箱根の旅での疑問
先日の休みを利用して湯治がてら温泉に行ってきました。出かける当日朝10時に起きだして、「今日は旅行に行こう!」と決めたノープランなものの、宿を慌てて検索し見つけ出したのが箱根芦の湯温泉「きのくにや」だったわけです。一番のポイントは、当日予約の安い部屋が空いていたこと、後は、お風呂の写真と芦ノ湖などの観光地に近い立地でしょうか。感想としては、お部屋こそ修学旅行でも利用される素朴な部屋でテレビなどの設備は質素でしたが、創業約300年の歴史あるたたずまいにも関わらず掃除が行き届き、タオルかけや、庭の手入れ具合等決め細やかなサービスで従業員の方々の応対もあたたかく、温泉も効能ばっちりと満足のいくものでした。かの志賀直哉や滝廉太郎ともゆかりのある宿で、歌川広重の絵もあるとか。(発見できず)そして、帰宅し疑問に思ったのがこの旅館のロゴマーク丸の中に小さい丸2つと口のような模様があるのですが、部屋のしおりに由来がかいてあったのに、忘れてしまいなんとも気になったのです。宿に電話して聞けば一発で判明するのですが、忙しいのに悪いと思い電話できずメールで父に尋ねました。すると返信で「目と鼻、口のような梵字(まわりの丸はなし)について、中村瑞隆他編『梵字辞典』雄山閣で調べました。音は、i(イ)で、字義は根、仏教関係では、六地蔵のひとつ「延命地蔵(光昧地蔵、鶏亀地蔵ともいう)」、また十二天のひとつ「伊舎那天」(イシャーナ「自在」)を指す。宿で、仏教関係の六とかかわる説明していたとすると、長寿と安楽の増長にかかわる延命地蔵と思われます。」マメな父です。模範解答では?宿の近くに地蔵があったこともあり、納得がいったのでした。ちなみに自称梵字マスターの母に面白半分で電話したところ「そんなん簡単よ。”い”って読んで”オン・カカカビ・サンマエイ・ソワカ”お地蔵様よ。」とあっさり回答。さすが無駄に札所巡りにかこつけて全国を遊びまわってないな。というところです。変なものが気になる娘。それに答える両親。やっぱり親子ですね。私たちが泊まった宿はこちら↓夕食は会席料理風に順番に給仕され、最後に出てきたサツマイモのプリンが絶品でした。芦之湯温泉 美肌の湯 きのくにや(本館)