バルコニー 使われなくなるのには理由がある
おはようございます、紙太材木店の田原です。昨日は一時みぞれが降ったりして寒く、風の強い日でしたが、今朝も氷点下の美濃地方です。コロナの影響でいろんな会合や会議が延期になっています。それらにつきものの懇親会もないので、先週月曜日からずっと3食自宅ということが続いています。先日の打合せでも小学生お子さんのいる奥様は、食事の準備が大変と悲鳴を上げていました。先日今渡の家を訪ねた際、奥様からバルコニー、全然使って無いんですよ、田原さんの言った通りでした…奥様には人気のバルコニー。金食い虫だし、雨漏れリスクも高くなるし、メンテナンスも必要、それに使わなくなるからetcでも、世間一般の住宅ではほとんど必需品のようについてますから普通の住宅会社やHMでは住まい手から希望されれば、喜んで付けてくれます。紙太材木店の場合普段、私がブログなどでバルコニーなんて不要と言っているからか、ほとんどの方はバルコニーを所望されません。今渡の家の時はお金のかからない、雨漏れリスクの少ない、メンテナンスも楽な、使いたくなるバルコニーが欲しいという奥様の挑発にホイホイと乗ってしまって作ったわけです。建物の外観からもバルコニーはある意味日射を防ぐ庇代わりにもなります。今渡の家は総二階で、この庇をどうするかの検討もありましたからバルコニー設置の条件が揃っていたと言えるかもしれません。ただ、上の条件を満たそうとすると一般的に使われているFRP防水ではNGなので、脳みそに汗をかくことになりました。ということで、バルコニーはデッキ材で作りました。極力雨に当てないように屋根付きにしています。傷んだ場合の補修を容易にできるようにすることはとても大切で、DIYでもできるように工夫がしてあります。明るさや風通し、デザインも重要な要素ですからそれらの事を勘案しながら作りました。様々な条件が揃いましたから今渡の家ではバルコニーをつくりました。建築的にはOKでも、利用の仕方は住まい手に委ねられることになります。バルコニー需要の理由の多くは洗濯物干しと布団干しですが、使われなくなるのは理由があります。高性能な家では室内干しがメインになりますし、実は布団もほとんどの方が階段や吹抜けの手摺で干されています。最近ではバルコニー不要論も住宅雑誌などでチラホラ散見するようになりましたが、本当に必要かどうか今一度考えてみてはいかがでしょう。こちらのブログは7年前に書いたものですが今でも同じ考えです。(バルコニーなんておやめなさい)