IT系隊員の派遣体制見直し(その1)
最近、Dさんの授業に対して学生からクレームが上がるなどゴタゴタがあったが、なんとか良い方向に落ち着きそうで、僕もホッとしている。僕も1年目は同じような経験をしているし、過去から現在まで世界中で、多くの隊員が同じような経験をしてきたことだと思う。IT系隊員(コンピュータ技術・PCインストラクタ)で、配属先での活動に満足している人は、それほど多くないのではないかと思う。仕事があまりなかったり、マンパワーでしかなかったり・・・僕も、いくつかのラッキーが重なってそれなりに活動できている方だと思うが、それでもやはり満足はできていない。IT系隊員が活動に苦労する理由と思われるものは、1.IT系隊員に限らず日本人全般の問題と言えるが、海外経験豊富な人、語学堪能な人が少ない。2.配属先が学校の場合はもちろん、そうでなくても教えることが隊員活動の中心となるだろうが、IT系隊員の多くが日本ではIT技術者もしくは利用者で、教えることに慣れていない。3.途上国(特に大学)でITに携わる人はその国ではエリートと言われるような人が多く、彼らを相手に活動にするにはそれなりの能力が求められるが、隊員は大抵エリートでなくごくごく普通の日本人である。こんなところか。これらの問題の解決を、隊員個人の能力・努力や配属先の環境に委ねるだけでは、全体として効率的なやり方とは言えない。もっと効率的な仕組み作りを考えなければいけないと思う。ちょうど今、JICAエチオピア事務所がIT系隊員の派遣体制を見直そうとしていて、僕ら隊員も協力を求められている。僕の意見としては。。。長くなりそうなのでまた次の機会に。