道路のアスファルトに加え、南敷地のほぼ全面コンクリートの暮らしは?
こんにちは、紙太材木店の田原です。朝の6時半に会社を出なければならず更新がこんな時間になりましたm(__)m本荘中ノ町の現場の近くの分譲地南面道路に面した敷地でどの家も判で押したように2台の駐車場とカーポート全面コンクリートが打ってあります。更に、カーポートだけでなく玄関までのアプローチもコンクリートつまり南側の敷地はほぼ全面コンクリートが打ってあるわけで他人事ながら相当暑い家になりそうです。直射日光を防ぐことを専門用語でいうと日射遮蔽といいます。写真にある家も2階についてはバルコニーに面した壁をセットバック(少し奥に下げる)したりして、軒の出を広く取ってるところがありますが2階全面ではありませんから残りの窓には日光が差し込みます。1階部分の日射遮蔽はバルコニーが出た分だけ庇のような役割を果たしますからOKですがやはり残りの窓は直射日光を防ぐことができません。さて、問題は日射遮蔽ではなく輻射熱対策南の敷地のほぼ9割がコンクリートということは真夏のこのコンクリート面はおそらく50度以上そこから照射される赤外線は下からつまり地面から来るわけでサッシのガラスを通して室内の天井や壁を温めます。それは室内にエアコンが効いていて室温が28度でも天井や壁を温めます。もちろん、人が座っていれば人に赤外線が当たるわけで室温28度でも体感気温はかなりたかくなります。簡単に言うと冬に焚火にあたると暖かいのは焚火から赤外線が出ているから体と焚火の間の空気が0度でも赤外線に当たっているから暖かく感じます。焚火が熱せられたコンクリートに置き換わったと考えると分かり易いでしょう。アスファルトで舗装された道路に加え南面の敷地のほぼ大半をコンクリートにしてしまうのは真夏に焚火に当たるようなもの狂気の沙汰?遠からず、2階の南の窓のシャッターは大半が下げられることでしょう。1階のサッシも多くがそうなると思われますがそれをすると室内は暗くなってしまうわけで小さなお子さんがいるケースではNG下の写真のようなターフを取付けることで直射日光はある程度防ぐことができますが地面から来る輻射熱対策としてはもう一工夫欲しいところ日射遮蔽や輻射熱対策は住まい手の責任ではなく設計者の責任と考えるとそこに住む人ももう少し暮らし易くなるはずです。