緑との距離
おはようございます、紙太材木店の田原です。ここ数日は昼間でも気温は10度から12度程度。日射がありますからそれほど寒いとは感じませんが、明日からは寒波が襲来するとか…雪道対策、防寒対策必須のクリスマスになりそうです。荻野寿也さんという造園家がいます。伊礼さんの住まいなどではよく紹介されていますから、ご存知の方も多いと思います。著書に荻野寿也の「美しい住まいの緑」85のレシピというのがあって、庭造りだけでなく建物の設計をする時もとても参考になりますから、下手な建築本を買うくらいなら断然こちらがお勧めのシロモノ。いろいろと参考にしているところがあるのですが、一つ紹介すると、室内からデッキを介して庭の植物との距離を近くすること。池田町の家でもそうでしたが下米田の家でも同様です。デッキの前面の下部にブロックを積み、ブロックを背にして築山を作る手法です。こうすればデッキに向かって築山ができて地面がデッキと同じような高さになります。そこに植栽を植えるとデッキに出た時、草や花を手に取る近さで楽しむことができます。また、室内のソファーなどから外を眺めた時も、緑との距離がぐっと近くになります。デッキの下のブロックは建物の基礎からは離れてますから土を被せたからと言って、湿気やシロアリの侵入を心配をする必要はありません。これを建物の基礎でしてしまうと不安要素が大きくなりますからお勧めできません。デッキは室内と外を繋ぐ中間領域でリビングの延長のように感じることもできますし、庭との接点をより身近にしてくれる役割もあります。家づくりをお考えの方は庭の緑も同時にお考え下さい。リビングのソファーから見る窓の外に緑があるときっと心が安らぎます。