第341話 絶望、そして -10 (勝手なことを)
.[竹林総元帥]黄龍道元帥 「この玄武にまつわる話は、外部には漏らしておらん。 したがって、噂も伝説も何も存在すらしておらぬ。 今日まではな。」和恵姉さん 「どんなに姿を変えても・・・・ どんなにそれが強大な[力]を持っていようと、 私たち 陳南家 南流 に生まれし者は、 そんなことは関係ないっ! この地球を、そして我々人類を滅ぼそうとする全ての進行を阻止するまでっ!」[竹林総元帥]黄龍道元帥 「ふっふっふ、 この[力]を見ても同じことがほざけるかな・・・?」 ゆっくりと左手の平を Ryuichi 、ザウバー、ゾルダに向けて、 『 フンっ! 』 ジリジリジリ 陳南家 殺流伝承者 Ryuichi 「うわぁぁぁぁっ!」ザウバー 「ぐわぁぁぁぁっ!」ゾルダ 「ぬわぁぁぁぁっ!」 それは一瞬の出来事であった。 瞬間移動すら行えず、ましてや、陳南家の素早いスピードすら避ける時間を与えず、 強烈で素早い[電撃]が彼らの身体を貫いたのだった! 彡ドサ… 彡ドサ… 彡ドサ…峨眉拳 棲 陽江(す ようこう) 「ザウバー様っ!」 そして、[近衛軍長 補佐]チーラン 「なんだとっ!」[神霊巫女]利江 「うそっ! あの闘将ザウバーと、 Ryuichi までもが・・・」和恵姉さん 「・・・い、一撃で・・・・」 総本山にいた者も、戦場が見えるところに到着した利江達の目にも、そして目の前に居た和恵 の目にも、強烈な印象と、とてつもなく[絶大]さをまざまざと焼き付けてしまうほどのその 威力。 さすがの和恵も険しい表情・・・。その額から一筋の汗が流れ落ちた。[竹林総元帥]黄龍道元帥 「このわしと同じ土俵に立っていると思うことがそもそもの間違い。 少し教えてやろう。 わしの先祖がこの地に光臨した際、この地の生き物は下等動物もまだようやく産声を上げ始 めたころだ。 [三獣神]を従えていたが、能力の[差]がゆえ、この地にはまだ必要が無かったのだ。 そのため、我が先祖は[三獣神]を封印し、そして自らも大竹林山を創世し、その来る刻 まで大地から姿を隠していた。」ゆうすけ 「なんだ? また知らない別の話をしていやがる・・・。 これってやつらが地球外生物ってことを意味しているじゃないか・・・。」[竹林総元帥]黄龍道元帥 「その刻とは、共存を許さぬ生物が独占を始めることを指す。 そして一万年前の氷河期、約6,500万年前の恐竜という生物の排除、マヤ文明の人間共も 世界にその悪事を広めていたからその時の大洪水、全て[三獣神]により排除がなされた 結果だ。 紀元前、人間と呼ばれる哺乳類になってから数百年の後、その時代の住人からは、[神] と呼ばれたこともあるという。 そして今日、この時代にのさばる人間どもを排除し、わしがこの地の支配者になる日が ようやく訪れた。 待っていたのだよ、この姿になれる日をな。」和恵姉さん 「勝手なことを・・・。 この地球は、おたくの為にあるのではないわっ! その目論見(もくろみ)、ここで潰してあげるっ!」[竹林総元帥]黄龍道元帥 「ぐぁはははは、陳南家 南流 ごときにそれが出来るかな?」和恵姉さん 「やってみなけりゃ、分らないでしょっ!」ぶぉっ 地面で水爆が破裂したかのような土ホコリの波紋を舞い上げたっ!└└└ドッコォォォォォン┘┘┘和恵姉さん 「 行くわよっ! はぁぁぁぁぁぁぁっ! 」 気を高めた和恵の猛攻撃が始まったっ! 素早い動きで黄龍道元帥の周りを回り始めた和恵、そして、和恵姉さん 「 南流 空撃波 !! 」 ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! 360度から [空撃波] をお見舞いするっ! 黄龍道元帥の立つ位置から破裂音と共に、煙がモクモクと舞い上がる。 その煙が黄龍道元帥を覆い尽くし、その姿が見えなくなってしまうほど。 ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! ズボーン !! 尚も [空撃波] をお見舞いし続ける和恵に、空で羽ばたきながらホバーリングしていた[白虎] が大きく口を開け、遠吼と共に[冷気砲]を打ち込んできた! 『 GAOOOOOっ! 』和恵姉さん 「はいっ!」 和恵は、横上目遣いで[白虎]の[冷気砲]を察知し、黄龍道元帥の外周から彡ピョンと後方に 移動して回避。 続けざま、和恵姉さん 「 くらえぇぇぇっ! 南流 衝撃波 !! 」 <<<≡≡<<≡≡<≡ ズッ ボォォンっ !!! 猛烈な [南流 衝撃波] が、黄龍道元帥を襲ったっ! \\\ドッバァァァァン!!///第342話 絶望、そして -11 へ (そろそろお別れだ) ※ このドラマはフィクションです。登場する内容は、実在する人物、団体等とは一切関係がありません。 また、無断で他への転載、使用等を堅く禁じます。