたのは９時過ぎ。昼前にお手伝いさんが来て、コーヒーセレモニーをする。彼女は今、メケレ大学で講師をしている従兄弟と一緒に大学の寮に住んでいるけど、諸事情によりそこに住めなくなった。で、退去期限の明日までに適当な家が見つからず、しばらく我が家の離れのゲストルームを貸してあげることになった。彼女は本当に家を探す気があったのだろうか。昼飯を食った後、買い物に出掛ける。買い物のついでに写真屋によって写真を現像し、夜の警備員さんにあげた。エチオピア人は写真が大好きで、写真をあげるとすごく喜んでくれるし、自分の写真をやたら見せたがる。上が夜の警備員さんと彼の子供達。下が彼の甥っ子と姪っ子。彼らはみんな我が家の向かいに住んでいる。晩飯は近くのレストランで食った。今は断食中で肉がなかなか手に入らず、肉が食いたくてレストランに行ったんだけど、肉はなかった・・・これから明日の授業"PC Hardware Maintenance"の準備。月曜から木曜まで毎日１クラス２時間ずつ同じ内容を教えていて、来週はBIOSについて。先週はハードウェアトラブルが続出して、実習で使うＰＣを２台に制限せざるを得なくなった。学生からは不満が出るし、僕としてもできるだけ多くの学生に多くのことを体験させたいけど、なかなかそうもいかず難しい。以上。最後に、昨日、大学時代の友人が結婚した。この場を借りて、おめでとう！

  2007年03月25日

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• ダグラス＆メルシ夫妻

  スーホーが去って空き家になっていたところに、アメリカ人とエチオピア人の夫婦が越してきた。挨拶に行ったところ、歓迎して家の中に招いてくれた。旦那さんがアメリカ人のダグラスで、奥さんがエチオピア人のメルシ。ダグラスは、僕より一つ年上でかなりのイイヤツ。メルシは、写真で撮らなかったのが残念なくらいの美人。スーホー同様、いい近所付き合いをしていきたいと思う。ダグラスはかつてコカイン中毒から立ち直り、今はプロテスタントの宣教師をやっているそうだ。普段は陽気な彼も、宗教の話になるとかなり熱く語り出し、「読んでくれ」と聖書も渡された。・・・キリスト教徒になるつもりはないのでちょっと困る。僕が興味があったのは、彼がエチオピア正教をどう見てるかということ。エチオピア正教はカトリックと教義的に近いところがあるけど、プロテスタントとは距離があるからだ。「断食しろとは聖書に書いてない」「身体の障害は神の罰、と考えるのは間違っている」などと批判的だったけど、基本的にそれらは教義の違いよりも文化の違いの方が大きいと彼は捉えているようだ。僕の知ってる限りでは、正教徒が断食をするのも、豚を食べないのも、ユダヤ教の影響だと思う。エチオピアにおけるユダヤ教の存在は面白いところだと思うので、またの機会に書いてみたいと思う。

  2007年03月18日

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• 音楽。

  大家さんに「ヘレン」のＣＤをもらった。ヘレンはここティグライでもかなり人気がある女性歌手。ジャンルとしてはポップスになるんだろうけど、「ズズン、ズズン」ってリズムのティグライ民族音楽の要素も入っている。ブログに音楽をアップできるなら、いずれアップしたいと思う。ヘレンは北の隣国エリトリアの人。政治的にはエチオピアとエリトリアの仲は最悪だけど、エリトリアの公用語はティグライ州と同じティグレ語で、ティグライの人の間ではエリトリアの音楽やドラマが大人気だ。最初は違和感があったティグライの音楽も、そこら中でかかっているので、もはや生活の一部になってしまった。民族音楽以外では、特に若者の間で、レゲエやヒップホップの人気が高い。ボブ・マーリーは崇拝されているし、なんちゃってＢ－Ｂｏｙな格好をした若者も多い。なぜか店先などで日本の演歌がかかっていることがある。「日本のClassical Music（たぶん演歌のこと）を持っていたら欲しい」と言われたことも何度かある。演歌の曲調がエチオピア人の好みに合うんだろうか。エチオピアでは僕の好きなパンクはおろか、ロック自体なぜだかほとんど人気がなく、手に入らない。他の隊員にもらうなどして曲は増えてきたけど、僕が日本から持ってきたのは"Potshot"の"Best"一枚だけ。なぜ大好きとも言えない"Potshot"だけをセレクトしたのか、今となっては意味が分からん。

