学校祭
昨日はかなの学校の学校祭がありました。多分、どこの特別支援校にも、その学校の特色があって学校として取り組んでいることや力を入れている事があると思うのですが、かなの通う特支校は陶芸に力を入れています。 この地域が古くから美濃焼きと呼ばれる焼き物の産地で人間国宝になっておられる陶芸家の方もおみえになるほどです。 それなので、陶芸に力を入れていて、学校祭では毎年、学年ごと生徒ごとに一つの作品を製作してその発表会を兼ねた文化祭のようなことをするらしいです。 結構本格的に、かなり前から窯入れ・火入れという行事があって、当日は窯から取り出して作品を展示するのを親子でやる親子行事もありました。 そして、普通の学校祭のように、バザーや模擬店も出て、高等部の生徒さんの作ったかなり本格的なお皿や茶碗の販売なども行われていました。 昨日は朝から秋晴れ、というよりは、夏日のように気温のあがったいい天気になって、その爽やかな空の下、親子で楽しんできました。 とはいえ、先生やお友達と一緒に整列したり歌を歌ったりするところは、きちんとみんなと出来るのにひとたび親子で、ということで、私と夫が隣に行くともう甘えん坊全開で、当たり前のように私におんぶをせがみ他のお友達が自分の作品を窯から取り出しているのに知らん顔で私の背中で熟睡体制に入ろうとしている、かな(汗)。 それをなんとかおろして、作品を一緒に取り出し、集合写真撮影までこぎつけたのですが、そこから先はとにかくおんぶをしろと怒り、仕方なくおんぶをすると本当に眠ってしまいました・・。 それなので、背中に眠ったかなをおぶったまましばし、何となくその辺をウロウロしてみる私と夫。 で、そろそろ各お店も始まり、いい匂いもたちこめてきたころ不意に目を覚ましたかなは、ジュースやお菓子を欲しがり、前もって食券を購入していたので、それで速やかにいろいろな美味しいモノをゲットして、早々と控え室になっている教室に移動して昼食タイムをとりました。 学校祭自体はとても盛り上がっていて、進行はすべて高等部の生徒さんたちがマイクを持っていろいろな案内のアナウンスやバザーのお知らせをしてくれてその声を聞きながら、将来、こんな風にこの子達が学校行事を自分たちの手で運営できるところまで成長してくれたら嬉しいねぇ、と、控え室で他の1年生のママたちと雑談を交わしました。 どうしても目に入るのは、中学部や高等部の生徒さんでいろいろなお手伝いを先生と一緒に頑張っている姿をみて感動したり、180センチ近い身長の生徒さんがピョンピョン飛び跳ねているのを、一生懸命なだめながら連れて歩いている親御さんを見ていろいろ思いを巡らせたりやっぱり将来の姿を垣間見れたような気もしました。 かなは、控え室で、他の親子の持ってきたペットボトルに心を奪われてしまい、取りにいこうとするのをなんとか思いとどまらせようと静止すると、当然怒って親子ですったもんだしていたら、その親子連れのママが気づいて声をかけてくださったので、事情を話したところ快くペットボトルをくださって(涙)、そしてさらに「ウチがこんなトコロでお店広げちゃったりしたから かなくん欲しくなっちゃったんだね。ごめんね」という言葉をかけてもらってしまい、恐縮してお礼とお詫びを言ったのですが、そうした気遣いがとても嬉しくて、他のママたちも、お互いがお互いの子供の様子をすぐ理解して、声をかけあったりといったことがさらりと出来ていて、とても居心地のよい時間が持てました。 ペットボトルを分けてくれたお友達が、かなの食べかけのお菓子を欲しがっていたので、食べかけでよければどうぞ、と渡してあげてその子もニコニコ落ち着いてお菓子を食べてくれて良かったです。 高等部製作のお皿や茶碗がとても素晴らしい出来で、それなのに200円という格安の値段がつけられていて購入したかったのですが、かながいると持ち歩いている間に不慮の事故で割ってしまいそうで、購入は断念しました。 来年は、何とか対策を練って、力作のお皿を我が家に連れ帰ってこようと思います。 ほぼ一日の学校祭は、最後の方は親子ともに疲れてしまいましたが、それでも子供たちは頑張って、最後のみんなでのダンスなどちゃんと踊って素晴らしいものを見せてくれました。 かなは、まるでダンスになっていなくて、その場をくるくる回っているだけでしたが、それでも、一日の間で何度も機嫌を損ねたり私に甘えてきたり、いろいろありましたが、その都度気持ちを切り替えて行事に参加できたことがすごいね、と先生に声をかけてもらえました。 終日、いいお天気でとてもいい日が過ごせました。また来年の学校祭が楽しみになりました。