離婚しなくておめでとう
今日は結婚記念日でした。9回目の。いつもどおり残業して帰ってきて、いつもと変わらない夕飯を一人で食べる、いたって普通の日でした。一応ヨメさんがケーキを買ってきてくれました。ショートケーキをそれぞれ半分に切って交換して2種類食べました。「9年かぁ…よく飽きもせず頑張ったね」これがヨメさんの感想でした。今年はストレートに言わなかったけれどよく「今年も離婚せず頑張ったね」と言っていたものでした。本当にカワイくない。僕は特に感想はなかったですね。別に冷めてるわけじゃないですよ。義母から「おめでとう」と電話があったみたいだけど、「おめでとう」と言われてもピンとこないのです。いったい何がメデタイんだろう?言葉は悪いけれど、結局のところヨメさんの言う「離婚しなくて」おめでとう、だと思うんです。それ以外に何がメデタイんだろう?よくよく考えると誕生日だってそうですよね。いったい何がメデタイんだろう?と考えると、結局のところ「今年も1年(あるいは生まれてから○年)死ななくておめでとう」だと思うんです。「死ななくて」は極端だとしても「大したケガや病気もなく」といったところですね。例えば「10歳の誕生日おめでとう!」という言葉は、言い換えれば「10歳までよく死なずに頑張ったね。おめでとう!」ということになると思うんです。時の経過だけならそんなに祝う必要はないですからね。それなら「○○10周年記念式典」で十分です。これからも永遠に続いていくだろう年月の区切りでちょっと振り返る程度でいいんです。モーツアルト生誕200周年とか。だからヨメさんの言う「離婚しなくてよかった」というのは少し言葉は悪いけれど(たまには「○年間ありがとう」とか言ってもらいたいけど)まあ、本質を突いたそれなりにストレートな感想なんだなと思いました。こんな風に考えちゃうと、春分の日だとか海の日だとかは一応祝日になっているけれど何を祝っていいのかわからなくなっちゃいますね。