  2007年03月14日

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  ティグレ語

  今日から毎週１時間、家庭教師に来てもらってティグレ語を勉強することになった。先生は、メケレ大学で言語学を勉強している学生。ナイジェリアとジャマイカのハーフのアメリカ人（！）タミーに彼を紹介してもらった。１時間５０ブル（約７００円）とかなり高いけど、カリキュラムも教材もしっかりしてて授業も面白かった。第１回の今日は、フィダル（アルファベット）。文字数は「母音７＋子音３２×母音７」で２３１（今は使われていない文字も含む）。プラス、外来語を表現するための特殊文字もあるそうだ。難しいのは日本語にない母音と破裂音。母音は７つ。左から、「エア」「ウ」「イ」「ア」「ウー」「オ」。（カタカナで示すと正確じゃないけど。）日本語にはない「エア」と「ウー」が難しい。破裂音もカタカナ表記は難しいけれど、例えば、ッパ、ッピ、ップ、ッペ、ッポみたいな感じ。破裂しないパピプペポもあるからややこしい。ティグレ語も、公用語のアムハラ語も、日本語と同じくＳＯＶ型の文法構造をしている。文脈次第で主語を省略できるのも日本語と同じ。語順を入れ替えても意味が通じるのも日本語と同じ。例えば「あんた、誰？」でも「誰？、あんた」でも意味が通じるように、「アンタ マン ノウ」でも「マン ノウ アンタ」でも意味が通じる。（アムハラ語でYou（男性）は「アンタ」。）難しいのは文字・発音・動詞の活用だ。ティグライ語とアムハラ語は姉妹関係にあって、元はギーズ語という一つの言語だった。（ギーズ語は今も聖書などでは使われていて、ヨーロッパで言うラテン語のような存在になっている。）だから文字（アフリカで唯一の独自文字）はほとんど同じだし、文法も同じだし、共通する単語もある。とは言え、アムハラ語しか話せない人とティグレ語しか話せない人とでは、多くの単語が違うし発音も違うので、基本的に意思疎通が不可能だ。例えば、「（私は）コンピュータの先生です。」というのは、アムハラ語では、「コンピュータ アスタマリー ネヌ」で、ティグレ語では、「ナイ コンピュータ マンハル イエ」となる。週１時間だけじゃたいして話せるようにはならないと思うけど、勉強は楽しい。

  2007年03月11日

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  スーホー送別会

  ＫＯＩＣＡのスーホーが帰国へ向けて、明日メケレを発つ。今日はスーホーと最後の晩餐。借りたカメラのフラッシュのたきかたが分からなくて写真が暗いけど、左からスーホー・ジョン・ルースさん。ジョンはメケレ大学でＩＴ講師をしてて、ＭＩＴにも時々臨時講師で来るイギリス人。ルースさんはシスターかつナースで、ＭＩＴでは保健の先生のようなことをやってるアメリカ人。ジョンはエチオピア滞在１０年目、ルースさんに至ってはエチオピア滞在２０年近く、ともに独身で仙人のような人達だ。スーホーはジョンの主催する聖書の勉強会に参加したり、ルースさんに英語を教えてもらったりしてたので、みんな顔見知りだ。スーホーとは互いの家が徒歩１０秒くらいの近所で、メケレじゃ一番仲の良い友人だっただけに、別れは寂しい。スーホーが去った後の空き家には、アメリカ人男性とエチオピア人女性の夫婦が越してくることになっているので、彼らとまた仲良くできたらと思う。スーホーから元々は１，１５０ブル（約１６，０００円）の自転車を３５０ブル（５，０００円弱）で譲ってもらった。エチオピアでは自転車は登録制で、ナンバープレートが付いている。行動範囲が広がると思うと、なんだかワクワクする。「バ ジャパニーニャ イヘ ケッタ イバラル（これは日本語でケッタって言うんだよ）」と、警備員さんに教えてあげた。

