2010年花便り第5号
6月10日、皇居東御苑二の丸庭園の花菖蒲が見頃となりました。紫、青、白など多種多様な花が咲き乱れています。今年は天候不順のため見頃の時期が遅れるのではと予想していましたが、過去の撮影記録に照らして見ると2008年6月10日、2009年6月9日とほとんど同じです。これぞ植物の不思議なところ。花菖蒲は、別名ジャパニーズ・アイリスと呼ばれように日本が原産地とのこと。江戸時代から改良が続けられ、今や2,000種類もの品種があるそうです。二の丸庭園の花菖蒲も、誰がどのような理由から名付けたのか解りませんが、一株毎に優雅な名前が付いています。花菖蒲といえば、堀切菖蒲園(未だ行ったことなし)、明治神宮御苑(昨年行った、今年は未だ)、小石川後楽園(6月10日に行った)、東京の西の方では東村山の北山公園(一昨年行った)、青梅の吹上しょうぶ公園(この週末に行くつもり)などが有名。皇居東御苑二の丸庭園は、これら有名どころの菖蒲園と比べて植わっている株の総数が少ないですが、一株一株皇室が丹精込めて育てた(?)と思われるほど気品のある花々が咲き誇っています。五月晴(さつきばれ)藤娘(ふじむすめ)夕日潟(ゆうひがた)鳳凰冠(ほうおうかん)濡烏(ぬれがらす)玉鉾(たまほこ)加茂川(かもがわ)古稀の色(こきのいろ)四方海(よものうみ)大盃(おおさかづき)花菖蒲の花言葉は、「優しい心」、「優雅な心情」、「忍耐」、「貴方を信じます」、「熱心」とありますが、最初の二つがジャストミート。二の丸庭園の花菖蒲の種類を紹介した面白いサイトがありました。