恋心を『桜の小枝』に託す春の風物詩「花換祭」がまもなく開幕
福井県敦賀市の金崎宮境内には約1千本のソメイヨシノがあり、桜の名所としても知られていますが、ここではまもなく(4月1ー15日)、春の風物詩「花換祭」が開かれます。「花換祭」の様子は関連サイト ムービーふるさと福井で紹介しています。 「花換祭」は恋心を『桜の小枝』に託すロマンチックなお祭り。由来は、男女交際のきっかけがあまりなかった明治40年代、桜見物に訪れた男女が「花を換えましょう」と声を掛け合い、互いの『桜の小枝』を交換して思いを確かめ合ったという、この言い伝えが伝承されています。 本殿横の館では、参拝者が恋などの願いや思いを『桜の小枝』に託し、参拝者と福娘とが『桜の小枝』を交換するロマンチックな光景も。そうすることで恋の願いがかなうといわれています。また、友達同士、家族同士、カップル同士などでも交換すると、『桜の小枝』により幸せが宿るともいわれています。用意された桜の小枝は約五千五百本です。 花換えをしたカップルは将来、幸せに恵まれるともいわれていることから、年々、カップルの花見客も増えているようです。 ところでここは、織田信長が浅井・朝倉両軍の挟み撃ちを知り、急きょ京へ兵を引き上げ、危機一髪、難を逃れたところ。両端を紐で縛った小豆入り袋を信長に届けてこの挟み撃ちを知らせたのが、妹お市の方です。 またここは、南朝方・新田義貞軍と北朝方・足利軍との南北朝時代の戦い「金ヶ崎城の戦い」の舞台となったところとしても知られています。