  2007年03月04日

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• 銀行

  今日から開始されるはずの授業は、予想通り来週月曜からに延期された。午前中に予定されていたインド大使のＭＩＴ訪問もドタキャン。なので僕は午前休をもらって、銀行や郵便局などへ行ってきた。銀行でお金を下ろすには時間がかかる。僕のように他の支店（アディス）に口座を持っている場合、早いときでも一時間はかかる。銀行間はもちろん、同じ銀行の支店間でさえ、専用線で結ばれていない。支店間のやり取りはすべて電話。（盗聴されても大丈夫なのかな。）ＡＴＭはアディスに数台あるだけ。テレフォンバンキングはあるようだけど、ネットバンキングなんてない。エチオピアでは外資系企業が銀行業に進出するのは禁止されている。だからいつまでも旧態依然のままでダメなんだと思う。シティバンクでもあれば便利なのに。今日は回線ビジーで電話がなかなかつながらないということで、１時間半後にまた来てくれと言われた。で、１時間半後（午前１１時）にまた来てみると、銀行は閉まっていた。警備員に聞いてみると、「今日は月末処理のため閉まった。明日の朝また来てくれ。」だと。おいっ！最近、ノミかダニかに咬まれて体中がかゆい。あんなところもこんなところも。昨晩はかゆくてかゆくて、あまり寝られなかった。最近暖かくなってきたからなのか、僕が不潔になったからなのか。

  2007年02月28日

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• 水！

  一週間振りに水が出た！水があるって、本当に素晴らしい。シャワーを浴びて、トイレの水も流して、すっきり。最近アルジャジーラのＣＭでよくやってるんだけど、一人当たりの水使用量がアメリカでは２１５リットルに対し、エチオピアではたった２．５リットルなんだって。農業用水や工業用水を含まず、生活用水だけの数字じゃないかなと思うんだけど、それにしても少ない。メケレの水は飲めない。水道管やタンクが汚れていて細菌が多いし、時々虫の死骸なども混じる。安食堂で出されるコップの水は、見た目がきれいなら飲んじゃうときもあるんだけど。メケレの水には石灰も混じっていて、飲み続けると体内に石ができるそうだ。なんでも、セメント工場から廃棄される石灰が原因だという噂だ。セメントはメケレの主要産業。２４時間操業しても生産が追いつかないくらいらしい。他にたいした産業のないメケレだから、水に石灰が混じるくらいは仕方がないって皆思ってるみたい。

  2007年02月08日

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• アラキ

  先月１４日に出席した結婚式の２次会のようなものが、今日あった。僕は土曜授業がある代わりに木曜が休みなので、今日も参加してきた。（今日はカメラが借りられなかったので写真はなし。）新郎・新婦を交え、食事をしながら酒を飲みながらおしゃべりして、そのうち踊りが始まって、最後はコーヒーセレモニーで締め。外国人がちょっとアムハラ語をしゃべってみたり、ティグライの踊りをしてみたりするだけで、すごく喜んでくれるのでその辺はおいしいかも。食事はカイワット（唐辛子をたっぷりいれた牛肉シチュー）・ドロワット（鶏肉とタマゴのシチュー）・アリチャ（醤油と砂糖の代わりに塩で味付けした肉じゃが）。もちろんインジェラも。酒は、タラという泥水地ビールと、アラキというスピリッツ。アラキは結構強くて、数口で顔が熱くなる。　走れ大地を蹴り　突き進むスピード　夢つかむ一打を　荒木決めろ今日はアラキが決めてくれた。

