新婚旅行その2(スイス・ツェルマット)
有名なマッターホルンを背にスノーボードをするため、ツェルマットにやってきた。ジュネーブからツェルマットへの移動には列車を利用したのだが、特に途中のフィスプからツェルマットまでの登山列車は、景観が良く、また、車両にも趣きがあって非常に良い。スイスにはドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語と4つの言語圏がある。ツェルマットはドイツ語圏であるが、フランス語圏との境に近く(ジュネーブはフランス語圏)、またイタリアとの国境にも近いためか、街の看板などが独・仏・伊の3ヶ国語で併記されていたりする。英語も加えて4ヶ国語併記も多く、さらには日本語も合わせて5ヶ国語併記されている箇所もあった。ツェルマットのスキー場は標高2,500~3,000メートル付近にある。樹木は少なく、一面雪だけの真っ白だ。ただし降雪量はあまり多くないようで、雪質は良くない。スキーヤーがほとんどでボーダーは稀、コース設計もスキーヤー向けに思える。上り坂が随所にあり、狭いコースの片側は柵も何もない崖といったところもあった。山を隔ててイタリアのスキー場と接しているので、スイス側・イタリア側の共通パスとパスポートを持っていけば、板を履いたまま国境を越える経験ができる。僕らはわずか3泊4日の滞在であったため、スイス側のコースを回るだけで精一杯であったが。海外で滑ったのは初めてだが、ともかく日本のスキー場とは随分と趣きが異なり、面白かった。