ムルクィシンお婆ちゃん。
この間、ムルクィシン作戦の話を書いたけど、ムルクィシンのほうのおああチャンから昨日電話があった。ウチの前の家のおばあちゃんが電話を取らない、どうしたんだ?と言う内容だった。『アンタが病院に見舞いに来いと呼びつけたから、病院の前で転んで腰の骨を折って インチョンの娘の家に養生に行ったんだよ』と言いたいところだが、結局説明して差し上げた。誰のせいで怪我したんだって感じよ。ところがそのおばあちゃん、耳が遠い。何度も行っているうちに病室に看護師さんがやってきたらしい。電話を替わって、看護師さんが言うには『あのおばあちゃんにほんとのこと言ってはいけないわ~。 一晩中周りの人が眠れないほどの大騒ぎになっちゃうのよ。 私がそのおばあちゃんに適当なこと言っておいてごまかしておくからね』と言うことだった。そうそう、ウチの前に家のお祖母ちゃんの怪我の原因になったおばあちゃんはちょっと厄介者。一度へそを曲げると、何年も曲げたままって言う経歴の持ち主だしね何かって言うと、私が韓国に渡って何年もの間口を聞いてもらえなかったわ。ウチのシオモニと喧嘩したって理由でね。坊主憎けりゃ何とやらってヤツでね。看護師さんの口調では病院でも顰蹙を買うことをしているって感じだったわ。看護師さんは厄介なおばあちゃんに『腰をちょっとくじいちゃったのは事実だけど、インチョンの娘さんがおばあちゃんに会いたいと言ってきて 遊びにいったってよ』と言ってその場を収めていた。私は変に正義感にあふれるところがあって、厄介なおばあちゃんを懲らしめてやりたいと思って言ったんだけど、でもその場をまとめるには適当なうそも必要だよなって思った。まあ、厄介なおばあちゃんが退院して村に戻ってくれば真相は分かることだしね。入院中は病院の安寧のために嘘をつくって要領もいるって事だよね。