  2007年02月01日

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• 同期隊員

  昨晩、同期のＹ隊員がメケレにやってきた。同じティグライ州で活動するＫ隊員以外では、同期隊員がメケレに来たのは初めてだ。彼は理数科隊員なのだが、建築を学んだ経験を買われ、高校では製図を教えている。今は試験休みで、アクスムまで旅行するそうだ。彼の任地デブレブラハンは標高３，０００メートル近く。朝方には氷点下に下がることもあるらしく、メケレは暖かいとしきりに言っていた。僕もメケレに赴任する途中、昼食のため立ち寄ったことがあるが、やっぱり寒かったことを覚えている。他の隊員と話をしてよく思うことだけど、状況は違えど、学校に配属された隊員の悩みは似たようなものだと思う。自分は教師不足を補うマンパワーに過ぎないんじゃないかって。高校では一部の優秀な者を除き、多くの学生の英語力は低い。隊員の英語力が高かろうが低かろうが、学生は理解できない。エチオピアでは中等教育以上は英語が教育言語になっているが、実際にはアムハラ語もかなり使われている。エチオピア人教師が教えた方が、学生の理解にはいいだろう。僕の配属先の場合は、優秀な学生ばかりなので英語力も高い。僕が正規の授業を担当することは、僕にとっては意味のあることだと思うので頑張っているけど、学校にとっては教師不足を補うくらいの意味しかないかもしれない。教師経験が長く英語が堪能なインド人講師が教えた方が、学生のためには絶対いいだろう。理数科隊員の場合、大学受験のための知識を詰め込む高校よりも、例えば実験の楽しさを教えられる小学校の方がいいかもしれない。コンピュータ隊員の場合、知識はともかく実務経験の乏しいエチオピア人を補う形での活動の方がいいかもしれない。こんなような疑問・提案を調整員に投げかけても、一向に的を射た回答を得られない。調整員もＪＩＣＡと隊員との板ばさみで難しいというのは理解できるけど。。。結局、ＪＩＣＡとしては派遣数を確保して援助の実績が欲しいんだろうし、隊員を受け入れる側としてはタダで人が使えるんだからそりゃ有難いだろう。隊員としても、途上国で生活・活動をするという貴重な経験ができる訳だから、それで満足できないこともない。そんなレベルで協力隊事業というのは成り立っているのかもしれない。でも、それが本当に途上国の発展のためになっているのかと言うと、分からない。

  2007年01月30日

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  親日家夫妻

  カべト・ハレグワ夫妻宅におじゃました。夫のカバトさんはメケレ大学の地質学の教授で、お宅は大学構内の教員用宿舎だ。カベトさんは島根県の松江に５年、鳥取県のミササ（？）に３年、合計８年間日本に滞在した経験がある。松江では島根大学で博士号を取るため勉強に励み、ミササでは岡山大学の研究所で研究をしていたそうだ。妻のハレグワさんは５年間、夫の日本滞在に付き合ったとのことだ。夫妻とも大変な親日家。日本人には随分と良くしてもらったそうで、日本語で思い出を色々と語ってくれた。田舎の方が人が良いというのは、万国共通なんだろう。もし夫妻が東京で暮らしていたら、日本の印象は随分と変わっていたと思う。５歳の娘さんで、名前は「さくら」。日本にいた頃はいつも日本語を話していたらしいが、今ではかなり忘れてしまったそうだ。子供は覚えるのも忘れるのも早いんだろう。さくらちゃんはカベトさんの財布のお金を部屋にばらまいたりといった悪さをして、カベトさんに怒られて泣き始め、そのうち泣き疲れて寝てしまった。

