春の調査風景が『中国新聞』に掲載されました
このところ、講義・講演・原稿執筆と過密スケジュールが続き、ブログの更新がとまっています。そんななか、石塔の調査は、順調に進んでいます。春には、尾道・竹原・安芸津・大島(今治市)地区を中心に調査をおこない、いくつかの新しい発見もありました。なかでも、竹原小早川氏の本拠となる竹原市新庄・東野地区から、在屋の谷を経由し、外港として機能した安芸津へのルート(歴史の道)解明に、重要な手かがりとなる「武士の墓」と呼ばれる五輪塔群や、小早川家の家臣磯兼の屋敷跡とみられる場所を確認できたことは、大きな成果のひとつでした。その成果の一部は、6月8日の中国新聞でも大きく取り上げられています。奥在屋の山腹にある「武士の墓」とよばれている五輪塔群の現状歴史の道を解明するうえで、大きな手かがりとなる今年の夏(9月上旬)も、これまでの成果を踏まえて、小早川領内の石塔調査を予定しています。9月10日には、竹原市内の会場にて「石塔から読みとく中世の竹原」(仮題)という講演も予定しています。お近くのかたは、ぜひご参加ください。会場・時間などは、市の広報にも掲載される予定ですが、このブログでもあらためてお知らせします。ただいま『戦国争乱を生きる』という単行本を執筆中です(さきに刊行された『戦国争乱の群像』の増補・改訂版です)。当初の原稿締切り日を大幅にすぎているため、その作業にもうしばらくは没頭しなければなりません。この仕事が一段落したら、このブログも再開しますので、いましばらくお待ちくださるようお願いいたします。