空にかかるニジマス
渓流シーズンも残すところ1ヵ月を切った。が、今シーズンは未だ尺ものが釣れていないので、本日のテーマは「30cmオーバー」と決める。釣り場は、南佐久方面にしよう。 明け方、川原に車を止めると子どものキツネに遭遇。目が合う。 釣り始めてからは、先ほどの子キツネに化かされているかのように、子どもサイズが続く。 30cmオーバーには程遠い。 場所を変え、ルアーを替えてキャストするうちに、ようやく大物がチェイス。目の前でルアーをくわえた。 30cmは楽々超えているが、残念ながら肥満型のニジマスだった。全身から力が抜けた。 写真に収めて身支度をしている間、ニジマスが浅瀬を遡り逃げていく。その瞬間、空から大きな影が急接近。トンビが両足でがっちりフッキングし、ニジマス共々遥か上空へ飛んで行った。 車に戻る途中、川岸にコスモスが咲いていた。 初秋の青空に消えて行った、あのニジマスにお供えしようと思った。