  2007年01月28日

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  パーティー＠ワズ氏宅

  電気電子系学部長ワズ氏がインドに一時帰国するということで、ＭＩＴ講師陣一同、ワズ氏宅に会してパーティーが行われた。講師陣がプライベートで一同に会したのは、僕が赴任してからは初めてだ。一同にとは言え、２名のインド人講師が招待されず、インド人同士の人間関係が垣間見える。外国においては、日本人同士の関係も難しいもの。相手が外国人であれば、考え方などの違いも文化の違いとして割り切れるところがあるけど、日本人同士だとそうはいかない。合わないからといって、狭い日本人コミュニティの中では接触を避けることもできない。仲良くし過ぎて日本人同士で固まってばかりいるのも、それはそれで問題だし。それはともかく、今日のパーティーは盛り上がった。インド料理は辛くて、僕はいつも、小さい子供には見せられないくらいの汗をかき、笑われる。シニア隊員のＯさんが撮影。

  2007年01月21日

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  ティムカット

  今日は、エチオピア正教最大の祭ティムカット。日本語では「主顕節」とか「公現節」と呼ばれる日、らしい。正教においてはイエスが洗礼を受けた日だそうだ。色とりどりの服を身にまとった多くの集団が、歌いながら町の広場に向かっていく。広場では人が多すぎて、何が行われているのかよく見えない。その後、各々の集団はまた歌いながら今度は教会に向かっていく。お祭騒ぎで気分が高揚するからだろう、町中にバカが大発生していた。夜は、大家さんと飲みに行った後、野外ライブへ連れていってもらった。アディスからも有名な歌手が来ていたらしい。ステージに上るなって言ってるのに、上るバカがここでも続出。ライブは楽しかったんだけど、てっきり屋内かと思って厚着をしていかず、寒くて３０分程で退散。デジカメが無くなって、写真を載せられないのは残念。ブログを書く気も半減だなあ。法衣をまとって歩いてた人を描いてみた。・・・申し訳ない。

  2007年01月19日

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• デジカメ行方不明

  先月のＤＶＤドライブに引き続き、今度はデジカメが我が家から忽然と姿を消した。いったいもう、何が何だか、訳が分からない。こうして続けて物が無くなるのは気味が悪いし、写真が撮れなくなるのは痛いし、大家さんは警備員さんもお手伝いさんもみんなクビにしようかと言い出してギクシャクしちゃうし。・・・気が滅入る。証拠もなく誰かを罰するのは気が進まないので、とりあえず玄関の鍵を替えてもらうことで今回は決着した。また何か問題が起こるようなら、せっかく皆と良い関係ができてきただけに残念だけど、別の家に引っ越そうと思う。

  2007年01月19日

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• 雨

  久しぶりにまとまった雨が降った。いったい、いつ以来だろう。乾季の雨は心が和む。６月から９月の雨季は、毎日のように大雨が降る。ギニア湾からの温かく湿った風がアフリカ大陸を横切り、エチオピア高原にぶち当たって雨雲となるそうだ。一方乾季の今は、毎日晴天続きで曇ることさえ少ない。アラビア半島からの乾いた風が吹くだけだ。久々の雨にびっくりしたのか、今日は度々停電があった。よりによって僕の実習中に起きた停電が一番長く、授業にならず。作業中のＰＣが一斉にプツっと落ちる様は、見ていて恐ろしい。そりゃ壊れるのも仕方ない。

  2007年01月16日

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• 日中韓三者会談

  今日の授業は「例外処理」について。RuntimeExceptionの箇所では学生からたくさんのExceptionがthrowされたが、授業がabortしないよう、「今日のところはtryとcatchの使い方が分かればよい」と握りつぶした。（技術者ネタでごめん。）授業の後、スーホーから電話があって「中国人と一緒に飲もう」と言う。日中韓三者会談の実現。今まで、中国人とも韓国人とも何度も接したことはあるけど、三者揃っては僕は初めてだ。靖国参拝問題を問い詰められることなく楽しい会談だったが、妙に緊張したのは僕にやましいところがあるからだろうか。今日会った中国人グォレイは、メケレに来て２ヶ月の２５歳、ボランティアでＩＴを教えている。メケレにはもう一人、中国人ボランティアがいるそうだ。彼は話し好きで、今日会った限りでは感じの良い青年だった。エチオピアで聞く中国人の噂と言えば、女を買い漁ったりといった悪いものばかりだったが、さすがにボランティアともなればその辺の中国人労働者とは違うのかもしれない。彼の父親は医師、母親は政府役人らしいし。話を聞いていると、中国はボランティアの派遣を始めたばかりで、やり方がこなれてないように見える。中国で２週間、任国で１週間の訓練しかなく、しかも任国に来てから配属先が決まるらしい。彼もエチオピアに来てから、「君はメケレでＩＴを教えてね」って言われたそうだ。彼の専門は移動体通信で、いきなりＩＴを教えろと言われても困るよ、と嘆いていた。彼が会話の中で「盲腸」を英語で表現できず、中国語で発した「盲腸」の単語をスーホーも僕も一発で理解できた。漢字で筆談もできる。スーホーとともに、彼とも仲良くできたら楽しそうだ。

