京都お徒歩日記
奈良は夜半から、雨模様になり、朝、窓から見える興福寺・五重塔は煙っていた。理由もなく、京都に行こうかということになり奈良を後にして、京都駅から東へ歩く。雨はあがって暑いほど。牛若丸の七条大橋を通り三十三間堂に行った。1,001体の千手千眼観音菩薩は壮観に尽きる。琳派(俵屋宗達、尾形光琳)の有名な風神雷神図の元になったと思われる風神雷神の像も。京都国立博物館歴史と芸術を味わえる、贅沢なエリア。ただ今、「蒔絵」を開催中。アントワネットの母、マリア・テレジアは「私は宝石より、蒔絵が好きよ」と言っていたそうな。確かに、外国所蔵品が多い。オープンカフェにて昼食。味はフツーだが、京の風が心地良い。智積院この庭園は、部屋の中から見るとまるで絵画のようだ。そして、長谷川等伯・久蔵親子の素晴らしい襖絵もある。息子・久蔵は26歳の若さで、この桜絵を描いてすぐに急逝、そのことをはかなんだ父・等伯は楓絵を描いたという。智積院 名勝庭園長谷川等伯の「楓図」長谷川久蔵の「桜図」あとは街歩き。京都の魅力の半分以上は、この街にあるのではと思う。レトロモダン?京都の意匠の数々の素晴らしいこと。本物の中に住んで、生活していくと、やはり感性が研ぎ澄まされるのだろうか。三条・珈琲店・「六曜社」の名物アイテムをあしらったペーパー。ブックカバーにしよう。寺町通・「スマート珈琲店」のロゴ。「イノダ」のふきんと袋。「俵屋旅館」の石鹸と袋。この石鹸はい~い匂いなんです。京都で、一番好きな場所、それはここ、鴨川。夕暮れの鴨川を旅のラストに、お徒歩日記は終わりです。