地雷と退役軍人
アメリカ退役軍人基金(これはわたしの勝手な訳。オリジナルはVietnam Veterans of America Foundation (VVAF)です)から時々メルマガが届きます。VVAF申込んだ覚えはないのですが、他のチャリティー団体のリンクかなにかで登録したのかもしれません。それはそれとして、20日付けのニュースによると、VVAFはベトナム政府と協力して、地雷や不発弾の撤去を行なうことになったと発表しました。調査した182万人のうち123,000人が地雷の危機にさらされていることなど、資料や状況も詳しく載っていました。会員は退役軍人です。つまり、ベトナム戦争でがんがん闘った人たちです。殺しておいて、今度は助けよう、というわけです。こういう人たちの心理的な変化は、どういうものなのでしょうか。苦しんだ時期があったろうと思います。苦しみから抜けだせずに戦争を引きずっている人もいるでしょう。イラク戦争については、どう考えているんでしょう。いろいろ聞いてみたいことはありますが、今どうするかに明確に回答しているところが、凛々(りり)しいと思うのです。地雷や不発弾撤去以外にも、ストリートチルドレンや貧困の問題に取り組んでいるようです。日本は、中国や韓国と政府間でなんだかんだやっていますが、退役軍人が今どうしているのか、聞いたことがありません。わたしの不勉強のせいかもしれません。ベトナム戦争より昔のことですから、関係者が高齢化している(すでにいらっしゃらない人も多い)こともあるでしょう。敗戦国だからか、本来の国民性からか、動より静、外より内。悲しみや痛みを閉じ込めてしまったのかもしれません。これらはすべてわたしの憶測ですから、違う意見を否定はしません。VVAFのメルマガを真面目に読んだのは今日が始めてて、正直、よしあしの判断はできません。でも、なにかしなくちゃ、と思っている人がいること、その人たちが集まって地雷を撤去するという具体的な行動に移したこと。日本の地方都市に住むひとりの女にもメルマガを送ってくれること。これだけ見れば、アクション系ですね。人間は、まちがいます間違いに気づいたらそれを正します。同じ間違いをおかさぬように、学習します。その繰り返し、繰り返し。戦争は間違いでした。戦争に反対します。