  2007年01月15日

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  結婚式

  お手伝いさんの叔母さん（２５歳）の結婚式に参加した。新婦の家で、新郎がやってくるまで待つ。僕は新婦の控え室に通され、食事（カイワット・アリチャ・ハウゾ）を出された。部屋の中では、エチオピア女性達が新婦の着付けなどで忙しそうにしていて、新婦は時折涙してたりする。そんな中、外国人男性がただ一人、もくもくとカイワットを食べている姿は奇妙だ。新婦の家に新郎（４０歳の医師）がやってくると、宴が始まる。みんなでインジェラ食って、タラを飲んで。食事が終わると太鼓のリズムに合わせて、手拍子しながら歌って踊って。宴が終わると、新郎新婦は新郎の家に向かう。こんなことを３日間続けるそうだ。最終日には、何台も車を連ね、クラクションを鳴らしながら街を走り回る。日本の結婚式とは当然ながら全然違う。でも、楽しい宴もあれば厳粛な儀式もあり、涙もあり笑いもあり、といったところは万国共通だろうか。まあともかく、様々な人間模様が垣間見れて良い一日だった。新郎・新婦。ティグライの踊り。新郎から新婦に渡す、結納品のようなもの。ドレス・アクセサリー・香水など、総額約７，０００ブル（１０万円弱）。さすがに４０歳の医師ともなれば豪華だ。

  2007年01月14日

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  新婚生活

  明日の午後、メケレを発ってアディスに向かう。妻がメケレに滞在したのは２週間近く。二本松での訓練の直前に結婚したので、新婚生活と呼べるのは今回が初めてのようなものだ。今晩は、大家さん一家でコーヒーセレモニーをしてもらった後、大家さんとともに丘の上のこぎれいなホテルで食事をした。この２週間、家の人・学校の人・近所の人など、色々な人が僕ら夫婦に本当に良くしてくれた。妻がメケレを気に入ってくれたのが、なにより一番良かった。今のところの予定では、妻は今年９月にもう一度エチオピアに来ることになっている。その時は夏休みでアディスを基点に国内を旅行しようかと考えているので、妻がメケレに来ることはもうないかもしれない。我が家によくエサをもらいに来るネコ。ニャーニャーフガフガうるさいしゴミを漁ったりして迷惑だが、こいつが来るようになってから、気のせいかネズミが我が家に寄り付かなくなったような気がする。

  2007年01月05日

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• バックパッカー

  ひょんなことからスーホーが日本人バックパッカーに出会って、我が家に連れてきた。カタール、ドーハのアジア大会での仕事が終わって、エチオピアを周っているらしい。エチオピアに来る旅行者は少ない。メケレに来る旅行者はもっと少ない。日本人に限らず、メケレで外国人旅行者に会ったのは初めてだ。エジプトから南アまで（またはその逆）のアフリカ縦断をするバックパッカーがいて、エチオピアはそのルートに入っているけど、メケレはそのルートに入っていない。北のエリトリア国境は閉じている。今日会った彼女のように、エチオピアを陸路で一周しようという物好きな旅行者でもない限り、メケレには来ないよな、普通。

