Saying Yes to Japan
「私たちのように熱烈でなくてもいいから、日本の人々と文化と今後のビジネスの可能性を新たな視点で眺め、これまで以上に高く評価してもらいたい。」日本人が知らない「儲かる国」ニッポン 『日本人が知らない「儲かる国」ニッポン ~ 外国人起業家が教える成功術』のまえがきの一節です。著者はアメリカ人。外国人に言われたくないわい、と思う方もいるでしょうが、 先進国の中でも起業家の割合が著しく少ないと言われる日本にしっかりしてほしいと願う、日本大好き外国人からのメッセージだと思えばありがたいじゃありませんか。人とうまくつきあうには、まず自分を知ることが必要です。国や文化が異なる相手でも同じこと。国際交流やら異文化コミュニケーションやら、言葉は先行するものの実態が追いつかない日本に必要なのは、自国を知ることだとつくずく思います。外国からどう思われているかには異常とも思えるほど関心があるのに、自分たちで客観的に価値を認識することはちょっと苦手。熱狂的な「日本はいいぞ~」タイプか、自虐的な「日本はダメダメ」タイプのどちらかに極端に分かれる傾向も見られます。日本人が真面目だからこうなっちゃうんですけどね。 歴史、奥深い文化、勤勉な国民。こんなにすばらしい特徴をそなえた国はそうありません。落ち着いた大人たちがじっくりと語れる国なんですよ、日本は。日本を「儲かる国」としたのは、著者が日本の社会にまだまだ満足していない証拠。「起業家は、欲求不満や問題にビジネスチャンスが潜んでいることを直感的に見抜く」ということは、起業家ががんばってくれれば日本はどんどん住みやすい国になる!大企業の尻拭いばかりしている政府じゃできない仕事を、ぜひ起業家にやっていただきたい。と、起業家センスに欠けるわたしの願いです。