愛の流刑地☆2夜連続ドラマ
どっぷりみいってしまいました。重い内容でありながら、じっくりみてしまいました。愛について考えさせられる内容でした。映画でも上映されたようですが、ドラマでの主役二人の雰囲気がすごく良かったので余韻に浸っておりました~愛とは本能的な部分で感じるため、生活を伴う結婚となると、理性が働き本能が鈍る。つまり本能的な部分で感じるエクスタシーは結婚生活では見いだせない。だから不倫がなくならないのかもしれないという川島なおみのセリフが妙に納得できました~主演:岸谷吾郎(作家・先生) 高岡早紀(主婦・冬香)あらすじ(ねたばれ)銀世界の北海道の大地に、岸谷吾郎(先生)と高岡早紀(冬香)がたたづむ。「こんなところまで来てしまいました・・」とつぶやく冬香二人は秋の京都のとある呉服屋でであった。着物好きの主婦冬香が買い物をしていると、先生が店員と誤解して、冬香におみやげの着物を見立ててもらう。別れた妻への土産だった。その日冬香へ友人(雑誌編集者・杉田かおる)から電話があり、以前から冬香がファンだった作家の取材が翌日あるので、見学にこないか?という誘いだった。その作家先生がまさに今日呉服屋で、出会った先生だ。冬香は昔買った本をだし、先生の顔を確認し、明日再開できることを楽しみにしていた。翌日、撮影場所に現れた冬香。冬香の美しさにみとれる先生。そして、日差しをよける為かざした手の動きから、おはら(富山のおはらという踊り)をやっていたのでは?と冬香に告げる先生。その通り、冬香はおはらを踊っていたことがあったのだ。二人はそれから時々デートするようになった。冬香は気が強く、意地悪な義理母(泉ピンコ)と同居し、夫(吹越満)は仕事人間だ。毎日寂しく暮らしていた。唯一娘千春とは仲良くやっていた。しばしば家をあける冬香の様子を不信がる義理母。しかし表情が明るくなり、キラキラしていると、娘は喜んでいた。夫から東京転勤の話しがもちあがり、冬香が1人先に東京へ住まいを見にいくこととなった。いつも先生が京都まで来てくれていたが、今回冬香が東京へ向かう。そして、その日先生と結ばれた。冬香はお見合いでの結婚だったため、夫をあまり愛してはいなかった。そして、夜の生活もおざなりだった。先生との愛のある夜の生活に目覚めた冬香は、女性の喜びを知り、愛におぼれていくようになった。家族3人で東京へ住むようになってからも、時々先生と会い、体をかさねていくようになり二人で先生の故郷北海道へまで旅行にいくようになっていたこれが冒頭の場面だ。そんな二人の関係を義理母は探偵を使い、調査し冬香の誕生日を家族で祝っている日に報告書を突きつけた。怒る夫と義理母。その時冬香の携帯がなり、先生が狭心症で倒れ、入院したと聞かされる。とりあえず冬香は家をでて、大学時代の先輩(杉田かおる)の家へと住まわせてもらうことになった。先輩からは先生との関係を終わらせるように忠告されるものの、冬香は「もう、引き返せない。彼が死んだら私も死ぬ」とつぶやくようになる。先生の体調は次第に回復していった。しかし入院中は見舞いにくる冬香に会おうとはしなかった。弱った自分を見せたくないといっていた。しかし、彼女と愛し合うようになり、10年間文章を書けなかったスランプだったのが、入院中のベットの上でいっきに「虚無と熱情」という冬香との愛を作品とさせた。退院後、冬香の元へ「虚無と熱情」の原稿を送る先生。冬香は「これは私たちの愛の結晶。自分たちの子供だ・・」といい、いつかみんなにわかってもらえるといっていた。実は、ブランク期間が長かったため、新人作家同様の扱いを受け、作品の内容が暗いということで、出版社からは出版の許可が下りなかったのだ。冬香は夫に戻ってきてほしいと頼まれ、千春と夫と3人で東京での生活を続けたが、先生との関係も続けていた。このころから、先生に殺されたい。愛し合っている絶頂のその瞬間に殺されたいと冬香は願うようになってきていた。ある日花火をみにいく先生と冬香。花火の途中で二人は引き返し、先生の部屋で愛し合う二人。今日も冬香は「私を殺して・・どうして殺してくれないの?首を絞めて・・」と懇願する。先生は冬香に頼まれるまま、絶頂のその瞬間、冬香の首をしめた。それからしばらくたち、「冬香?」と声をかけるが応答がない。本当に死んでしまったのだ。自殺を考えた先生ではあるものの、死にきれず朝まで遺体と添い寝をし、翌朝警察へ届けでた。拘留中検察官(瀬戸朝香)に尋問され、殺意があったのだろう!と追究される。殺人刑として、求刑するつもりだ。別れた妻の雇った弁護士からは「嘱託殺人」として弁護すると聞かされる。先生にはそんなことはどうでもよかった。しかし自分が冬香を愛していたことは証明したいと告げる。そんなとき、面会にきた雑誌出版社(古屋一行)。以前「虚無と熱情」の出版を断ったのだが、出版したいとの依頼だった。「自分が逮捕されたから、出版する。売名行為のように思われるのはイヤだ」と反対する先生。しかし、2度目の依頼で、亡くなった冬香が巷でふしだらな女と呼ばれていることを聞かされ、彼女もこの本が世にでることを望み、汚名を晴らすため、二人の本当のことをわかってもらうために出版しようと再度頼まれる。そして、先生は了承した。裁判が進むにつれて、やり手検察官は殺人による求刑10年でどんどん追い込んでくる。そんなとき、検察側押収品にテープレコーダーがあるが、それに何が録音されているのかと弁護士に尋ねられた。実は、殺害当日のベットでの二人のやりとりが録音されていたのた。しかし、これは二人の秘め事なので公にできないと先生は証拠品とされることを拒んだ。弁護士はこのテープを法廷で流さないかぎり裁判は負ける。別れた奥さんと子供のことを考えろ!と告げた。その後先生は幻想をみた。冬香だ。「私は今幸せよ。録音テープはみんなに聞いてもらえばいいじゃな」その言葉をきき、先生は法廷でのテープ公開を了承した。先生の書いた本はベストセラーになり、法廷での証拠品にもなっていた。本が売れるための行為、録音テープがあるのも準備がよすぎると、検察側は求刑10年はゆずらなかった。裁判当日法廷で例のテープがながされる。このテープをきき、本を読んだ人は先生の本当の愛を理解するものの、二人の情事の際の突発的な女性からの殺人要求は、嘱託殺人には該当されないとされ、判決は殺人による8年の実刑とされた。刑が確定後面会にあらわれた、先生のいきつけのバーのママ(川島なおみ)今回の刑は妥当かもしれない。貴方は1人の女性を愛に狂わせてしまった。そして、冬香さんが8年間の実刑のあいだ、自分を忘れさせないようにした、これは冬香さんが先生に与えた罰なのかもしれない・・と刑務所内の先生に検察官から一通の手紙がとどいた。そこには実刑8年という判決は妥当だと考えるものの、深く人を愛したという事実は、本当に人を愛せた時に理解できるかもしれないという文章だった。また、冬香さんの娘千春ちゃんから預かったものを送ると書かれていた。封筒の中にはお守りがはいっていて、その中をみると、人骨だった。冬香の骨なのだ。先生は骨を抱きしめ、骨にキスし、「冬香、一緒に愛の流刑地へ行こう」と泣きながらつぶやくのだった