  2007年01月03日

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  ２００７年元旦

  正月気分の全くない、２００７年元旦。今日だけは予定を入れないようにし、学校も休んで、妻と２人でのんびり過ごした。今晩は「アブラ・カステル」というホテルで食事をした。ここは味も値段もまあまあだけど、かつて城がそのままホテルになったもので雰囲気がいい。高台にあって町を一望でき、景色も最高だ。メケレは南北にそれぞれ城があって、その２つの城の間がほぼ町の中心となっている。北の城はかつてのヨハネス４世の居城で、なぜだかフランスが建てたものらしい。（今は博物館になっている。）南の城は、ヨハネス４世と仲違いした彼の兄弟が建てたものらしい。「メケレ」には「分かれる」という意味があって、町に城が２つあって反目しあっていたことが町の名前の由来だそうだ。それはともかく、正月ばかりはさすがに日本に帰りたくなる。熱田神宮か真清田神社か国府宮神社に初詣に行って、雑煮食べながら箱根駅伝を観て、栄のパルコのセールで買い物して。やっぱりそんな正月がいい。

  2007年01月01日

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  ２００６年大晦日

  大晦日の今日、昼間は副学長一家とメケレ北部のイララ山に行き、メケレの町を一望。そして夜はメケレ在住の外国人が集まって年越しパーティー。大掃除も年越しそばも紅白歌合戦も除夜の鐘も何もないけれど、妻とともに思い出に残る年越しだったと思う。エチオピアに来てから半年。つらいことや思い通りにいかないことはたくさんあった。でも、新たな挑戦には苦労が伴うもので、だからこそ面白いと思う。エチオピアには海もなく大型の野生動物も少なく、近隣のケニアやタンザニアと比べると観光地としての魅力は欠けると思う。でも、他のアフリカ諸国にはない長い歴史と独自の文化があって、住んでみるとエチオピアの奥深さが見えてくる。エチオピアは、政治的・経済的・文化的・地理的に、おそらく日本から一番遠いところにある国の一つで、ここでの生活は新たな発見の連続だった。システムエンジニアと教師とでは仕事の内容が全然違う。民間企業とＪＩＣＡとでは仕事の進め方がまた違う。理屈が先に立ち成果の見えやすいＩＴの世界と、感情が入り混じり成果の見えにくい国際協力の世界とでは、これまた全然違う。これまでと全く異なる環境の中でとまどいながらも、刺激的な半年間だった。

  2006年12月31日

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  挨拶周り

  昨日メケレに戻って来てからは、家の人・学校の人から近所の人・よく行く店の人まで、肩をぶつけまくって挨拶周り。言葉も習慣もよく分からない妻にはは戸惑いもあったようだ。午前中は一緒に学校に行って挨拶周りと学内の案内。平日は毎日一緒に学校へ行く予定だったけど、妻は学校では手持ち無沙汰になってしまうしリラックスもできないということで、明日からの平日は家でお留守番。専業主婦に徹してもらって、昼休みは家で一緒に食事。もちろん夜も一緒に食事。申し訳ないと思うけど、空き時間や休日にはできるだけ楽しんでもらおうと思う。今晩は近所のスーホーを招待して妻が日本食を振舞ってくれた。お手伝いさんも来てくれて、コーヒーセレモニーもあり。今後も、色んな人が家に招待くれたり、我が家にも招待したり、外食したりといった予定が目白押し。僕が赴任したときは、ここまでの歓迎はなかったな。。。

  2006年12月26日

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• 衛星放送

  大家さんが、これまでより大きなパラボラアンテナを買って来て付けてくれた。最近衛星放送の映りが悪いんだと言っただけなのに、先週のＤＶＤドライブ紛失事件のこともあって気遣ってくれたみたい。これでＢＢＣワールドもユーロニュースも、最近始まったアルジャジーラ英語版もばっちり映るようになった。エリトリアＴＶも映るようになって、お手伝いさんも大喜び。（エリトリアの公用語はティグライ語なので、ティグライ州の人々はエリトリアＴＶを見たがる。）２００くらいあるチャンネルのほとんどは中東諸国のアラビア語放送で、何言ってるのかさっぱり分からんけど、周波数をうまいこと合わせればＮＨＫも見れるようになるんだって。水も電気もないところで暮らしてる隊員もいるってのに、僕は水も電気も電話もあって衛星放送まで見られて、贅沢な生活してる方なんだろうな。# 今は電話会社のトラブルにより、家からネットが使えない状態なんだけど。

