北信越国体 縦走の部
朝がきてしまった。蒸し暑い朝。でも、天気はオーライ♪。雨天を考えて、リュックに防水スプレーをめった掛けしたけど。一本全部使ったよ。会場は国定公園の平泉寺。平泉寺境内から法恩寺山がコース。この境内の長い階段を抜けるとすぐに登山口。縦走(男子は10kg 女子8kgの荷物を背負い山を駆け上がる競技)スタートは8時半だが、7時に開始通告(開会式)7時半に荷物の仮計量 8時に本計量 30分ごとに集合でらんなーとしてはアップをする時間が小刻みにしかなくてまったく困った競技です。とにかく荷物に不正がないかのチェックが厳重で。審判役員は異様に多い。それに今年は縦走最後の年ということで各県は強豪ぞろい。だからMARAさんもいるわけだ。MARAさんは取って置きのシューズのテバでのぞむという。私はただのランシュー。すべるかなあ 不安だらけ。各選手、リュックの大きさや種類はバラバラ。でも重さはみんな一緒。私のはピカピカの一年生♪って感じのリュック。リュックに担がれている感じ。いよいよスタート。いつものように猛スピードでみんな階段を駆け上がっていく。私もいつものように鈍足。後方から皆を見上げる感じで追いかける。登山口から見上げるとやはり急登のため前の人がよーく見える。急登は2キロほど続く。息づかいも太ももふくらはぎも腰も腕もMAX。走ることはまずできないけどそれでも徐々にトップ集団に近づいているのが分かる。一人一人抜いていく。すべての選手の息づかいが聞こえる。悲鳴にも似た掛け声を発して登っている人も多い。みんな苦しいんだよね。私だけじゃないんだよね。きつーい!4人ほど抜いたところでMARAさんの後ろについた。MARAさんもかなり苦しい息づかいだ。でも「あー来たあ・・・」とMARAさんが一声。よく声が出せるもんだ。私は声も出ない。やっとの思いでMARAさんを抜いた。その前にはまだ二人。やっと長野県選手をかわし、残るは一人。急登が終わるとなだらかなのぼりくだりが続く。その一人は高校生(少年女子の部)だったが抜いた後もずっとぴったりついてくる。真後ろで足音がずっと聞こえる。つらい。。次にまた急登がやってくる。ひたすら逃げまくる。息づかいはもう自分のものだか人のものだか分からなくなってくるほど放心状態。でも相棒の分も稼ぐことが私の役割。がんばらなくてどうするんだと自分に激を入れる。ずっと追いかけられていると思っていた足音は自分の錯覚だった。ラスト1キロくらいでそれに気がついたけど、いつMARAさんがやってくるかわからない恐怖にさいなまれ走り続けた。練習のときは歩くことしかできなかった道も走っている。すごいアドレナリンの量だ。やがて頂上のにぎやか声が聞こえてきた。あと少し!ゴール!!!監督のOさんとMさんが迎えてくれた。二人の胸でなかせていただきました。思わずおお泣きしてしまった。汗と涙でぐしょぐしょ。長かった道のりは今に思えば短くも感じる。練習では59分だったけど、本番は55分とベストが出た。本当に嬉しかった。故障してから約8ヶ月、これもまた長かったけど、短く感じる。何度も走ることを止めようと思ったか。あきらめずにそのときの自分にできることをやってきてよかった。いろんなことが頭を回想する。でも、自分だけでの力でここまでこれなかった。たくさんの人の励ましやカツ!があればこそ。そして家族も支えてくれた。みんなにありがとうです。でも、ここでおしまいではない。縦走競技は二人一組。(二人の合計タイムが順位になる)もう一人の相棒がまだがんばっている。Hちゃんはクライミングも兼ねているので走るのが専門ではない。このコースは彼女にとって地獄。足がつりやすい彼女は前日から用意したスペシャルドリンク(クエン酸とアミノ酸)を飲んでみごとに練習よりも15分短縮してゴールした。すごい!すごい!彼女のすがすがしい顔を見て本当に嬉しい。よくがんばったよね。頂上はわきあいあいとしたムードで白山スイカと素面でお迎えしてくれた。MARAさんとのツーショット。お尻対決おもしろかったね♪焼餅やかれそうですね。MARAさんのファンさんごめんなさーい。結果は縦走総合は3位。国体進出は福井と新潟。クライミングと縦走総合でやはり3位。国体進出はならず。残念でしたが、心残りはありません。たくさんのかたがたにサポートしていただきましてありがとうございました。勝山を後にして、一酔のBBQに直行。みんな私の帰りを待っててくれたんだ。ありがとう!って思ったらみんなできあがっていました。道路で私のリュック持って酔っ払いがダッシュしていました。イカ飯おいしかったよー!T田さんありがとー。その後、バイクショップのBBQにはしご。おかげで胃腸がぼろぼろになってしまい、帰宅してからゲロゲロしてました。筋肉疲労はないのですが、内臓がかなりやられてしまっていたようです。でも、選挙は行きました。ゲロッ。