オシムが見せてくれるものとは・・・@イエメン戦
試合を見つつ、こんなイメージを持った。終戦後の闇市。当然ながら、実体験としてそれらを見た訳ではないのだが焦土と化したニッポンに、雨後の筍のように林立する店のイメージが現在のニッポン代表に重なって仕方が無い。決して華やかさは無い。誰か突出した能力の選手がいて、決定的な仕事をする訳でもない。全員が、平等に与えられたチャンスの意味を理解しつつ泥臭く、そして不器用に試合に喰らいついていくだけだ。そして、残念なことに圧倒的な強さも無い。しかしながら、このニッポン代表、なぜかしら応援したくなる。憎めない。イビチャ・オシムのメッセージはここにあるのではないだろうか?オシムはチームが出来ていくプロセスを我々に提示して、本当の意味での『僕たちのニッポン代表』を創ろうとしているのでは無いだろうか?そんな考えを抱きつつ、イエメン戦の勝利を見ていた。