階段から落ちました
階段の危険性お隣のおじさんが町内会に出て来なかったのでお伺いすると、階段から落ちて寝ている とのこと。 夜中 トイレに行こうと思って廊下に出たところ、ふらついて階段の段に足を落としてしまったようです。廊下からいきなり階段になっているのでしょう。 上の図は、住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋です。一番左のイラストほどでは無いと思いますが、廊下と階段が接しているのだと想像します。もっとも 一番左のイラストのように作るのは これはこれで難しいのですが(*^_^*)。 一番右のイラストのような作り方が出来るようなら そうしたほうが良いです。ポイントは廊下と階段の間にある床スペースです。仕様書ではアルコープと表現されていますが、この部分があるかないかで廊下の安全性は大きく変わります。 踊り場の重要性 お隣のおじさんは、廊下からいきなり階段があったために階段を転げ落ちましたが、この階段が上手く作ってありました。平場の踊り場があったのです。このおかげで大事には至りませんでした。 上の図も 住宅金融支援機構の仕様書からの抜粋ですが、お隣の家の階段は真ん中のイラストのように平らな踊り場があったため、転げ落ちたおじさんは踊り場で止まりました。 まさに こんな感じで踊り場で止まったおじさんですが もし1階まで落ちていたら と思うと 人ごとながらゾッとします。 高齢者の家庭内事故の18%は階段 高齢者は家庭内事故が多く、最も多い事故時の場所は「居室」平成26年版高齢社会白書(内閣府)国民生活センターに医療機関ネットワーク事業の参画医療機関から提供された事故情報によると、65歳以上高齢者の 方が20歳以上65歳未満の人より住宅内での事故発生の割合が高く、65歳以上高齢者の事故時の場所にみると、「居室」45.0%、「階段」18.7%、 「台所・食堂」17.0%が多い。 高齢者のための家づくり と考えず 若いご家族もいずれ高齢者になりますし、子どもの安全のことを考えても階段のデザインを おろそかにしないで下さい。加藤一高建築設計事務所http://kato-kazutaka.com/(FB)https://www.facebook.com/kato.kazutaka.nagoya.japan丹羽かずたか(FB)https://www.facebook.com/profile.php?id=100004948120484