  2006年12月17日

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• 空き巣？

  外付けＤＶＤドライブが見つからない。僕が日本から持ってきてエチオピアで壊れたドライブも、日本で妻に買ってもらってＯさんに持って来てもらったドライブも、そしてＵＳＢケーブルも。２週間前に学生が我が家に遊びに来たとき念のため一旦隠して、彼らが帰った後元に戻した記憶がある。それ以来使ってなかったから、なくなったのは僕がアディスに行ってる間なのか、その前なのか、分からない。よく物を失くす僕だから僕のうっかりの可能性はあるけど、持ち歩いた記憶はないし、壊れたドライブもなくなっているのは不自然だ。警備員さんの目を盗んで空き巣が入ったとしても、なくなっているのがＤＶＤドライブだけというのはこれまた不自然だ。大家さんやお手伝いさん、警備員さん、そして大家さんの弟まで巻き込んでちょっとした騒ぎになった。お手伝いさんは部屋の鍵を持っているし、警備員さんには鍵を預けたことが何度かある。が、普段から良くしてくれてる彼らが盗むとは思えないし思いたくない。この国ではラップトップがほとんど普及しておらず、外付けＤＶＤドライブが何たるかを知ってる人は少ない。なくなったものについて、大家さんにも一生懸命説明したがなかなか理解してもらえなかった。で、大家さんが「代わりに使ってくれ」と持ってきてくれたのは、テレビに接続する型のＶＣＤデッキ。気遣いはすごく嬉しいけれど、必要なのはそれじゃないんだな。人を疑うというのはすごく嫌なことだ。やっぱり僕のうっかりなのかなあ。

  2006年12月10日

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  メケレのお勧めレストラン（その２）

  以前（９月１４日の日記）で西洋料理の有名店として「ヨルダノス（ホワイト）」を紹介したので、今日はエチオピア料理の有名店「ガザ・ガラーサ」を紹介しようと思う。飲み物を含めず一人２０ブル（約２８０円）程度。エチオピア料理にしてはかなり高級だ。エチオピア料理って、どこで食べても味がたいして変わらないように感じるが、ここは味に工夫がある。今日食べたのはなんとかティブスという、要するに焼肉。にんにくの味が利いてて、うまい。週末の夜には民族音楽や民族舞踊が生で楽しめる。今日は僕も前に出て踊らされた。酔ってなきゃできない。今日一緒に行ったのは、付き合って５年になるお二人さん。彼らは一緒に、ＭＩＴの３ヶ月の短期コースで会計を学んでいた。木曜日にコースが修了した記念に、おごらされたおごってあげた。彼の方は間もなくスーダン国境近くの町で仕事が始まるので、彼らは遠距離恋愛になる。頑張れ！

  2006年11月26日

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  自転車レース

  市内で開催された自転車レースを観戦した。約１キロの直線道路の両端に折り返しがあって、選手はそこを何度も行ったり来たりするだけ。選手のレベルもたいしたことないだろう。でも、ちゃんと自転車は競技用だし、ヘルメットやユニフォームを着用していて本格的だ。選手間で駆け引きがあったり、リタイヤする選手もいたりして面白い。なにより、すぐそばの歩道から見られるので迫力がある。メケレでは年に数回レースが開催され、自転車競技のチームもいくつかある。エチオピアで一番人気のあるスポーツはサッカーで、次に中・長距離走だとすると、この自転車競技はバスケやバレーと並んで３番目に人気のあるスポーツじゃないかな。

  2006年11月26日

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