省エネ基準の変遷の行方
おはようございます、紙太材木店の田原です。自分の家の断熱性能を知っている人はどのくらいいるだろうか。そのような統計があるかどうかわかりませんが大雑把でも知っている人の割合は恐らく限りなく少ないでしょう。もちろん、自分の家が寒い家と知っている人は五万といます。また断熱性能を知ってるつもりの人も大勢います。ex羊毛の断熱材が使ってある吹き付けえのウレタンが使ってあるセルローズファイバーが使ってある外断熱だからetc断熱性能を知っているということは自分の家の熱損失係数のQ値がどれくらいかを知っていることと考えていいでしょう次世代基準だからというのも一応知っていることにはなりますがどちらかというと積極的に知っているということでは無い雰囲気たまたま建てた家が次世代基準だったという程度日本の冬を健康に、同時に経済的に過ごすには北海度を除けば次世代基準では全く足りなくて更なるプラスαの断熱性が求められます。(脱衣室やトイレ、お風呂も居間と同じ温度環境が必要)つまり暖かく同時に経済的に日本の冬を過ごすにはハウスメーカーや工務店、設計事務所の言うままの断熱性ではなく自分自身でもいろいろと調べる必要があります。何を根拠にその断熱性なのかその断熱性で一年暮らすとどれくらいの費用がかかる家なのかその場合、気をつけなければならないのは国の基準です。日本人は農耕民族ですから他の人がそうならそれに合せる、あるいは人と違うことには心理的な抵抗があるように思います。またお上の言うことを基本的に信じる傾向がありますから国の基準がこうだからと言われると何となく納得してしまいがちです。住宅の国の基準の変遷は耐震性を見るとよくわかります。何度も改正されてますが1950年 旧耐震基準 強度型の構造基準 1971年 改正旧耐震基準 強度型+一部靭性考慮 1981年 新耐震基準 強度型+靭性型更にこの81年の新耐震基準は等級を3つに分けてランク付けされています。今では81年の新耐震基準以前の建物は補助金を出して補強を勧めています。1981年以前の基準で建てた建物は法的には既存不適格省エネも同様な変遷をたどっています。1980年 旧省エネルギー基準1992年 新省エネルギー基準1999年 次世代省エネルギー基準2013年 改正省エネルギー基準33年前、21年前、14年前、そして今年と何ども改正され省エネレベルが上がってきています。更に7年後の2020年には今の基準が義務化つまり今年の省エネレベル以下の建物は建てられなくなります。これから日本の省エネレベルがどのような変遷をたどるかひとつの指針はEU、ヨーロッパ諸国で美濃地方と同じ寒さの地域ではどんな基準になっているかEUでは今後省エネレベルはどう変わって行くかを調べると日本の基準の行く末を推し量ることができます。恐らく、皆さん驚かれると思いますがご自分の家の将来の資産価値にも関わることですから時間を掛けて調べても損はありません。消費税分以上の価値があると思います。PS寒さの比較は暖房デグリーデーで比較できます。美濃地方は2000度日前後美濃加茂は2150程度西方設計HPより